「DOUBLE DECKER! ダグ&キリル」
第13話、最終話の感想です。
※ネタバレします。
◎「DOUBLE DECKER!ダグ&キリル」
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☆第13話の感想です。
作戦内容がクーパーにばれ、
ダグが撃たれ、
敗北宣言をしたキリル・・・・・・の後。
キリルとミラを自室に連れて行って、
何故かご丁寧に自爆システムの説明をするクーパー。
そんなだから僻地(地上)に左遷されるのでは・・・。
キリルとミラに逆襲され、
切羽詰りながら、
何故か「ザベル特製アンセム」の丁寧な説明をするクーパー。
そんなだから僻地に左遷されるのでは・・・。
そして、突然の戸愚呂弟。
ターミネーターといい・・・、
中の人で遊ぶのは・・・まあ、面白いからいいんじゃないですか!
強化したクーパー。
銃で撃っても、バイクで突撃しても、
何をどうしてもダメージを与えられない。
だが、自らが打ったアンセムでオーバードライブ。
・・・あーやっぱアンセムを足して打つのでいいんだ。
しかし。
オーバードーズでオーバードライブまでは私も考えたけど、
そこに至る複雑な過程と、それを有効利用する策が、
流石はダグだな、と思いました。
自分が死亡し、抗体(偽)が無くなったと思わせて、油断を誘う。
油断したところに、隠し持った予備の抗体(偽)をキリルが打つ。
キリルが失敗してもミラが打ちこむ。
で、力が無くなったと思いこませ、動揺させて、
自分の側にある「特製アンセム」に手を出すように仕向ける。
自分の近くでアンセムを打つ姿をアイガジェットで録画、
現行犯の証拠をゲット。
そして、オーバードライブで対AMS弾が効くようになる。
う~~~~ん、流石はダグ。
二手、三手を隠し持ち、
一石二鳥も普通にやる。
流石はダグ。
小賢しいな!
あ、いや、賢いな!!
てか、撃たれたフリは普通に防弾ベストと血糊だったのか!
そこは本当に普通だなー。
まあ、いいけど。
そして、賢い大人のダグさん。
深刻な作戦の中にも遊び心を加え、
キリルに囮役がミラでなくディーナだと嘘を吐き、
真実に対面したキリルの動揺を影で笑う。
おい・・・!
20歳の相棒で遊ぶのはやめろ、30歳!!
この土壇場で何をやっとるんだ、お前は!!
そういうとこやぞ!!
そんなこんなで。
最終回はダグさんの頭のキレにひたすら唸らされました。
流石だな・・・。
また、ダグの他には、
この最終回においても、
一つの事柄に多くの意味を持たせようとする
この作品の姿勢に感服させられました。
例えば、クーパーにとっての「力」。
クーパーにとって「力」は、
自信の源であり、他者への優越性を表すものでありながら、
同時にコンプレックスであり、
それを奪おうとする他者への恐怖を助長させるもの。
クーパーにとって「力」は
メリットとデメリットの両方を併せ持つもの。
その両義性。
また、当初はギャグ以外の何物でもないと思われた
「ドントスィンクフィールソーグッド」。
キリルのお馬鹿さを表すだけのギャグかと思えば、
物語全体に関する重要な伏線と化し、
最終回には感動すら呼び起こす。
「考えるな、気持ちがいい」
この同じ言葉に対する印象が、13話の間で次々と変わりました。
こんな風に、一つの事、一人の人間、一つの言葉、
「同じ一つの何か」に対して、
違う側面から見れば違う意味が見えると常に問いかけるような
この作品の姿勢が、私はずっと好ましいなと思って観ていました。
だからこそ。
ユリの復活だけは・・・うーん・・・
ちょっと受け入れられませんでした。
この作品らしく、湿っぽくならずに大団円を迎えるためには
あれが必要だったとは思うんですが・・・ですが・・・
いや、でも、やはりロボットであるユリを、
唯一無二の生命と尊重するために死を尊重して欲しかった・・・。
でも、明るく大団円にもして欲しいけど・・・。
しかし・・・うーん・・・。
とても難しいところで賛否分かれると思うんですが、
私はちょっと受け入れられない派でした。
まあでも。
色々あっても、結局、
明るくハッピーで気の抜けた感じに、
この作品らしく終わりを迎えたのは、
爽快感があってとても良かったと思います。
EDのスタッフロールを
単純に「ああ、面白かったな」と
清々しい気持ちで眺めることが出来る。
そういう作品はありそうでなかなかないと思います。
つまり、私はこの作品が好きだし、面白かったということなのだ!
あー面白かったな!
番外編も楽しみにしています!
で。
「しかし奴は我が強化兵団144幹部の中でも最弱」
よし!
あと143クール出来るな!!