「DOUBLE DECKER!ダグ&キリル」

第10話の感想です。

 

 

※ネタバレします。

 

◎「DOUBLE DECKER!ダグ&キリル」

 

 

☆第10話「はずれ刑事 純情派!」の感想です。

 

いつもサブタイトル面倒くさくて省くんですが、

今回のサブタイトルはぐっときたので書いておきました。

一文字違うだけで、こんなに違う!

ダブデカは毎回サブタイトルのパロディ面白いよね。

 

 

 

で。

10話なんですが・・・・・・

 

なん・・・だと・・・!?

 

という感想が、他の全てを押しのける(笑)

これ以外に何を思えというのだ(笑)

 

まさかの。

キリル天才説。

いや、説っていうか事実なんだけど。

 

漫画で読んで「ゲノムやっべぇぇwww」と思って、

奨学金目当てに研究し、優秀な論文を書いた。

それは話題になるほどの論文だった。

執筆当時、何歳だろう。

10代なのは間違いないだろう。

そんなキリル・ヴルーベリ。

 

ディーナ「てめえが馬鹿じゃねーなんて

      ぜってぇ認めねーから!!!」

 

ええ、全くです。

 

しかし、キリルって冷静に見直すと・・・

ストリートチルドレン出身で、

ただ一人の姉とは生き別れ、養育者とは死別。

そんな過酷な生い立ち。

加えて、若くして研究者でもないのに優れた論文を書き、

奨学金を得て進学し、警察官になるという、

卓越した才能と努力家の面を併せ持つという有能ぶり。

また、今では特別な部署で、

格闘のような高い身体的能力も必要とされるが、

日々ちゃんとこなしている。

大変な過去に、非凡な才能、努力、アクション可、

加えて友情は今バンバン育み中(のはず)って・・・

本当に主人公スペック・・・。

 

すごい・・・。

キリルさん、凄い人だったの?・・・だったのですか?

凄い人だったね・・・馬鹿だけど。

 

・・・あたし、思うんだけど。

キリルは大事なことを教えてくれてるよね。

 

天才と馬鹿は両立できるということを!!!

 

キリルはただの天才じゃない!

馬鹿な天才なんだ!

天才な馬鹿なんだ!

キリル、やっべぇぇ!

 

 

真面目な話。

制作側が意図しているのかどうかは分かりませんが、

こういった、物事や人物を一面だけで捉えない、

何事も長所、短所、その他があり、それでいいという描き方が

この作品の特色としてある・・・気がしています。

 

キリルが馬鹿で天才だったり。

ダグが有能で協調性がなかったり。

ディーナが女の子らしい色や物を好み、

女の子らしくない言動をしたり。

ケイは・・・わかんないな。

マックスが男性的な外見をし、内面は女性的だったり。

ユリが繊細な感覚を持つロボットだったり。

皆、それぞれ正反対の性質を併せ持ち、

一方向に偏らない人物造形となっています。

 

それから、物事についても。

LGBT描写についてもそうですが、

今回に関して言えば、アンセム。

物語の流れと、エスペランサのためという動機が強かった?ため、

悪のように描かれていた院長ですが、

しかし、その主張自体は間違っていない部分もありました。

「終末期の患者にアンセムを医療使用する」。

これは、現実でもモルヒネが医療用麻薬として使用されているように、緩和ケアとしてのアンセムの有効利用だと思います。

特にアンセムは、末期患者が普通に立ち、歩き、

そして異常な能力を発揮したように、

もしかしたら死の運命を覆せるかもしれません。

そう考えると、「アンセムを末期患者に使用する」ということは、

一概に悪とは言い切れません。

ダグも言っていたように、

「毒にするのも人。薬にするのも人」

ですよね。

アンセムの存在自体が絶対悪というわけではありませんし、

アンセムを使用することが全て悪というわけでもありません。

 

このように、人についても物事についても、

一つのものが様々な性質を併せ持っている。

何物も一面からでは判断出来ないほど、

多面的に複雑に成り立っている。

 

そういう風に世界を描写するこの作品が、

私は好ましいなと感じます。

 

 

あ。

そういえば、アンセムと言えば。

回を追うごとにぽろぽろと情報が開示されるアンセム。

遺伝子に働きかけ、

眠れる遺伝子を呼び覚まし、

人間のリミッターを取り外し、

急激な進化を促す・・・だっけ?

もう・・・なんか・・・。

この世界がタイバニ世界と関連があるというのは

明言されているようですが、

今のところはどのように関係しているのか分かりません。

が、このアンセム。

これさあ・・・ここからNEXTが生まれてくるのかなって・・・

思うよね。

遺伝子に働きかけて急激な進化って辺りが特に・・・。

しかし、それでどうして炎や氷や電撃を操れるように

なるのかは分からんw

 

あーあと。

エスペランサ。

前回と今回の様子を見るに、

今、彼らは「対AMS弾」の分析に励んでいるようですが・・・。

こいつらNEXT生み出しそう・・・・・・とかはともかく。

今回の病院もエスペランサと繋がってたわけですが、

この病院のあちらこちらにあったモチーフ。

今調べた俄か知識なので合ってるかは不明ですが、

あれ、ギリシャ神話でヘルメスが持つケリュケイオンですよね?

(ケリュケイオンっていうと今イスズ兄さんしか出てこなくて

頭が若干ギャグかと混乱するけれど、一生懸命踏みとどまる)

ケリュケイオンが持っている意味は色々あるので、

どれが当てはまるのか分かりませんが・・・

あんまり・・・穏当な感じはしませんねえ・・・。

あと、ギリシャ神話が出てきたらエスペランサを疑えばいいの?

なんか・・・前も関連あることが・・・なかったっけ?

記憶が曖昧で思い出せないけど。

穿ち過ぎとも思うけれど、ケリュケイオンの蛇とウロボロスの蛇。

あと、今回の患者にあったエスペランサの輪のようなマーク。

ちょっと変えればウロボロスのマークになるような気もするし、

エスペランサがウロボロスに進化したり・・・ってことは

ありますかね?

そんなストレートなこと、この作品はやらないかなw

 

 

えーっと・・・。

ここまで書いたら、あと何を書こうとしていたか忘れた。

 

とにかく、突然キリルをスカウトにきた軍の思惑と、

女装してカメラから逃げ回るように歩いていたお姉ちゃんの

隠し事が気になります。

 

あと、ダグは「そのうち」とか言ってないで

報告書を仕上げてください。

今回、底意地が悪い部分が見えすぎてたよ!

気を付けて!

 

 

 

 

10話の感想はこんな感じです。