「銀河英雄伝説 Die Neue These」

第10話の感想です。

 

 

※ネタバレします。

 

◎「銀河英雄伝説 Die Neue These」

 

 

 

☆第10話の感想です。

 

同盟がイゼルローンを占拠したことにより、

戦況はひとまず落ち着く・・・かと思いきや、

そんなことは全くもってなかったぜ!

・・・という10話。

 

 

同盟と帝国を結ぶ唯一の砦を落としたことにより、

勝利に湧き立つ同盟。

でも、その裏では民衆の生活が疲弊。

このままでは選挙に負けてしまうと危惧する政治家たち。

そうだ!

戦争して勝利すれば支持率上がる!

そうだ!戦争しよう!

 

・・・こんな流れに・・・なるのか・・・そうか・・・。

民衆も今は勝利ムードだから

あまり反対の声は上がらなそうだし・・・。

そんな支持率とかムードとかで戦争するなよ・・・。

 

折角、犠牲を最小限に勝利しても、

そのために更なる犠牲が予想される結果になり、

なんとももや~っとした気持ちになりました。

そうか。

こういう風になったりするのか・・・。

 

 

そして。

その流れのなかで登場した、変な神谷さん。

いや、神谷さんじゃないけど。

名前、なんだっけ?

いいや、もう神谷さんで。

 

イゼルローンから帝国に大攻勢をしかけよう!

意義とか意味は、まああるようなないような!

具体的なことは・・・なんかその場の流れで!

という意味の分からないことを話し合う会議で、

急に出てきた変な神谷さんがいました。

 

さっと挙手する、初顔の神谷さん。

何を言うのかと思ったら。

 

「今回の遠征は、

我が同盟開闢以来の壮挙であると信じます。

それに幕僚として参加させて頂けるとは武人の名誉、

これに過ぎたるはありません」

 

ああ、そう。

前置きはいいから本題は何よ?

・・・と思いきや、そのまますっと着席。

・・・え?

自己紹介?

自己紹介だけ?

なんだ、この人?

 

だいぶ困惑したんですが、

その後の発言を見ると、

この自己紹介が的確に彼という人間を表していて、

ちょっと感動しました。

これ以上でも以下でもないって感じの自己紹介で

とてもイイネ!

 

もうね、発言内容がやばいやばい。

意訳でちょっと書きだすと・・・

 

「遠征の目的は敵をビビらせることです!」

ビビらせるために人と金を惜しみなく使うぜ!

 

「(戦わないで引けばいいのか?という質問に)

それはその場の流れで!」

臨機応変って良い言葉だね!

 

「過去に敗北したと捉えられてる戦争は

捉え方によっては敗北じゃないです」

過去捏造!

 

「(作戦の穴を指摘して修正を促せば)

それは予測でしかないです。

ビビるのはやめて下さい。

味方の士気を下げるつもりですか?

あんた敵ですか?」

現実的で具体的な指摘に対して、

何故かふわっとした思想方面の反論?を返す。

作戦会議ってなんだっけ!?

 

やばい・・・。

もう何もかもがやばい。

 

言葉のひとつひとつ、語彙のひとつひとつは

大仰で立派に見え、

掲げている「自由の思想」「理想の結果」は

一見、素晴らしく見えないこともない。

が。

その内容をちょっと考えると・・・

 

やばい。

 

これしか言葉が出ない。

あまりにやばいので途中からは半笑いで見てました。

やばいわ~神谷さん、やばいわ~。

という、神谷さんへの風評被害(笑)

 

個人的に特にヒットしたのは、これ。

 

「そもそもこの遠征は、専制政治の暴圧に苦しむ

銀河帝国250億の民衆を解放し、救済する、

崇高な大義を実現するためのものです。

我々が解放軍として大義に基づいて行動すれば、

帝国の民衆は歓呼して我々を迎え、

進んで協力するでしょう・・・云々」

 

おう!

そうだね!

侵略を解放と言い換える!

お約束だね!

そんなに崇高な大義があるなら

敵国の民衆の前に自国の民衆の生命と生活を

考えて欲しいけどね!

 

笑った。

 

なんだかもうやばい匂いがぷんぷんします。

 

 

・・・で。

そんな同盟側に対し、

色々な思惑で迎撃を命じられたラインハルト様。

 

守るだけじゃなくて、

敵に大打撃を与えてやるつもり。

 

うわー・・・。

流石はラインハルト様。

やる気満々ですね・・・。

おっかないわー・・・。

 

 

 

そんな感じで。

今回も神谷さんの話をぼーっと右から左へ流している

ヤンの顔が可愛かったです。