「グランクレスト戦記」を

第16話まで観ました。

 

今、あまり余裕がないので、

思ったことを適当に殴り書き。

 

 

※ネタバレします。

 

◎「グランクレスト戦記」

 

 

 

☆第16話まで観た感想というか。

 

故郷システィナをロッシーニ家から解放したテオ。

今度は大陸に取って返し、

アルトゥークを平定したミルザーを討つと宣言。

で。

テオとミルザーの衝突。

 

・・・そんな辺りの話でした。

 

 

 

ちらちらと聞いてはいたけれど、

エドキア様の裸祭りには爆笑してしまいました。

 

「敵に全て奪われて、全裸になってしまいました。

しかし、これ以上は奪わせません。

皆、戦いましょう!(全裸で)」

 

こんな領主は嫌だよw

全裸になる前になんとかして下さいw

あと、何で兵も脱ぐんだw

防御の概念も脱いでどうするw

なんだよ、これ。

なんだよ、これーwwww

 

・・・まあ。

眼福で士気は上がる・・・の・・・だろうか??

 

関係ないけど、

エドキア様って何人も夫がいたじゃないですか。

皆を平等に愛してて、皆も納得してたみたいなので、

それ自体は価値観が違うということでいいんですが・・・。

・・・ということは、だよ?

ラウラちゃんも妻になるという展開が

あったりなかったり・・・します?

気になりますねえ・・・。

 

 

 

それはともかく。

ミルザーについて。

 

今までミルザーについては、

「力至上主義で、アルトゥークを武力のみで強引に制圧し、

そのしっぺ返しで自滅する」

というようなキャラかと思っていました。

が、しかし、今回を観て、少しイメージが変わりました。

 

いや、確かに武力偏重であるとは思います。

でも、思っていたよりも

力至上主義という人物ではなかったようです。

反抗する民衆を粛清することを

進言されるまでやらなかったり(結局するけどな!)。

マリーネとウルリカとの会合で

「(反抗する者を)無理に鎮めてはかえって遺恨を残す」

と発言したり。

力のみで押さえつければ反発が起こり、

結局は自分の首を絞めるということを

(一応は)分かっているようでした。

 

ミルザーが窮地に陥る理由。

力至上主義の考え方が一番の敗因ではないとしたら。

今回観ていて、そこには別の理由があるのではと、

そう思うようになりました。

 

別の理由。

これは完全に憶測というか、

直感で得た印象からの推測なんで、

おおいに見当違いもあるかもしれませんが・・・。

 

ミルザーの敗因は、

テオへの執着、ひいてはヴィラールへの執着。

これらではないかと・・・。

いや、「執着」というと少し・・・違う気もしますが。

まあ、ともかく。

 

傲慢で強引で暴君であるミルザーですが、

一応魔法師の意見を取り入れもするし、

上記のように何でもかんでも力で押し通すことは

しなかった・・・いや、どうだろう、

でも(一応)加減は考えていたようです。

 

しかし、テオに関することに対してだけは、

誰の意見も取り入れず、

自軍の損害も考慮せず、

とにかく殲滅にしか考えが及ばない。

そんな風に見えました。

 

テオに関する異様な拘り。

そんな何かがあるように見えました。

 

まあ、元々考え方が180度違うと言ってもいい

二人ですから、敵対するのは必然かもしれません。

互いに気に食わないと思うことも当然でしょう。

けれど、「アルトゥーク条約」には他にも君主たちがいますし、

第一に盟主はラシックです。

本来ならば一番に拘るのはラシックだというのが

順当ではないでしょうか。

 

しかし、何故か彼はテオに拘ります。

因縁があるとはいえ、

会った回数も少なく、

まだまだ若輩のぽっと出の君主に過ぎないようなテオに。

 

テオに異様に執着する理由。

そこにはテオを手厚く保護していたヴィラールの存在が

ある・・・のではないでしょうか。

ヴィラールとは付き合いが長かったでしょうし、

色々と思う所もあったようですから。

テオの背後にヴィラールの名残を感じて

後先考えず憎悪してしまう。

これがミルザーの一番の敗因ではないかと・・・。

 

そもそもミルザーは自分ではなく、

ふさわしい誰かが皇帝になることを望んでいました。

ふさわしい誰か。

それはヴィラールだと過去のミルザーは思っていたようです。

本来ならば、ミルザーにとっては

ヴィラールが皇帝になるのが一番の理想形。

あれだけ暴君で傲慢でイエスマンしか側に

置きたがらないような性格のミルザーが

そこまで認めた人物。

ミルザーは相当ヴィラールを買っていた、

期待していたのでしょう。

しかし、ヴィラールはその期待を裏切った。

その失望はいかばかりだったかと。

 

期待や願望や信頼やらが、

失望と同時に全て憎悪に置き換わる。

それは容易なことだったろうと思います。

だから、ミルザーはヴィラールを手酷く裏切り、

そして今はテオに激しい憎しみを向ける・・・。

 

テオとヴィラールへの執着。

それがミルザーの一番の敗因ではないか・・・。

今回観ていて、

なんとなくそんな風に思いました。

 

 

その怒りと憎しみの暴走の結果。

ミルザーは今窮地に立たされているわけですが。

それが、

味方の援軍は間に合わず、

敵の増援が大量に押し寄せ、

一角獣城で孤立、敗北を悟る。

という、かつてのヴィラールと同じ形だというのは

なんとも皮肉だなあと思います。

 

 

・・・。

 

・・・・・・。

 

などと、長々と書いたけれど、

他の方の感想やら色々見てみると、

そんな、せんちめんたう、な理由ではなく、

ただ単純にミルザーが脳筋だっただけのような気もします。

 

まあ、どちらにしても、

ヴィラールと同じ形で敗北していくのは

皮肉ですねえ。

そりゃーミルザーも「はっ」って言うわ。

あの、未来を悟ったような、

敗北を投げ遣りに受け入れたような、

「はっ」っていうの、

なんか好きだな。