今年の花粉はきつい・・・。
色々なところで
「今年はやばい」
という言葉を聞くので、
私だけじゃなくきついんだろうと思うけど・・・。
しかし、今年は本当にやばい。
このところずっと胃腸の調子が悪くて、
わりとちょくちょく悪くなるアレかな~?と
呑気に思ってたけど、
よく考えると花粉のせいっぽい。
外に出ると悪化する。
ひどい時は胃腸の痛みで冷や汗が出る。
いつもは薬でわりと普通に過ごせる私が
こんなんだと、
今年は花粉で命の危機な人もいるのでは・・・。
毒ガス兵器かよ・・・。
ところで。
最近、ゆっくり
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最後の花束: 乃南アサ短編傑作選 (新潮文庫)
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これを読んでる。
昨日「青空」という短編を読み終わった。
非常にもやもやした。
平凡な、ちょっとふわふわした女の子が主人公。
友人たちといつまでも今のままの関係を
続けられると無意識に信じていた彼女は、
進路を決める時期に焦る。
知らないうちに進路を考え始めていた友人たち。
けれど、自分は何も考えていない。
後れをとってはいけない。
そして、焦った彼女は、
教師の「子供が好きそうだから保育科へ」という
言葉をそのまま受け入れて、
しかも「自分は子供が好きなんだ」という
強烈な思い込みを抱いて進路を決める。
保育科ではきちんと勉強する。
違う進路を選んだ友人たちは
男の子の話ばかりだが、
勉強に忙しい自分は彼女たちと違うと
多少優越感を抱く。
そして、ある幼稚園に就職して・・・・・・。
という、少しふわふわした、
しかしどこにでもいるような女の子の半生が
描かれていくのだけれど・・・。
最後は悲劇なんだけれど、
そこに至るまでの過程が、
何が悪かったのか分からない。
決して「良い」とも言えないけれど、
何が「悪い」とも言えない。
他人の意見をなんとなく受け入れて生きている。
主体性のなさはあると思う。
でも、世の中、そんな人も多いだろう。
主体性があったってうまくいくわけでもない。
男の話ばかりする学生時代を過ごし、
自分の会社のどうでもいい愚痴を言っては
理想の結婚を語る。
そんな友人たちに比べて
主人公が頑張っていないとは言えない。
友人たちも表面ではそうでも
裏では色々あるのだろうけれど、
かといって主人公が頑張っていなかったとは
いえない。
流されるままきても、
仕事はそれなりに頑張っていた。
何がいけなかったのか。
どこで踏み間違ったのか。
はっきりと分からないまま、
ただ次第に孤独と疲労が蓄積され、
最後の悲劇に繋がる。
その「何がいけなかったのかわからない」という
感覚が、後味の非常に悪い読後感に繋がる。
もやもやする。
あーもやもやする。
この話が描いている像、テーマが
分からないのももやもやする。
「大人」と「子供」について
取り上げられているのだろうと
うっすら分かるような分からないような・・・。
そんなところももやもやする。
もやもやして・・・
とてももやもやして・・・
心が沈むような作品だったので・・・
しばらくは思い出して考えてみたいと思う。
何がいけなかったんだろう。
きっと何も誰もいけなくなかったんだろうけれど、
それでも何かが違っていた。
・・・あー・・・もやもや。