「伊藤潤二『コレクション』」
第8話の感想です。
段々と原作が欲しくなってきましたよ・・・。
ちょろい・・・。
※ネタバレします。
◎「伊藤潤二『コレクション』」
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☆第8話の感想です。
前半は「ご先祖様」。
突然に記憶喪失になってしまった理佐。
自分の家の場所すら分からず、
更には巨大な毛虫の幻覚まで
見るようになった理佐を、
牧田は親身になって励まそうとする。
牧田は理佐の「恋人」だったらしいのだが・・・。
記憶喪失なうえに幻覚まで見る「恋人」を、
見放すことをせずに明るく会話してくる牧田。
なんて好青年・・・とか思うわけがない。
記憶喪失になって苦しんでいる理佐に、
「大事な記憶も失うなんて
俺だったら耐えられないよ」
と明るく言ったり、
「病気の親父がいるだけだから
気にせず家に遊びにこいよ、なっ」
と強引に家に連れていったり、
そこはかとなく露骨に怪しい・・・。
絶対こいつ何かあるよ・・・あるよ・・・
あったー!
いっぱいあったー!!
あるあるー!
こういう家、あるあるー!!
・・・と、なんか納得してしまいました。
こういう家、ありますよね。
よくありますよね。
そう、一族の頭蓋骨をつなげる家、よくあるー
・・・ではなく、
ご先祖様というか血というか
特有の伝統が重い家。
ビジュアルもインパクトが強くて
気味が悪かったんですが、
それよりも精神的な嫌悪感が募って、
気持ち悪くてよかったです。
あと、お父さんと牧田くんの
ズーッズーッとか、サカサカっていうあの歩き(笑)
うつ伏せの方が楽な気がするんだけど(笑)
何度見ても、
牧田君が目を血走らせてサカサカサカッて
追ってくる場面で爆笑する。
最高。
あ。
それと
「君が躓いたのは、
父さんの頭から伸びた僕の祖先の頭だよ」
という台詞。
一生のうちになかなか聞くことない台詞だなと
あまりの稀少さに感動しました。
これが「パワーワード」か。
後半は「サーカスが来た」。
田舎のとある町にサーカスが来た。
小さな町の住人たちは、
珍しいサーカスと
サーカスにいる美少女みたさに
足を運ぶが・・・・・・。
玉乗り、失敗。
綱渡り、成功。
綱渡りその2、失敗。
ナイフ投げ、成功のち失敗&失敗。
火吹き、失敗。
人間大砲、失敗。
ライオンとの何か、失敗。
空中ブランコ、失敗。
・・・このサーカス、見てて楽しいのかな。
返金とか、してくれますぅ?
そんなことばかりが頭を巡りました。
つまり、
劇場型詐欺に気を付けろって話だな!
うん、違うな!
ストーリーは予定調和な感じで進みましたが、
それが逆に安心感をもたらして、
素直に嫌な気分になれました。
サーカスに裏があると安心しますね!
どうでもいいけど、
何故「サーカス」とか「遊園地」とかは
「絶対に裏がある!」
「人が消えてるor死んでる!」
って思ってしまうんでしょうね。
もはや一般常識の域。
不思議です。