「伊藤潤二『コレクション』」

第1話の感想です。

 

 

※ネタバレします。

 

◎「伊藤潤二『コレクション』」

 

 

☆第1話の感想です。

 

伊藤潤二先生のお名前は知っているし、

作品名も幾つか知ってはいますが、

 

全然読んだことがありません!

すみません!

 

でも、だからこそアニメが楽しみだよ!!

 

といそいそと観た一話。

 

 

 

あーこういう感じなんだ。

 

今回の主役?は双一君。

彼は、非常に嫌らしくて好感の持てない、

いけすかない少年でした。

外見は陰気で不気味。精神面では自己評価が異様に高く、

常に他人を見下し、下衆な推測をしては他人を呪うこと、

痛めつけることに心血を注いでいる。

嫌な奴ですね。

心底嫌な奴ですね。

絶対に仲良くなりたくないですね。

友達どころか知り合い、いや、ただのクラスメイトとしても

御一緒したくないですね。

なんなら同じ場所の空気を吸いたくない。

そんな双一少年。

 

第一話は、そんな双一少年が、イケメンやイケメンや、

あとイケメンだから気に喰わない奴や、

自分の言うことを聞かなかった奴を逆恨みで呪っていく話でした。

 

ろくでもないですね。

好感を抱ける要素が1ミリもない。

嫌悪感だけが着実に加算されていく。

 

で、人を呪って呪って、

最後にどうなるのかと思ったら、

完全に自滅で、

普段から気に喰わない兄貴に助けられるという

お粗末な結末。

 

どうしようもないですね。

 

おまけに反省はしない。

これっぽっちもしない。

家族の心温かいお叱りの言葉は聞く気すらない。

反省も後悔も、更生なんて期待する方が間違ってる。

 

変化などしない。

成長などするわけない。

最底辺から這い上がらない。

ただ上の奴を引きずり下ろすだけ。

一言で言えば、最低。

 

そんな一話で、

双一君で、

 

これだからホラーは最高だぜ!!!

 

と、思いました。

 

いやーいいですねー。

自己愛が異様に肥大していて、

他人は全部蔑視の対象で、

羨望要素のある奴はみんな呪ってやる。

それで痛い目にあっても、

成長などしない!

一切しない!

俺以外は皆不幸になれ~~~!!

 

これだからホラーはやめられないぜ!!!

 

いやー、ねっちょりしつつ清々しいなと、

にこにこしながら思いました。

人間の嫌らしさって爽快ですね!

 

 

・・・まあ、でも、

双一君は嫌らしいけどコミカルな部分もあって、

実際はそこに共感というか好感というか、

愛着のようなものを抱けるキャラだとは思います。

 

いやしかし、最近の、可愛い、格好良いキャラクターばかりが

氾濫する世において、こういったキャラクターが

アニメ化されて動いて喋っているのを見ると、

世の中まだまだ捨てたもんじゃないなーと思いました。

 

 

 

 

ただ。

原作等を知ってる方々からすると、

これはまだ軽いジャブのような話らしいので、

これから本格的に怖い話が来るのかな・・・?と思うと

それも楽しみです。