「壁」のある物語が多かったと思うんですよ。
「進撃の巨人」が一番に思い浮かびやすいかな。
ああいった、人間の住む街が大きな壁に囲まれ、
守られている物語。
「終わりのセラフ」も「ユリ熊嵐」もそうでしたよね。
もっと他にもあったかもしれませんが、
今すぐにはちょっと出てきません。
人間の住む街を囲むように高い大きな壁がある。
その中の「安全圏」で人間は平和に暮らしている。
けれど、ある日、平和は乱される。
壁の外から来る「敵」によって。
巨人であったり、
ヴァンパイアであったり、
人食い熊であったりする、「人類の敵」。
彼らは壁を壊してやってきて、
安全圏の平穏な生活を混乱に陥れ、
様々なもの、特に命を奪い、戦いを起こす。
そんな物語が多かったと思います。
それらは現実世界に対するイメージを
少なからず反映したもののように
思えてなりません。
「壁」の中は安全。
「壁」の外は危険。
「敵」は「壁」の外から来る。
「敵」は「壁」を壊し、「我々」から奪いに来る。
ただ。
本当にそうなのだろうかと。
上記の物語の中でも
「ユリ熊嵐」なんかは顕著にそうかな。
本当にそのイメージは固定化されたものなのかと。
その「壁」は誰から何を遮っているのかと。
問いかけ続ける。
考え続ける。
むやみに壁を作るだけでなく、
むやみに壁を壊すだけでなく、
「彼ら」と「我々」の間の距離の在り方を考える。
そういう風に、なって、いくと、いいのにな・・・と、
ただ思う今日この頃です。
色々と無知で浅慮なもので、
あまりうまく書けないし、
考えられてもいませんが、
望むことと表現は自由かなと思って・・・。
あと。
そういう観点から見て、
「プリンセスが国を分断する壁を壊そうとしている」
らしい「プリンセス・プリンシパル」の物語の終着点、
帰結の仕方は、少し気になります。