「妖怪アパートの幽雅な日常」
第一話の感想です。
※ネタバレします。
◎「妖怪アパートの幽雅な日常」
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妖怪アパートの幽雅な日常 1 (講談社文庫)
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第1怪 夕士と寿荘
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☆第一話の感想です。
中学一年生の時、両親を事故で亡くした稲葉夕士。
叔父の家に引き取られ、
その後の中学時代を過ごしたものの、
従姉妹との関係は最悪だった。
そのため、高校は寮生活を選んだ夕士。
中学を卒業し、晴れて念願の一人暮らし・・・
と思いきや、
入寮する前に寮が全焼するという事件が・・・。
不幸だー!!
・・・なんか違う話を連想してしまいましたが、
両親事故死、
叔父の家では従姉妹と折り合いが悪く、
頑張って寮付き高校に合格したら、
寮が火事で入れません・・・って、
不幸ですね。
夕士君、何か憑いているのではないか。
あ、いや、憑くのはこれからだった。
寮が再建される半年間だけ、
どうにか他のアパートを借りられないか。
いくつもの不動産屋を巡り巡る夕士。
しかし、未成年のうえ家賃2、3万希望?だっけ?の
夕士に物件を紹介してくれる不動産屋が
いるはずもなく・・・。
夜の公園で途方に暮れる夕士。
そこへ「あそこへ行けばいいよ」と少年が・・・
日の暮れた公園でボール遊びする少年・・・
靴とか足が透けてる少年・・・・・・
個性的な子だな!!
少年に教えてもらった不動産屋で
まさかの希望に沿うアパートを紹介してもらえた夕士。
が。
そこは妖怪アパートだったのです!!
という、一話でした。
妖怪アパート。
見た目はちょっと蔦がおどろおどろしいけれど、
結構古き良き和とモダンの雰囲気を併せ持つ建物。
中はそこそこ綺麗。
トイレと風呂は共同だけど、
風呂なんか地下洞窟の温泉だし、
美味しい賄いはつくし、
何より毎日、
妖怪というか幽霊というか、
あれ?幽霊って妖怪に含まれるんだっけ??
まあいいや、
毎日毎日人間じゃないものたちと
愉快で怖い毎日を過ごせるんでしょ!?
素晴らしい物件だな!
その手の人には垂涎ものだ!
・・・あ、私はいいです。
ホラーとか怪談は好きだけど、
出る物件はいいです。
だって、怖いから!!
怖がりなの!!
・・・でも、妖怪アパートの妖怪はかわいいのが多そうなので、
ちょっといいなと思いました。
大家さんかわいい。
うーん・・・。
いや、でも、やっぱり出るのは怖いかな・・・。
まあ、一話で一番怖いと思ったのは、
中学の卒業式の後に
唐突に理由も分からず河原で殴り合いをする
夕士と友達だったんだけどね!!
なんだったんだろう。
あの意味不明な殴り合いは。
怖い。
理解不能の怖さを感じる。
怖い・・・。
何より人間が怖いってこういうことか・・・。
そんな真理に辿り着きました。
これからかわいい妖怪がたくさん出てくるといいなと
思います。