「グッドフェローズ」観ました。

 

思考がまとまらなくて

感想という感想は書けないんですが、

色々と強烈だったんで、少しだけ。

 

 

※ネタバレします。

 

 

 

 

 

野球選手やスターに憧れるように、

少年の頃からマフィアに憧れていたヘンリー。

彼は11歳の頃からマフィアの下っ端として働き、

次第に組織の構成員として定着していった。

強奪、賭博、殺人、ヤク取引。

様々な犯罪行為に手を染め、

「ビジネス」をこなしていった彼は、

かつて夢見たように金とそれなりの地位を手に入れる。

しかし、成功のあとに手に入ったのは、

平穏な幸福とは程遠い日々だった。

 

 

 

実話を元にした作品ということで、

はっきりとした起承転結の物語にはなっていません。

 

マフィアに憧れマフィアの一員となったヘンリーの、

マフィアとして成長していくと同時に
「常識」や「良識」から大きく外れていった半生が、

ジェットコースターのように描かれていきます。

 

強奪に成功し、大金を手に入れ、

浮かれた日々を謳歌するかと思えば、

些細な(?)事件から足が付き

不意に逮捕されてしまったり。

組織では禁止されているヤク取引に手を出し、

密かに儲けてうまくやっていたかと思えば、

自分もヤク中でおかしくなっていったり。

その最中にまた大きな強奪事件に成功したり。

しかし、そのあとがまた

地獄のような不安の日々だったり。

 

状況としても、感情としても、

常に上がり下がりが激しく、

見ているだけでこちらも引っ張られて大変でした。

 

特にヘンリーがヤクで意味不明な行動を

とっている場面。

あの辺りは、もうこちらも

目が回るような酩酊感を覚えました。

しかし、それがまた不快で不安を煽ると同時に

不思議な快感ももたらすという謎。

 

全体的にとてもテンポよく、

一旦観始めるとすぐに引き込まれ、

快も不快も、

不道徳も情も殺意も欲も不安も何もかも

リズムに乗せるように一緒くたにぶつけられると

マフィアの常識とはかけ離れた価値観に

引っ張られるしかない。

 

・・・そんな風に感じました。

 

うーん。
うまく言えない。

とにかく。
マフィアのヒリつくような殺伐とした生き方が
強烈にリアルに感じられて面白かったです。

大きな「仕事」を成功させて親友のように
抱き合って喜んでみたかと思えば、
足がつくのを不安に思って
抱き合って喜んだ仲間を次々に殺していったり。
ずっと昔から組んでいた相手を
何気なく殺そうとしたり裏切ったり。

「息子ですら信用していない」とボス?が言って

いましたが、そういう世界なんだということを

淡々としつつ強烈に魅せる映画だと思いました。

 

でも、それでいて彼らも我々と同じ、

人間のありきたりな感情や欲に則って生きている

ということが同時に感じられ、また暗澹とする。

 

そんな・・・感じ・・・でした?

 

 

 

なんだか。

観ている間も観終わったあとも

ずっと眩暈を感じるような作品だったので

うまくまとめられません。

ただ、私は面白かったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

関係ないけど、

一言だけ叫ばせてくれ。

 

ネロの甘ちゃん!ネロの甘ちゃん!!(好きだよ)