「龍の歯医者」前編と後編を観ました。
なので、感想というか。
※ネタバレします。
◎「龍の歯医者」
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前編・天狗虫編
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「龍」のいる世界。
地上では戦闘が繰り広げられ、
空に浮かぶ「龍」もその戦争に加わっていた。
不可思議で巨大な力を持つ龍。
その力を守るのは「龍の歯医者」たち。
日々、彼らは龍の歯に湧く虫歯菌と戦い続け、
龍を守っていた。
ある日、歯医者たちは龍の歯の中から
出てきた「黄泉帰り」と出会う。
それは不吉の前兆だというが・・・・・・。
という、出だしからの、
あれよあれよと大変なことに。
そんな物語でした。
うーん・・・。
うーーーん・・・・・・。
分かるような分からないような・・・。
というのが、率直な感想です。
映像は凄かった。
とにかく映像は凄かったです。
細かさも動きも密度も雰囲気も。
何度となく見惚れて、
話自体が頭に入らなくなりました。
ただ、物語自体は・・・よく分からな・・・
分かるような・・・分からないような・・・・・・。
「龍」とは何なのか。
何故、死者の魂が龍の歯を通っていくのか。
龍の歯が龍の力に直結しているのは何故か。
あの世界はどんな世界なのか。
物語の中で何もかもが説明されたり、
理由付けされたりする必要はない、とは思います。
不思議なものを不思議なものだからと
謎のまま押し通すのも嫌いじゃないです。
でも、なんていうか・・・
この作品では「そこがはっきりしないと分からないよ」
というところが曖昧にされたままというか・・・。
そんな印象を持ちました。
世界観だけではなく。
「龍の歯医者」たちは「キタルキワ」という
自分の死期を知って初めて「歯医者」となります。
それは龍の与える「運命を受け入れた」者が
歯医者として選ばれるということを
表しているんだと思います。
この「運命を受け入れるか否か」というのが
この作品のテーマの一つだとは思うんですが・・・。
思うんですが・・・。
野ノ子は運命を受け入れた者。
ベルは運命に抗いたい?迷う?逃げたい?者。
柴名は運命に抗う者。
一応、龍の与える運命に対して、
それぞれの考え方、生き方をするキャラは
登場しましたが・・・。
結局、何がどうだったのか。
いや、別に誰が正しいとか定める必要はないし、
三者三様でも構わないと思うんですが、
でも・・・なんていうか・・・
運命を受け入れて自分の使命を果たした野ノ子は、
ベルの死を知らないまま彼を探す場面で終わる。
運命を受け入れ自分の為すべきことを
為したのだろうベルは、一人死んだまま
誰にも知られないで終わる。
運命に抗った柴名は挫折するも、
まだ抗い続けると飛んでいく。
・・・結局、何がどうだったんだろう。
観終わった後、
そんな思いにかられて何かもやもやっとしました。
うーん・・・。
見方が間違ってるのかな・・・。
とにかく。
最後の方に出てきた「龍の親不知」が、
動く大根、
つまりこいつ
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こいつに見えて仕方ありませんでした。