「TRICKSTER-江戸川乱歩以下略」

第9話の感想、少し。

 

なんか「江戸川乱歩」っていう名前を書くのが

申し訳ない気がするんで、

今度から略してもいいだろうか・・・。

あまりにも乱歩先生、関係なさ過ぎる。

 

※ネタバレします。

 

◎「TRICKSTER」

 

 

GACKT様のねっとり二十面相ボイス。

段々クセになってきました。

 

☆第9話感想少し。

 

団地国、独立だー!イエーイ!

食料も畜産も酪農も発電も国防も、

何もかも中でしっかりやるよ!

上下水道?知らね!

弾薬の補充?知らね!

さあ、日本でも明智でもどんと来い!

 

・・・からの、

 

団地国、半日で崩壊。

 

あまりにも無残な結果に爆笑しました。

 

いや、流石に半日はないでしょう。

あれだけ準備したんだから、

せめて一月、いや、一週間だけでも

夢を見させてあげて欲しかった。

 

独立早々に、トップのおばあさんが

金で裏切る気満々の交渉してたのも

なんか・・・こう・・・

小物にしても限度っていうものがあるでしょうよと!

 

 

いやーしかし。

この作品は、本当にクズしかいませんね!

 

8話を観たとき、

 

「少年の時はあんなに兄の失踪に心を痛め、

子供ながら捜索に全力を尽くしていた、

優しくて健気な花崎君が、

現在では、小林~?死んだか~?ははは、な

子に育ってしまうなんて、

なんて時の流れは残酷なものか。

返す返すも残念でならない」

 

と思っていましたが、

時の流れだけじゃなくて、

環境も大きかったかもしれません。

 

 

明智「俺の気分で仕事して、気分で仕事しない」

   「あー気分が乗らないから休暇とろ」

   「復帰したぜ。でも花崎の依頼は受けないぜ。

    理由?気が乗らない!」

 

井上「いつも上から小言」

 

野呂「アドレナリン中毒ってる~」

 

中村「仕事?携帯切ってデートよ!」

 

小林「死ねればなんでもいい

   (他人の冷蔵庫を漁りつつ)」

 

・・・ろくなもんじゃないな。

 

まあ、花崎もろくなもんじゃないけどね!

 

 

そんな見渡す限り360度クズ人間のTRICKSTER。

9話もその魅力が余すところなく発揮されてました。

 

団地国に明智が侵入したとき。

 

明智「小林の無敵バリアーで侵入する。

   小林の身が危険?

   いいんだよ、死にたいんだから」

 

団地国トップ「金を持って一人で逃げよう」

 

花崎兄「家族で一緒に暮らそう」

     からの

    「お前が明智を呼んだのか(銃を向ける)」

 

団地国トップ「晴彦、早く撃ち返しなさい

        (一人で金持って逃亡しようとしてた

         ことは、さらっと無視しつつ)」

 

花崎「先生、やめてくれ

   (助けてもらっておいて足手まとい)」

 

花崎兄「全部、お前らのせいだー

     (庇ってもらいながら、また銃を向ける)」

 

団地国トップ「(この隙に金と逃げよう)」

 

見渡す限り、澄み渡ったクズたちの祭典。

 

もういっそ感動しました。

 

敵の方も、一応の正義方?の方も、

みーんな仲良く悪にしか見えない!

 

もういっそ感動しました。

 

凄いなあ・・・。

なんか、こう、・・・凄いな。

 

 

特に明智君のクズ度がやばいですよね。

 

いつも自分の気分で適当に仕事してるのに、

花崎の切羽詰った依頼だけは断固拒否。

で、花崎の依頼を拒絶しておいて、

花崎に責められたら

「お前、俺の依頼主じゃないし」。

 

小林は死にたがってるからいいんだと、

危険な仕事を全部小林に丸投げ。

給料払ってあげてるんだろうか?

 

花崎への説教。

まあ、花崎は花崎で大いに問題があるし、

説教されても仕方ないんだけど、

 

明智「人のせいにすりゃ、楽だよな」

明智「頭、冷やせ」

明智「それが探偵のすることか?」

 

明智君には言われたくない。

お前も大概な生き方してるじゃないか・・・。

 

しかもさあ。

今さあ。

二十面相が「新しい玩具で遊ぼうよ♡」って

言ってきてる時で、

その言葉と同時に送られてきたのは

花崎が昔持っていたロボットの貯金箱。

明らかに

「花崎を玩具にして遊ぼうよ」

っていう誘いだと思うんですよね。

その時は明智も

「玩具じゃないって言ってんだろ」

とかなんとか言ってましたよね。

 

でもさ。

今回さ。

わざと花崎を突き放して、

花崎の落ち込みと怒りと嫉妬を逆撫でして、

精神面を悪化させてませんでした?

そんでさ、

二十面相が花崎に取り入りやすくしてませんでした?

なんかもう、今回の最後の

明智の煽り、花崎逆上、二十面相花崎に接触、

この綺麗な流れが、

明智がわざとやっているようにしか思えなかったんですけど!!

 

この明智君、酷いな~。

いや~酷いな~(白目)

こんな感じになりましたよ!

 

 

多分。

作中で一番、人間の心を持ち合わせていない、

情がない風に描かれているのは小林でしょう。

他人の命も自分の命も他人のメンタルも

何もかもがどうなろうと一切興味なし。

でも。

もうそれが逆に清々しく可愛くなってきましたよ、私は。

そりゃそうよ。

周りがあれなら何事にも興味ないのが処世術よ!

それなのに小林君、パンあげようとして優しいわ!

とかなんとか、

小林に癒しを見つけてしまいました。

 

 

ああ、凄かったな。

今回も楽しかった。

 

次回からもクズ人間たちの愉快な宴を

楽しみにしています。

 

あと。

いつももぐもぐしてる小林がかわいくなってきた。