「91Days」第11話の感想です。

 

未だに頭の中がアンジェロかわいいよ祭りで、

冷静になれなくて(普段からそうだけど)、

最終話の感想がなかなか書けない・・・。

アンジェロかわいいよアンジェロ。

 

あ。

この下の感想は、

ずっと放置してあったもので

12話未視聴の頃のものです。

 

※ネタバレします。

 

◎「91Days」

 

 

 

 

☆第11話「すべてがむだごと」の感想です。

 

ついにアヴィリオの待ち望んだ日が来る。

 

 

 

ヴィンセントの長年の夢であった劇場が完成。

こけら落としにはシカゴのドン・ガラッシアも招かれ、

これでヴァネッティファミリーは盤石の地位を得、

更なる繁栄のスタートに立つ。

・・・と、表面的には思われる日々。

 

そのこけら落としの前日。

ヴィンセントとネロの暗殺計画を確認する

ガンゾとアヴィリオ。

ここでガンゾがドン・ガラッシアの甥で

ガラッシアナンバー2?のストレーガと

通じていることが判明。

 

あっちもこっちも裏切者だらけだ。

「ファミリー」なんて名前だけだ。

・・・それとも名前通り?

 

それはともかく。

アヴィリオがやばい。

顔色は酷いし、

目は据わってて焦点が合ってないし、

おまけに

「急かすなよ。物には順序がある」

誰も座っていない椅子と会話する。

 

見えてるー!

幻覚見えてるー!

会話もしてるー!

 

やばい。

お前は狡噛さんか。

しかし、狡噛さんでさえ幻覚と会話するのに

3年はかかったというのに、

たった一日でその境地に達するとは・・・

なかなかやるな、アヴィリオ・・・・・・。

まあ、狡噛さんは知り合いでもなんでもなかったし、

会ったこともほぼなかったからな。

そう思うとやばいな。

アヴィリオもやばいけど。

 

ではなくて。

もうアヴィリオの精神は崩壊寸前・・・

いや、もう崩壊してるのかな。

ただただ復讐への執念だけで

危うくこの世に繋がっているという感じです。

 

そんな状態で幻覚のコルテオを前に

呟いた言葉が・・・。

 

「ずっとこの日を待っていた」

「いや・・・本当に待ってたのか、もう分からない」

 

なんか胸に刺さりました。

 

本当に待ってたのかもう分からない・・・。

それでももうやるしかない。

それ以外何も残ってないから。

辛い。

 

アヴィリオはこんな状態ですが。

それでも、役者は揃い、舞台は整いました。

 

 

そして。

念願の当日。

 

ガンゾとアヴィリオの立てた計画が狂います。

 

デルトロさんが意外と強かった。

あそこびっくりしました。

今までなんだかよく分からないけどいたデルトロさん。

二人がかりで襲われても返り討ちにする。

強い。

自分に刺さっていたナイフを抜いて相手に刺すところ、

強い。凄い。

急にデルトロさんが強烈な存在感を示しました。

・・・が、退場してしまいました。

しょうがないね。

 

で。

デルトロさんの健闘によって

バルベロに裏切りがバレたアヴィリオ。

捕まって殴られますが、

あらかじめ仕込んであった手紙を・・・とかは

どうでもよくて、

バルベロさんがさあ・・・。

 

バルベロ「駄目だ!ネロにはこいつは殺せない!」

     「お前は抜け殻のようだとネロはそう言っていた」

     「お前に生きがいを与えるともな」

     「お前がネロを狂わせた!!」

 

え?嫉妬?

あれ?そういうあれなの?

今まで忠誠心が突出して高い頭脳系マフィアだと

思ってたんだけど、あれ?そういう・・・はぁん??

(どうでもいいですが、

「ビゾる」という単語を後世に残したビゾンさんは

偉大だな、と改めて思いました。

この単語が出ただけで何が起きたか大体分かる。

了解。コネクティブ・ネロォォォォ。了解。的な)

 

バルベロ「ネロは俺がまも(パーン)」

ガンゾ無言の発砲によりバルベロ死亡。

 

・・・!?

あっさり。

急に嫉妬に狂って小物全開になったと思ったら、

唐突にあっさり死んだ。

なんか・・・笑いました。

頭脳派だけどやる時はやる(暴力)の知的マフィアと

思ったら、

嫉妬で狂っちゃう小物かと思ったら、

ドン側近で裏切者を発見する一応功労者だったのに

あっさり退場で笑いをとる。

なんか・・・笑いました。

面白い人だった。

 

 

・・・なんだか。

今回はお亡くなりになった方が多く、

死に際に色々と内に秘めた思いや本性が出て、

今までのイメージと違った驚きや諸々がありました。

 

ヴィンセントも7年前のテスタ殺害を後悔していると

ネロに話していたのが印象的でしたし・・・。

ヴィンセントはテスタと親友だったんですね。

親友を殺してファミリーと名を守った男・・・。

 

ヴィンセントは内心ではずっと後悔していたんですね。

「ファミリーのために仕方なかった」と

その思いを封印してきたけれど、

でも、本当は悔やんでいた・・・。

 

そのヴィンセントの内心を知ってか知らずか・・・

いや、知ってるな、あれは。

「テスタ・ラグーザも分かってくれるさ」

とヴィンセントに言うガンゾ。

 

まあ、テスタ・ラグーザは万一分かってくれたとしても、

その息子は全く分かってくれませんがね!!

 

 

ということで。

待ちに待った復讐のお時間だ!

 

ネロを遠ざけ、

ヴィンセントとドン・ガラッシアだけになった

VIP席に入り込んだアヴィリオ。

ヴィンセントに正体をバラし、

さあ、撃つぞ。

 

ドン・ガラッシアをな!!

 

ドン・ガラッシア、ちょっととばっちり(笑)

 

あー・・・しかし。

やっぱりあれだったんですね。

アヴィリオの狙いはヴァネッティファミリー全体を

潰しきることだったんですね。

ヴィンセントとネロを直接撃たないのは意外でしたが、

全てを奪うこと、全てが奪われる様を見せつけること、

それがアヴィリオの復讐だったんですね。

 

家族を殺され、全て奪われた。

だから、

ファミリーを殺し、全て奪う。

 

流石アヴィリオさん。復讐の鬼。

 

多分、ガラッシアと繋がりが持てなければ、

ネロを操ってファミリーを崩壊に追い込むつもり

だったんじゃないでしょうか。

街で人気のネロを暴君に仕立てようとしてた時期が

あったような気がするし。

・・・違うかな?

 

 

それにしても。

アヴィリオさんはつくづくおっかない男だ。

直接撃ってすぐあの世なんて生温い。

全てが奪われる生き地獄を体験してから

絶望のなかでゆっくりあの世へ行け。

おっかないな~。

 

しかし、ネロはネロであれですよね。

結局アヴィリオの正体については

まるきり知らなかったらしい呑気なドンでしたが、

知らないなら知らないでこれまでの所業が怖い。

アヴィリオを疑ってないのにコルテオを殺させるし、

自分が殺させたのに

「あいつは抜け殻だから俺が生きがいを与えてやる」

・・・洗脳ですか。

さも良いことのように言うな。

 

うーん・・・。

自覚的な屑と無自覚の屑・・・。

どっちがマシかな・・・どっちも嫌だな・・・。

キャラの好みとしては断然アヴィリオだけど!

アヴィリオかわいいよ!

屑だけどかわいいよ!

 

 

 

 

アヴィリオとネロ。

元々は正反対の要素が強い二人だったと思います。

 

襲撃された者と襲撃した者。

復讐する者と復讐される者。

マフィアに何もかも奪われた者と

マフィアで何もかも与えられている者。

ファミリーを憎み壊す者とファミリーを愛し守る者。

 

それが話が進むごとに段々と変化し・・・、

 

ネロはファミリーのために弟を殺し、

ファミリーのために家族を犠牲にし、

ファミリーに家族を奪われたアヴィリオと同じく

孤独に一人になっていく。

 

アヴィリオは復讐のために「兄弟」である

コルテオを殺し、

ファミリーのために「兄弟」「親友」も殺す

ネロやヴィンセントのようなマフィアと同じになっていく。

 

段々と二人は似たような人間になっていった。

そんな風に思えます。

というか。

主にアヴィリオが「こっちこい、こっちこい」と

ネロを自分と同じ方に引きずり下ろしてきたんですが。

まあ、でも、アヴィリオが意図した以上に

二人は同じような人間になっていったんじゃないでしょうか。

 

で。

この11話で、

ついに父も仲間も、

何より大事なファミリーもヴァネッティの名も奪われ、

かつてのアヴィリオと同じになったネロ。

何も残っていない。

あるのは復讐だけ。

そんなアヴィリオと同じになったネロは、

これからどうするのでしょうか。

 

最終話がとても気になります。