「91Days」第10話の感想です。
※ネタバレします。
◎「91Days」
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☆第10話「誠実の証」の感想です。
う・・・うお・・・うおおおお・・・
ふ、復讐を・・・
復讐をしないと・・・
ネロとバルベロとガンゾに!今すぐ!!
うおおおおおおお!!
・・・という気分でいっぱいで、
とてもではないが冷静な感想が書けない。
ああ・・・。
あああ・・・。
なんてことだ・・・。
えーと。
なんだっけ?
最後の衝撃で他のことは全て忘れた。
ああ、そう。
アヴィリオと「手紙の差出人」ガンゾの
対話シーンの回想がありました。
「何故、手紙を送り、ヴァネッティの同胞を狙うのか」
という問いに
「美味い酒にいい女。それにローレスの街。
全てを手に入れる。男のロマンだ」
と答えるガンゾ。
う、うーん・・・。
これが本心かどうかは分かりませんが、
もし本当にこういう理由だとしたら、
ちょっと・・・拍子抜けというか、
小物臭いですよ、叔父貴!
どうせならもっとでっかい野望がいいなあ。
でっかい黒ずんだ野望。
餅じゃないよ。
まあ・・・ともかく。
一応、叔父貴の目標は
ファミリーのトップに収まることのようです。
・・・叔父貴は自分が4人目ってばれてるって
知っているのだろうか?
そんな叔父貴の計らいにより、
コルテオを以前自分がいた街のアパートへ
連れて行くことに成功したアヴィリオ。
ベッドとテーブル?以外ろくに家具のない部屋。
ベッドの下の沢山の空の財布。
部屋の隅の酒の空き瓶。
こういったもので、コルテオは以前のアヴィリオの
暮らしぶりを大体察したようです。
アヴィリオ自身も
「この部屋にいたとき俺は抜け殻だった」
と言っていましたしね。
・・・一話の最初。
手紙が来る前のアヴィリオは、
本当に「生きた屍」状態だったのだと思います。
生きているのか死んでいるのか分からない日々を
過ごしていた部屋。
でも、今はそこにコルテオがいる。
コルテオの新生活の準備をする二人。
ひとつのカップで飲む二人。
(ここのところ目の動きでアヴィリオがカップに
砂糖を4杯入れていることが分かります。
デルフィの時のあれは・・・気遣いだったのかも・・・
いらない気遣い・・・)
一緒に食事をする二人。
コルテオの安心したような表情と、
アヴィリオのいつもよりずっと柔らかい雰囲気。
もしアヴィリオの家族があんなことにならなければ、
もしアヴィリオが復讐なしでコルテオと生活していたら、
二人はこんな風に穏やかな日々を送ることが
出来ていたのかも・・・。
そう思うと切ないです・・・。
もうこのままここで生活すればいいのに・・・
なんて出来るわけがないけど!!
ガラッシアに酒を届け、
ローレスに帰還したアヴィリオ。
一応、辻褄を合わせることは出来たけれど、
前回辺りから完全に疑ってるバルベロが一人。
バルベロ、執念の捜査で、アヴィリオと同じ日に
コルテオが波止場にいたと突き止める。
しつこいな、この眼鏡・・・。
そして。
ネロ達の前にアヴィリオを呼び出し、
追及するバルベロ。
流石のアヴィリオもこれはピンチ・・・
と思ったら、
突然、部屋に飛び込んでくるコルテオ!
何故、戻ってきた!!
ここからがもう辛くて辛くて・・・。
アヴィリオのアパートの一人残った後。
アパートの他の住人?に
「アヴィリオに近付かない方がいいよ」
と言われたコルテオ。
それに
「僕は・・・僕は、あいつの兄弟なんです」
と答えるコルテオ。
その後、一人で
「ずっと、何があっても」
と付け加えるコルテオ。
アヴィリオの以前の荒んだ生活を察しても、
今までの容赦ない復讐鬼っぷりを見ても、
さらにはどん引きの一般人巻き込みマフィアっぷりを
見ても、
「ずっと、なにがあっても、兄弟だ」
と言えるコルテオ。
泣ける。
川にローレスヘブンを投げ捨てて
「僕たちはやり直せる。
二人で生き直すんだ」
と言うコルテオ。
手を血に染め、マフィアに馴染み、
復讐の機会だけを虎視眈々と狙い、
這いあがれない泥沼のなかにいるような今でさえ
アヴィリオの明るい未来を取り戻せると信じている
コルテオ。
泣ける。
おそらく、世界でただ一人、
アヴィリオの幸福な未来を願い、
信じていただろうコルテオ。
なのに、ガンゾからの電話で
アヴィリオの復讐のために命を捨てることを決意。
ずっとアヴィリオの復讐をやめさせようとしていたのに、
最後はアヴィリオの復讐のために笑顔で命を差し出す
コルテオ。
コルテオ「でも、また会えて嬉しかった」
アヴィリオ「なんで、なんで戻ってきたんだ!」
コルテオ「アンジェロ、だって僕たち・・・」
もう、もうやめて!
それ以上はやめて!
胸が痛い・・・!
なのに、止め。
幼い頃からずっとしていた
「バイバイ」のハンドサイン。
ぐああああああ・・・!!
死ぬ!私の精神が死ぬ・・・!!
あああああ・・・
そして。
私の精神とアンジェロの正気は死んだ。
辛い。
もう辛い。
辛いしか言葉が出ない。
コルテオ・・・ああ、コルテオ・・・辛い。
しかし・・・。
7年前、
弟を引きとめられずに死なせてしまったアンジェロ
(ある意味自分が殺したと呵責を感じているだろう)が、
同じことをネロに返したら、
またしてもネロに同じことをされ返されたという・・・
この・・・不毛のスパイラル・・・。
なんというか、すごく虚無感を覚えます。
ああ、しかしコルテオ・・・。
もう今はそれしか考えられない。
あ。
最後の家族であり良心を失ったアンジェロが
これからどうなるのかも気になります。