「planetarian~ちいさなほしのゆめ~」
第2話の感想です。

今期はこれの感想を継続しようと思ってたのに、
5話までしかないの・・・・・・。


※ネタバレします。

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☆第2話「投影機修理」の感想です。

壊れた投影機「イエナさん」を修理し始めた屑屋。
物も食糧も水すらないプラネタリウムで、
ゆめみだけを話し相手にひたすら作業に没頭する。



そもそも。
私がこのアニメを観ようと思ったきっかけ。
それは、公式サイトの星空をバックに微笑む
ゆめみちゃんのビジュアルに惚れたからでした。

ビジュアルに惚れ、
無人の街で30年間孤独に稼働し続ける
壊れかけのロボットという設定にも惚れ、
1話を観て押しの強さにちょっとだけ引いた・・・けど、
やっぱりかわいいなあと思い、

ただ、
2話を観て、
今、私の心は別のことで占められている。


屑屋さん・・・、
屑屋さん、すごい。
私は彼を尊敬してしまった・・・!!!


・・・えー。
2話は、ざっくりいうと
「投影機を直した」
というだけの話でした。

その間に屑屋とゆめみの会話が
ひたすら続くという展開だったわけです、が。

なにせ、ゆめみは壊れかけのロボット。
しつこかったり、
雰囲気を察しなかったり、
役に立たない情報をよこしたり、
色々色々・・・・・・まあ人間としては
苛立つ会話を仕掛けてくるわけです。

当然ですが、
ゆめみ自身には悪気は全くなく、
それどころか善意・・・というか、
ロボットとしての配慮というか、
役割を全うしようとしているだけなので、
恨むわけにもいきません。


でも、日がな一日、あの調子で語りかけられたら
流石にイライラすると思うんですよね。
ゆめみちゃん、かわいいけど。
でも、一生懸命投影機を直してる横で
どうでもいいことや余計なことを
ぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ言われたら、
流石に腹が立ってくると思うんですよね。
ゆめみちゃん、かわいいけど。
人が一生懸命やってるのに
「スリープモードになります♡」とか言われたら
「昼間もなっとけ!!」とか言いたくなっちゃうと
思うんですよね。
ゆめみちゃん、かわいいけど。

・・・かわいいからって
何でも許せるわけじゃあないんだよ!!
こっちは喜怒哀楽ある人間なんだよ!!

悪夢を見たのに
「素晴らしいですね。憧れます」とか、
悲しい過去がありそうなのに
「涙を流してみたいです」とか、
いやいや、ゆめみにとっては大事な願いだろうけど、
人間にとっては色々色々色々あんだよ!
酒をよこせよ、酒を!
いいから黙って八百万の神に一柱ずつ祈っとけ!!

・・・失礼、取り乱しました。


屑屋さんにそこまで共感というか同情というか
入り込んで観てしまったのですが、
驚いたことに、
1話からひたすらイライラしている屑屋さん、

1度もキレない。

ゆめみの冗長な話にもキレない。
役に立たない情報にもキレない。
どうでもいい会話にもキレない。
突然のスリープモードにもキレない。
「お客様、投影機いつ直りますぅ?」という
煽りにも似た質問の繰り返しにもキレない。

・・・す、すごい。

なんという忍耐力・・・。
包容力・・・。

私は・・・私は・・・なんて小さい人間なんだ。
それに比べて屑屋さんの器の大きさ。
決して愛想はよくないが、
絶対にキレずにゆめみちゃんの相手をし、
ひたすら投影機の修理に励み、
自分の食糧が乏しく飲み水がないことにも
不平不満を言わず、
最後には投影機を直しきる・・・。

屑屋「俺に出来ることは、全部やった」

・・・あああ、なんという神々しいお姿。
この微笑み、惚れる・・・より拝む・・・。
もう、神なんじゃないかな。
この人がゆめみちゃんの神なんじゃないかな。
素晴らしい・・・なんという・・・素晴らしい・・・。
拝もう。屑屋さんを拝もう。


私は、屑屋さんに、畏敬の念を抱いた。



そんなわけで。
屑屋さんをプラネタリウムに祀ろうと思った2話でした。

あれくらい懐の深い人に私はなりたい。