「エンドライド」第8話の感想です。


※ネタバレします。

◎「エンドライド」
Limit(「エンドライド」盤)/ユニバーサル ミュージック
¥800
Amazon.co.jp


☆第8話「孤島」の感想です。

ズー族の住む孤島へ向かい、
出航したイグナーツの船。
しかし、嵐を乗り越え、やっと辿り着いたその島で、
イグナーツは手荒な歓迎を受けることになる。



ズー族の住む島へ向かって
荒波の中をボロ船で進むぞ。
嵐が来たぞ。
すごい雨と風と波と雷だぞ。

瞬「うわわわわわ~~!!」
(甲板から海へ落ちそうになる)

助けるエミリオ。

しかし、二人して海へ落ちそうになる。

それを助けるフェリクス。

揺れる船に掴まるアリシア。
立っているミーシャ。

ルイーズ「荒れるわね~」
エルジュイア「ですね」

・・・。
なんでこの人達、船の中へ入らないの?
なんで嵐の中、わざわざ甲板にいるの?
なんで?
どして?

・・・という突っ込みどころはあったものの、
今回もわりと普通に面白い回でした。


ズー族の島で、
覚悟と信念を試されるデメトリオ。

ズー族の長に
「協力したら何が得られるのか」問われ、
「自由と尊厳を」
と即答するデメトリオ。

「俺達の協力を望むなら条件がある」
「お前の命だ」
デメトリオが命を差し出せば、
ズー族の協力と仲間の安全は約束しよう。
そう突きつけられ、
自分の命を差し出すことを決めるデメトリオ。

求心力のあるリーダーがいなくなっては
革命が成り立たなくなる。
その仲間の不安に
「現王政を倒そうとする意志。
それはもうこの国で芽生えている。
俺がいなくてもこの流れは止まらない」
そこにズー族が加わり、
流れがさらに大きくなるならと、
信念に殉じる覚悟を見せるデメトリオ。

そして、ズー族の長に一応は認められ、
二人で話をするデメトリオ。

ズー族長「お前達に協力するとして
       俺達の役目は何だ?
       王国軍と戦う際の兵力か?」
デメトリオ「いや、俺はあんたたちに
      戦いを強いるつもりはねえ」

王と対等に話し合うには、
王の軍にも負けない数の味方が必要。
出来るだけ血は流したくない。
そう言うデメトリオ。

・・・。
・・・・・・。
デメトリオって普通にかっこいいよね。

そりゃあ、
「そんなに理想的に進むわけがないし、
革命を為したとしても、その後が大変」
「全てが平和で平等の世界など有り得ない」
と思わないでもないけど。

でも、こうやって真剣に理想を実現させようとする
人間がいるっていいなって思うんですよね。
理想を盲信し過ぎると怖いですけど。
でも、
「現実的に考えて無理無駄だから
現状の歪みを無抵抗で受け入れよう」
という考えばかりになると、
それも怖いと思うんですよね。
綺麗事の力って必要な場合があると思うんですよね。

何が言いたいかっていうと、
私、デメトリオ、結構、好き。


一方、
そんな常に見せ場のようなデメトリオに対し、
船酔いしてたな~くらいしか
思いだせない主役二人・・・・・・。

だったんですが。

エミリオが・・・。
あのポンコツエミリオ王子様が・・・・・・。

瞬「箱入りだもんな、お前」
エミリオ、頷く。
エミリオ「そうだ。俺は世界を知らなさ過ぎた」

エミリオ「俺は父の仇さえとれれば(略)
      それでいいと思っていた」
     「だが、それで終わりじゃないんだ」
     「デルザインを倒した後もこの国は続く」
     「民はこの国土で生き続ける」

・・・おお。
・・・・・・おおおおお。
え、エミリオ君が。
あの、「王を倒したら後は野となれ山となれ」の
ポンコツ王子が・・・。
民のことを・・・。
民の未来のことを・・・・・・。

学んでいる。
成長している。
何ということでしょう!

人間として王子として成長の芽生えを見せる
エミリオ君・・・。
なんということでしょう。

感動した・・・。
すばらしい・・・
すばらしいよぉ・・・
男子三日会わざれば括目して見よぉ・・・
ああ、感動じだぁぁぁ(感涙)



そんな感じで。
デメトリオのリーダーっぷりと
エミリオの成長っぷりに
普通に楽しんだ8話でした。



・・・。
色々言ったり言われたりしているけれど、
私、この作品普通にも好きです。

ダメダメエミリオがゆっくり成長していくとか。
革命を地道に進めようとか。
こういうスローテンポな作品は
あまり受けないのかもしれないけれど、
私は好きです。
少しずつ変化して積み重ねていく物語好き。

あと、エンドライド独自のズレてる感も好き。

エンドライド、好き。