「影鰐-KAGEWANI-承」
第7話の感想です。


※ネタバレします。


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☆第7話「孤独」の感想です。

雪の中の山小屋にサトルを発見した女性。
彼女は、サトルの捕獲を目論む
猿楽製薬社員だった。




1期最後で猿楽製薬から逃亡したらしいサトルサァン。
その彼を再捕獲しに、猿楽製薬の女性社員が
一般人を装って接触してくる話、でしたが・・・。

女性「助けて下さい。
    私、道に迷ってしまって・・・・・・」

吹雪のなか山小屋の戸を叩く、
装備なし、完全手ぶら、ノーガードの女性。

「とりあえず軽い気持ちで雪山に入ってみたの。
何も持たずに☆」

・・・無理があるだろう。

いや、待て。
意外と見た目ほど山じゃない場所かもしれない。
実は近くに集落とかある場所かもしれない。
近くから来たと装って・・・

「ちょっと家の近くを散歩してたら迷っちゃって~。
吹雪いてる時に散歩するとよく迷っちゃうよねー☆」

・・・無理だな。

あの猿楽の女性は
もうちょっと設定を考えた方がいいと思います。


そして。
半ば強引に山小屋に入り込み、
サトルに睡眠薬入りのチョコを食べさせる女性。

女性「何も食べてないの?
    私、チョコだったら持ってるわ」

吹雪の雪山で道に迷い、
何も装備を持たず、
しかしチョコだけは持ってる女性。
そして、その貴重なチョコを
他人に食べるようゴリ押ししてくる女性。

・・・怪しいを通り越して恐怖。

この女性の中の設定はどうなってるんでしょうか。


それにしても。
サトルがチョコを食べて眠りに落ちる時の、
あの慈愛に満ちた聖母のごときあくどい微笑み。
いいですね~。
堪りませんね~。

綺麗な人間は汚いのだ。
いいですね~。
堪りませんね~。
ふへへへへ。


とか思っていたら。

後半。

別の奇獣に襲われて、絶対絶命の女性。
その時、サトルサァンが・・・!

サトル「チョコ、ありがとうございました。
     久しぶりに人と話せて嬉しかったです。
     たとえ、それが、猿楽の人でも・・・・・・!」

・・・・・・サ、サトルサァン!!

猿楽の人間だと分かってて、
睡眠薬入りだと分かってて、
それでもお礼と「嬉しかった」と・・・・・・!
命がけで助けると・・・・・・!!

サトル「よかった・・・。
     最後に人を助けられた」
    「僕は、お前とは違う」
    「人間だ」

サトル君・・・・・・!!
あんた、あんたヒーローだよ!!
主人公だよ!!
人間だよ!!!

感動した。



綺麗な人間汚い最高!とか言っててすみませんでした。
サトル君の精神の美しさに胸を打たれました。

影鰐には珍しい感情を大きく揺さぶる回でした。