「NORN9 ノルン+ノネット」
全12話、視聴終了後の感想です。

※ネタバレします。

◎「NORN9 ノルン+ノネット」
ノルン+ノネット 第1巻(初回限定版) [Blu-ray]/藤村歩,梶裕貴,下野紘
¥9,720
Amazon.co.jp


☆全話視聴後感想。

空飛ぶ球体状の謎の船「ノルン」。
そこに集められた少年少女たちは、
それぞれ特殊な能力を持つ「能力者」たちだった。
彼らは「世界」によって選ばれ、
どこかへ連れられようとしているのだが・・・。



最初は、

背景はよく分からないけれど、
「ノルン」の中で牧歌的な生活を送る
少年少女たちのピュアなラブを楽しめばいい話、

だと思って観ていました。

こはる、深琴、七海。
三人のヒロインに、
それぞれ想い人や複雑な関係の人がいて。
その関係の変化をにやにや見守れば、
それでいいのだと思っていました。


ところが。

いつの間にか、
気付いたら世界規模の物語になっていて。
戦争がどうとか。
ロボがどうとか。
世界をリセットするとかしないとか。

と思ったら、
駆と父さんのこはる争奪戦になり。

アイオン「リセットするかしないかの決定は
      能力者たちに委ねられています」
      「・・・と思ったか。
       実は私はもう死にかけだ。
       勝手にリセットを始めさせてもらう。
       あー♪」

世界がドーン。
大地がバーン。
海がザバーン。

ええええ・・・!?
どうすんだ、これ。
どうなんだ、これ。


どんどんと膨らんで加速していく物語に
対応出来ず、ただただ押し流されるように
見守っていたんですが・・・・・・

なんだろう。
色々大変なことはあったけど、
最終回、観終わってすっきりしました。

大騒動の後の、
あの気の抜けたような落ち着いた感覚。
能力を失った元能力者たちの平凡な生活。
崩壊したノルンでのこはるの日々。
育っていく桃。

ああ、未来を信じるっていいなあ。
大事なものを守って生きるっていいなあ。
青い空って美しいなあ・・・。
(正直、駆のあのベタベタなプロポーズはない。
 ないよ、毒林檎君)
ああ・・・自然って地球って美しいなあ・・・。

 

そんな風に。
色々とよく分からないことはあったけれど、
最後は綺麗に終わって
すっきりした気分になりました。

なんだろう。
設定に穴があるとか、
展開が滅茶苦茶だとか、
急に風呂敷広げ過ぎだとか、
そういうことを気にしないで、
描きたいことのために
壮大なスケールで熱く突っ走る。

そんな物語を久しぶりに観たような気がしました。
そういうの好きなので、
最後は清々しい気持ちに満たされました。

なんだか良かったと思います。
うん。
なんか良かった。