「スタミュ」第10話の感想です。

もっと沢山書きたいことはあったけど、
ちょっと体調が悪いんで出来るだけ。


※ネタバレします。


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☆第10話「第10幕」の感想です。

鳳の突然の華桜会脱退。
何も知らされていないチーム鳳の面々は、
動揺と不安を隠しきれず・・・。



強力な指導者である鳳の突然の華桜会脱退。
それによるチーム鳳の一般枠降格。
迫る綾薙祭のテストステージ。

チーム鳳のメンバーは、
表向きは平静に振る舞うものの、
内心は動揺し、不安を隠しきれない。

そうこうしているうちに、
プロとして活動もしている天花寺が
映画撮影のために学校を休みがちになり、
月皇もオーディション準備のため自主練から抜け、
空閑も相変わらずバイトが忙しく、
メンバー同士が段々と離れていくように・・・・・・

ここまで、すごく王道な展開です。
一つの不安要素があり、
それに次の不安要素が加わり、
どんどんと不穏な気配が高まっていく。
チーム鳳の存続が危ぶまれてくる。
すごく王道なのに面白く、王道だからこそ面白い。
スタミュは王道な安定感と面白さが
素晴らしい作品だと思います。


一方で、そんな王道とは真逆の要素。
スタミュ独自の要素もきっちりとあって、
それがまた素晴らしいのが凄いと思います。

だって。

鳳がいなくなり、
メンバーもそれぞれの活動が忙しく、
チーム鳳がバラバラになったらどうしよう。
その不安を乗り越えるために、

そうだ!
シューマイだ!!

・・・なんですよ!?

シューマイでギャグもシリアスも萌えも
何もかも全て表現する!

・・・なんですよ!?

天才か!!


鳳がいなくなったことで不安定になり、
闇堕ちならぬシューマイ堕ちする那雪。
チーム鳳を襲う、シューマイ地獄。
笑いと病みの共存!

チームの絆を思い出させるために
「このシューマイ、星の形。俺達の形」
と言いだすメンバー達。
さらっと観てるぶんにはシリアス。
が。
よく考えると、
「弁当のシューマイを見ながら
これって俺らとか真剣に言ってるチーム鳳、ヤバくね?」
という笑いが。
シリアスなのに笑いも!

そして。
バラバラになっていく不安を抱えるメンバーたちを
同じ場所に集結させ、絆の再確認をさせたのは、

ワンワン軒のシューマイヌ着ぐるみとダンス!

チームが崩壊するかという不安に苛まれたけど、
シューマイヌの着ぐるみを着て、
シューマイを宣伝する踊りをバタバタ踊ったら
絆が再確認できました。
危機を乗り越えました。

天才か!!


もう今回は、王道とシューマイの素晴らしい融合に
ただただ打ちのめされました。
スタミュ、凄い。
スタミュ、好き。


あと。
これは今回に限らずなんですが、
スタミュはキャラの内面の描写がさり気なく、
それでいてしっかりしているのが
とても良いなあと思います。

今回も、鳳が抜けた事実を、
一見ほぼ動じずに受け止めたかのように見えて、
行動や言葉の端々からチーム鳳のメンバーが
動揺していることがよく伝わってきました。

シューマイを作り続けることで
那雪が相当不安定になっていることが分ったり。

前を向いて現実的にやるべきだと言いつつ、
他人の不安を受け止める余裕がなく、
やぼすけと不毛な喧嘩をし始めることで
月皇も完全に冷静ではないことが分かったり。

やぼすけも同様に月皇に不毛な喧嘩を吹っかけ、
突っかかる時点で冷静でないことが分かったり。

一番、平常心のように見える空閑すらも、
今やる必要のないヘルメットの手入れを
執拗にやり出すことで、不安なんだと分かったり。

それから、いつも明るくムードメーカーの星谷が、
表情などは暗くないものの、
いつもの弾けるようなハイテンションが
すっかり影を潜めてしまっていて、
密かにひどくショックを受けているんだと分かったり。

直接的な言葉や、やり取りや、
オーバーな表情、行動がなくても、
すっと分かって、それでいて深く刺さってくる。
こういう内面の描写の仕方が好きだなあと思います。

それから、
那雪とデートして、皆と踊って、
すっかり立ち直ったかに見えた星谷が、
実はずっと丁寧語を使って語りかけていたのは
鳳宛てのメールの文面だったからで、
しかもまだ立ち直れず深く傷ついている、というのが・・・
もう・・・
星谷君、泣かないで!
あ、泣いてもいいけど、笑うといいよ!
何言ってるか分からないけど、
早く彼が立ち直れることを望みます。



・・・そんな感じで。
王道とシューマイとさり気ない描写に
今回もとても楽しかった10話でした。




あ。
あと、今回の歌の歌詞の中に
「楽しんでいけ、ボーイズ」という言葉があって、
ぐっと来ました。
こんなに皆に慕われて・・・
鳳先輩も安心して成仏出来るね・・・。
・・・。
散々、言われてたけど、
もう完全にそういう雰囲気だったよね・・・・・・。