まあ・・・薄々気付いてはいたけれど、
今期で感想を継続するなら
多分これだよね・・・。

心が勝手に踊り出す~~~~サティスファイッ!


「スタミュ」第三話の感想です。


※ネタバレします。

◎「スタミュ」
スタミュ 04 天花寺 翔 ちょいでかスリムポスター/アトリエ・マギ
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☆第三話「第3幕」の感想です。

乙女ゲーム原作ではないこの作品ですが、
どことなくいつも乙女ゲーム臭がしています。

キャラの造形も、
学園の設定も、
さり気なく頭がおかしい展開(重要)も、
それから、
主人公が周囲のメンバーを落としていくところも!

・・・というわけで、
今回は星谷君が天花寺やぼすけ翔を落とす、
やぼすけ回でした。
あと、天使回。


うーん・・・。
1、2話と比較すると、だいぶ慣れてきたのか、
今回はいつもよりもパンチが弱いというか、
ノリが多少いまいちな感覚がありました。

が。
やっぱりスタミュはいいですね!
頭が自然にぱーんしてるところが!

今回もアバンから笑わせにきましたしね!
フライパンにおたまカンカンで「起きてよー」って
今時ヒロインでもやらないよ、那雪君!
あ、お母さんか!?
しかも、起きたら起きたで、
弁当準備済み、
星谷君の予定を完全把握して送り出す、
忘れていった弁当を届ける。
・・・新妻か!?お母さんか!?
那雪君の女子力・・・お母さん力?が
留まるところを知らない。
那雪、恐ろしい子。いや、恐ろしい母・・・?

しかし、こんな那雪のオカンヒロイン力なんて
スタミュにおいてはジャブでしかない。


今回は、ほぼ廊下を歩いて立ち聞きするだけの
ラズベリー君(いつも名前が思い出せない)。
なんでそんなに歩いてるんだ、お前は。

落ちこぼれチームと知って衝撃のラズベリー君。
知らなかったのか・・・。
面接で面接官に反発して勝手に退出したのに、
余裕で受かった気でいたのか・・・。
こっちが衝撃だよ・・・。

そして、急にやさぐれて天花寺に八つ当たりしだす
ラズベリー君。
まあ、ラズベリージュースでも飲んで落ち着きなよ・・・。

と、思ったら、
そのラズベリー君の野暮助な物言いに、
ここで今回の主役(?)、
やぼすけ(別名:天花寺)が魅せる!

やぼすけ「自分より劣ってる奴に合わせる
      理由がどこにある」
ラズベリー「やらないんじゃなく、出来ないんだろ?」
       「協調性はゼロ。
       周りにちやほやされて生きてきた
       お坊ちゃんには難しいことかもな」

ここでやぼすけ、反撃に出る。
急に歌い、踊り、謎な世界観を繰り広げる!

え!?
今!?
今なの!?
今じゃないでしょ!
どう考えてもこのタイミングじゃないでしょ!?

呆気にとられるこちらにおかまいなく、
ひとしきり歌って踊って満足気に「ふっ」と笑うやぼすけ。
何だ、その「やっつけてやったぜ」みたいな顔。
ほら、ラズベリー君も引いちゃったじゃん。
もう口を利く気もなくした(笑)

いや~~~~~~
スタミュのこの唐突感、好きだな~~~~~
凄いわ~~~~~~~
幸せになるわ~~~~~~~~♡♡♡

と、非常にサティスファイな気分になりましたが、
しかし、ちょっと真面目に見てみると、
多分、天花寺は
「鈍色の空の下で野望さえ抱けない
野暮な奴は消え失せろ」
という歌詞の通りの思いを抱いている・・・んですよね?

プライドは高いけれど、
その分、本気度も理想も高く、
俺が歌舞伎界を背負っていくんだという
気概に満ち溢れている。
だから、その分、ど素人の星谷が許せない。

あー、なんか天花寺のことが少し分かってきましたよ。
他人に対する態度は最悪だけれど、
自分の芯はしっかりしている人間なんだな。
少し好感度が上がったかもー・・・・・・・

なんて思うのは
まだ早い!

ここから怒涛のキャラ崩壊がきますよ!

寮の部屋に日々女性を連れ込んでは
睦言を囁いているという噂のある天花寺。
だがっ、
その真相はっ、
天使(猫)に囁いてるんでした!!

天花寺「あいつがいなくなったら・・・俺は・・・」
     「お前は~♪かわいい~♪天使~↑↑♪」
     「これが恋なら落ちてもいいさ~♪」
     「タヴィア~~ン!!(涙キラキラッ)」

お前、誰だよ!

というか。
毎日毎日、寮の部屋で
「天使」とか「優しくしてやる」とか「荒っぽい方が好きか?」
とか猫に囁いていた天花寺。
逆にレベル高いと思うのは気のせいか。

あと、今まで距離があったり、
チームから抜けろ抜けろと嫌悪を隠さなかった
人間たちの前で、

「そうだ。何故、天使(猫)を」

さらっと猫を天使呼び。
あまりにも自然に言うから、一度普通に流して、
うん!?となって戻って聞き直しちゃったほどの
自然な天使呼び!
すげえ・・・こいつ、本物だ!

私も日々猫に
「かわいいねー」
「お前は今日もかわいいねー」
「昨日もかわいかったねー」
「明日もかわいいねー」
「生きてるだけでかわいいねー」
「世界で一番かわいいねー」
とか思ったり言ったりしてる方だから、
やぼすけの猫大好きっぷりには
「こいつ、いいやつだよ。だって猫好きだし(真顔)」
と言ってあげたいんだけど・・・

どうしても笑っちゃうんだ!
やぼすけの猫愛が本物過ぎて笑っちゃうんだ!
だって天使なんだよね!
分かるよ、ぶはっ!

・・・やぼすけ、お前は本当にやぼすけだね!

そして。
猫のことがきっかけで、
ころっと主人公に落ちるやぼすけ。

やぼすけ「か、勘違いするなよ。
      俺様のチームにいる気なら
      最低限の心構えくらいは・・・」

・・・やぼすけ、お前は本当にちょろすけだね!


・・・そんなわけで。
怒涛のキャラ崩壊を見せたやぼすけ。
視聴者の好感度は最高に上がったと思います。
やぼすけ、流石はやぼすけ。



あ。
そうそう。
ちょっと真面目に考えると。

タヴィアンが星谷によって脱走してしまった時、
天花寺は
「タヴィアンは生まれてから
 一度も外へ出たことのない猫なんだぞ!」
と言っていましたが、
これって猫と天花寺をオーバーラップ?させてるんじゃ
ないですかね。


生まれてから一度も外へ出たことがなく、
大切に大切に甘やかされていたタヴィアン。

生まれてからずっと梨園の貴公子として生き、
外の社会を知らず、ちやほやされてきた天花寺。

星谷によって初めて外へ出てしまったタヴィアン。

星谷によって初めて外の人間と
まともに交流を始めた天花寺。

タヴィアンと天花寺は
重ねて描かれているのかなと思います。

・・・。
天花寺は多分ずっと「梨園の貴公子」として
他人と接していて、どうやって「友達」と接していいか、
どうやって他人に心を開いていいか分からなかったん
じゃないですかね。
それが、今回、星谷によって新しい第一歩を踏み出した。

なんて感動的な話なんだ!

・・・と思いたいのに、
天使(猫)でどうしても笑ってしまう!
やぼすけ、お前は本当にやぼすけだね!!



そんなわけで。
今回も面白いやらおかしいやらやぼすけやらで
楽しめた三話でした。


それと。
今回もちゃんと星谷君がサティスファイTシャツを
着ていて、サティスファイ成分も十分で、
ありがたやありがたやさてぃすふぁいでした。