「ヤング ブラック・ジャック」
第一話~第二話の感想です。


※ネタバレします。


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☆第一話「医者はどこだ!」の感想です。

1968年・・・。
そうだったっけ・・・?

元々のブラックジャックの時代設定は分かりませんが、
ブラックジャックが若い頃にこの時代だったとすると・・・
そうか。
そういう世相だったのか。

なんだか新鮮な驚きを感じました。
ブラックジャックのいる時代とか考えたことなかった。
世間ではあんなことが起きてたかもしれないのか・・・。
なんだか面白いです。


えーと。
作品全体の印象としては、古くも新しくもあり、
原作の雰囲気を残しつつオリジナル色もあって、
そのバランスが絶妙で、すっと入り込めました。

元々のブラックジャックがわりと好きなので、
もしかすると拒否反応が出るんじゃないかと
心配していましたが、全くもって大丈夫でした。

キャラはそれっぽさを残しながらも
普通に格好良い、可愛いし、
ストーリーも困難からの成功!と見せかけて
ちょっと苦い終わり方だったりして、
原作から引き継いでいる部分と
新しく加えたり変えたりしている部分が
綺麗に融合していたと思います。

面白いですね、これ。
私は好きです。


あと、
何より黒男さんがかっこいいのがいいよね!
それが一番!
それさえあれば面白い!
何とでも言え!!


・・・ただ、まあ、脱ぐシーンは多いよね(笑)
冒頭で脱ぎ、OPで脱ぎ、本編で繰り返し見せ、
予告でもすかさず脱いでいる!(笑)
笑いました。

流石は二枚目も三枚目もこなせるBJ先生!
笑いを取りつつサービスにも手を抜かない!
素晴らしいですね!


そんな感じで。
好感触な一話でした。
二話以降も楽しみです。



しかし・・・、
「報酬は500万」と言った瞬間に、
「安い!なんと良心的な価格設定だ!」
と思ってしまったのが・・・。
なんとも・・・BJ先生、凄い・・・。



☆第二話「拉致」の感想です。

何者かに拉致され、
目覚めたときは半裸で拘束されていた黒男。
彼を拉致して半裸で拘束したのは、
取り立て屋の立入だった。



アバン、
OP終了、
本編開始のその瞬間から、
もう半裸の黒男さん。

この時点で笑いました。

もう脱いでんのか!
早いよ!

と、思ったら、
隣の藪さんも半裸で登場。

お前もか!

と、思ったら、
そこにいる名前も知らない人達も半裸。

何なんだよ、これ!(笑)
爆笑しました。

この作品は「とりあえず脱ぐ」が基本なんですね。
了解しました。
というか、既にその状態に馴染んでしまって、
予告で脱いでいないことに違和感が。


まあ、そんなことはいいんですが。

今回は、
その時点では成功例のない心臓移植手術を
黒男が半強制的に行わされる話でした。

とある宗教団体の教祖が心臓病でもう先が長くない。
だが、まだ死にたくない教祖は、
心臓移植手術を行うことを決意。
現時点で心臓移植手術は成功例がないが、
裏社会では有名な医者に担当させるため
その点は問題ない。
問題はドナー。
心臓を提供し、なおかつ患者と適合するドナーなど
そうそう見つからない。
が。
立入が借金を抱える人間を集め、
調査をしたら適合者がいた。
あ?
医者が逃げた?
大丈夫だ。
丁度ここに天才がいる。


ただでさえなかなか見つからないドナー。
しかも今回は健康的に普通に生きている人間を
犠牲にする、つまり死んでもらう手術。
なかなか条件に合致する人は・・・

ここに丁度借金を背負った適合者が・・・っ!

しかしドナーが見つかったとしても
現時点で世界的に成功例のない
心臓移植の出来る医者など・・・いたけど逃げたし・・・

ここに丁度天才外科医(学生)が・・・っ!

この教祖様は凄く強運なのだなーと思いました。
最終的に運が良かったのか悪かったのかは
分からないけど。


いや、そんなこともよくて。

金の力で命を買おうとする、
他人を殺してでも生きようとする教祖様。

そんな奴を助けるために誰かを犠牲にするのは
道義的に問題がある。

けれど、一方で娘の病気を治すために金が必要で、
ドナーになることを自ら志願する男性。

手術をすれば男性は死ぬ。
しかし、教祖は助かる。
男性が命を差し出してでもと願った娘も助かる。
だが、男性は死ぬ。
黒男の手術によって殺される。
しかし、そうしなければ教祖と娘は死ぬ。

このなんともいえない「どうしようもなさ」が
いいなあと思います。
ブラックジャックってこういうどうしようもない
感じがあるよね。
好きです。


今回も楽しめました。
この作品、私は好きです。




あと。
ヒロインだヒロインだと聞いていた藪さんが
やっぱりヒロインで笑いました。
可愛いヤク中のおっさんヒロインってどうなのよ(笑)
まあかわいいけど。