「がっこうぐらし!」
全十二話、視聴終了後の感想です。


※ネタバレします。


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☆全話視聴後感想

屋上の菜園で野菜を作ったり、寝泊りしたり、
学校をフル活用して楽しむ「学園生活部」。
その一員であるゆきは、
今日も元気いっぱい笑顔もいっぱい!

・・・的なところから始まった、衝撃の一話ラスト。

で。
状況が飲み込めてからの二話以降。

思い返すと色々あった気がします。
が、あんまり思い出せな・・・・・・。
一話の衝撃が強すぎたのでしょうか、
二話以降の細かなことがあんまり思い出せな・・・・・・。

ただ。
崩壊した世界のなか、
色々と制限されたなかで、
ほわほわと日常を送る四人の姿は、
なんか好きでした。

滅んだ世界の中で
ゆるゆる過ごす図が好きなんだと思います。

そういう視点では、
毎回楽しみではありました。


でも。
ゾンビのことは途中から忘れてました。
ゾンビ・・・?
ああ、いたような・・・??
くらいの意識でした(笑)

ゾンビに関しては全く詳しくなくて、
「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」だけは
かろうじて観たことがあるんですが、
他の作品はほぼ未見・・・だと思います。
ロメロの三部作もこれしか観てないような・・・。

なので、
全くの見当違いのことを書いてしまうかもしれませんが、
ご容赦下さい。


薄く聞いたところによると、
ゾンビというのは、何らかのメタファーとして
描かれていることが多いらしいです。

消費社会の消費者?がどうとか、
戦争のなんとかどうとかがどうとか、
人間のどうがなんとかどうとか??

詳しいことは分からないんですが、
とにかくそういう役割を担っていることが
多いんだそうです。

ゾンビという脅威を通して自身を省みる。
ゾンビというよく分からない恐怖に対峙して
はじめて知らなかった「我々」が見える。

ゾンビとはそういうものなのかもしれません。


で。
そういう視点を「がっこうぐらし!」に入れてみると・・・。

どうなるの?
よく分かりません。
駄目じゃん・・・。

ただ、最後を除いて、
本作のゾンビは一貫して「制御可能」なのが
印象に残りました。

四人のか弱い女子高生の日常を
乱すことも壊すことも出来ないゾンビ。

簡単なバリケードは越えられないし、
音で停止するし、
下校の音楽で帰宅するし・・・。

とにかく
すぐに都合の良い方向に動かされてしまうんですよね。

制御が出来る、
ほぼ脅威にならない、
恐怖を感じられないゾンビたち。

そして、
時に思い出すことはあっても、
普段はその存在を忘れたようにして
平穏に明るく生きる女子高生四人・・・。

その図から見えるもの・・・は、
よくわからないから誰か考えてよ!!
もう私ではふわっとしててこれ以上は分からん!!

・・・とにかく。
そんな図がなんとなく気持ちが悪いなとは思いました。

よく分からない存在は、
理解不能で制御できないから怖い。
怖いから意味がある。
そう思うんですよねー。
だから、なんかこの作品は
気持ち悪い感触だなと思いました。



うーん・・・。
でも、
やっぱり滅んだ世界でゆるゆるっと普通に生きる
女子たちの日常は、なんか好きでした。

もしかすると、
単にゆきちゃんとみーくんの
成長物語だったのかもしれない。
逃避と過去からの卒業。

よくわかんない。

でも、雰囲気はなんか好きだった。

終わり。