「終わりのセラフ」第十二話の感想です。

これで分割2クールのうち、
前半1クール分が終了のようです。
続きは10月から。
楽しみだな~。
色々と。

※ネタバレします。


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☆第十二話「みんなツミビト」の感想です。

新宿での人間と吸血鬼の戦闘は一旦終了。
その後が少し語られた今回。



この作品、
少し前から色々と万策尽きかけてる気配がし、
それはそれで大いに楽しんでいましたが、
今回はそういった気配はありませんでした。

ちゃんと・・・というか、
ぴしっと「前半終了」のけじめの雰囲気が出ていて、
これはこれで面白かったです。

何だろう・・・。
普通に世界観や雰囲気が好きなのかな。
伝勇伝を観ているので、物語、特に最後には
あまり期待は・・・もごもご・・・ふにゃふにゃ・・・ですが、
世界観やキャラの葛藤を見ているだけで楽しいです。
あと、前回のように振り切ってもらっても楽しいです。
とっても楽しいです!
むしろカモンカモン!


そんな、どちらに転んでも楽しいこの作品の、
前半終了回。

新宿での戦闘は終了。
日本帝鬼軍の援軍到着により、
形勢は大きく人間側有利に変化した模様。
そして、吸血鬼撤退。

そうらしいんだけど、
援軍到着後の戦闘シーンは一切なかったから
本当のところは分からんね!
前回までを見ていると、
ただ単に吸血鬼側が帰ってくれただけじゃないのか
という気はするね!

吸血鬼「もう帰る」
人間「うん。ばいばい。またね」
吸血鬼「うん。またね」

で、戦闘が終わった気がしなくもないね!
そんな気がとてもするね!

・・・というようなことを思いつつも、
とにかく戦闘は終了したようです。


その後、当然ですが、
シノアはグレンを問い詰めます。
優に何をしたのかと。
グレンははっきりとは答えませんでしたが、
どうやら優は人体実験をされていたよう。

・・・まあ、シノアがグレンを訪ねた実験施設。
捕獲した吸血鬼たちを使って
色々と調査しているらしい施設の様子でもう大体・・・
こりゃ相当えぐいことやってるんだな、というのは
分かりましたけどね・・・。

あれは人間にも吸血鬼にも相当色々やってますぜ、
人間側は。

かといって、吸血鬼側がクリーンかというと
それもどうか・・・。
撤退した後の吸血鬼たちの会話を聞いていると、
吸血鬼側は吸血鬼側で色々とやっていそうな様子。

うーん・・・。
でも・・・。
グレンやフェリドは「綺麗事を言うな」「ガキ」などと
言ってましたけど、敵にも味方にも人体実験をして、
敵と世界を滅ぼす力を手に入れようとして
躍起になるよりは、綺麗事言ってる方が
精神的にはマシだと思いますけどね・・・。
大体、開発した力で世界が完全に壊滅したら、
人間が生き残るも生き残らないもないわけですし。
敵と共に自分たちも完全に滅ぶなんて
お笑い草じゃないですか。
・・・なんて、私はどうしても思ってしまうんだけどなあ。
うーん・・・。


まあ、そういう難しい話は答えが出ないから
放置しておくとして。

今回はその他にも見所があったんですよ。
なんと・・・
なんと・・・・・・

優ちゃんが完全にデレましたー!!

いつも素直になれない優ちゃんが、
仲間に完全にデレましたー!!

優「ありがと。心配かけた。
  あと、全員生き残ってよかった。
  俺は、仲間に恵まれてるな」

はい、デレデレです!

そして。
このデレを受け止める側の仲間たちは・・・。

仲間その1。

シノア「惚れてる・・・?そんな、まさか。
     でも早く、目を覚ましてくださいね、優さん」

暴走後、目覚めない優の側につき、
そっと手を重ねるシノア。
これはヒロインですわ。

仲間その2。

与一「ゆ、優君!目が覚めたの!?
    良かったあ!!」

目覚めたとき、優のベッドの傍らにいて、
そこはシノアじゃないのか、
優が目覚めると喜んで抱きつく、
そこはシノアじゃないのか、
完全に好意を押し出す与一。
これはヒロインですわ。

仲間その3。

三葉「お、お前ら!一体、何をやっている!」

距離の近いシノアと優に異様に驚く三葉。
ジェラシーかな?
これはヒロインですわ。

仲間その4。

君月「は?なんでテメーなんかの心配を
    俺がするんだ」
シノア「とか言って~。
     途中、君月さんも甲斐甲斐しく優さんの
     看病してましたけどね~」
君月「あぁ!?ふざけたこと言ってんじゃねーぞ!
    いつ俺がそんなことした!!?」

完全なるツンデレ。
これはヒロインですわ。

はい。
全員、見事に優ちゃんのヒロイン化しました!
優ちゃんもデレ、
仲間たちもデレ、
デレデレの大盤振る舞いです!
やったね、優ちゃん!ハーレム完成だ!


一方、その頃のミカちゃん。
優ちゃんは人間側に連れ去られ、
吸血鬼に馴染む気もなく、
どこかで見たようなコウモリ的な状態・・・。
あれー既視感・・・。

けれど。

ラクス「傷はどうだよ、ミカ?」
    「お前一番派手にやられただろ」
ラクス「百夜ミカエラ。
     お前は何者なんだ?」
レーネ「答えないなら調べてもいいんだぞ」

今までずっと無視を貫いてきたミカに、
それでも話しかけ続けてくれるラクスとレーネ。
ラクスなんて心配までしてくれてるし。
結構、いい人・・・人じゃないけど、が
周りにいるじゃないですか!
クルル様も気にかけているようだし。

意外とミカも完全に孤立というわけではなさそう。
ちょっと良かった。


またまたその一方。

怪しい動きを見せるフェリド様。

フェリド「相変わらず暴走していく君たち人間の欲望に、
     全てを侮る僕たち吸血鬼の傲慢さ。
     そうは思わない?
     僕の楽しいパートナー君」

あー。
公式サイトの人物紹介で既に分かってましたけど、
人間側の誰かと通じているらしいフェリド。
誰か・・・というか、
これってやっぱりグレンじゃないのかなあ??
そうじゃなかったら、
この間の戦闘でグダグダを見せつけて、
狙撃の警告までしちゃったグレン様が
ば・・・うっかりさんですもんね。
やはりこれはグレンとフェリドが情報交換をしていて、
それぞれに目指すものがある・・・ということでは?

それにしても。

フェリド「はい、これ。こっちの研究資料」
     「ああ、そうだ。忘れてた」

振り返った瞬間にもう去っている相手。
ドアが閉まる場面。
一人取り残されて夜の景色に目をやるフェリド。

フェリドさん・・・。
「僕だけ誰もデレてくれない・・・」とか思ってるんじゃ。
・・・・・・寂しい。
爆笑した。
しかも、これで1クール終了とか。
爆笑した。



そんな感じで。
最後の最後まで笑いを提供してくれたフェリド様
ありがとうございます。
2クール目も宜しくお願い致します。

色々と楽しかった前半が終わりました。
後半も楽しみです。
色々と!