「蟲師 続章」第五話の感想です。


※ネタバレします。


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☆第五話「鏡が淵」の感想です。

仕事で各地を回るため、
たまにしか会えない恋人。
やっと会えたと思ったら、別れを告げられた。
失恋に落ち込む真澄。
その背後に、彼女と入れ替わろうと、
実体を持たない蟲が忍び寄る。



恋する乙女は可愛いなあと思いました。
うきうきと可憐で。
失恋で寝込むほど純情で。
恋に破れれば全てに自暴自棄になるほど我儘で。
それでもしたたかに強く、少し浅はか。
かわいいなあ。

失恋を受け入れて泣きながら鏡を研ぐ場面は、
こちらの胸まで痛みました。
かわいいなあ。


そんな、恋が全ての中心にあったのに
中心を奪われた乙女と、
意思も実体も何もない蟲との、
静かなる争いも面白かったです。

真澄「恋に生きてたのに失恋した!
   もう私なんて居てもいなくても変わらない!」

蟲「じゃあ、その実体をくれよー」

真澄「いいわよ!代わりなさいよ!」

蟲「では遠慮なく・・・」

真澄「何よ!真似してんじゃないわよ!」

蟲「ええー・・・」

蟲ちゃん、哀れ・・・。
次回から契約は書面に起こして・・・。

まあ、そんな可哀相な蟲ちゃんも、
最後にギンコが何とかしてくれたようなので
安心しました。

というか。
ギンコはやっぱり優しいですよね。
厳しい見方や言い方をすることもあるけれど、
今回の真澄を諭す場面なんかは
本当に優しいなあとしみじみ思いました。
「失恋したからどうでもいい?
馬鹿言ってんじゃねぇよ!」
とは言わず、
「そこは寂しいだろ?
でも、もっと寂しいところがある」
みたいな、ね。
そして最後は蟲にもフォロー。
人にも蟲にも優しい男。
うん。
よく見なくても男前だ。


そんな感じで。
真澄ちゃんの懲りなさ加減が大好きな
五話でした。


・・・あれ。
「実体を持って生きているだけで強い」って
いい言葉ですよねって書こうと思ったのに、
何故か違う方向に話がいってしまった。
まあいいや。