「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」
第一話~第三話の感想です。


※ネタバレします。

◎「ジョジョの奇妙な冒険 
           スターダストクルセイダース」

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☆第一話「悪霊にとりつかれた男」の感想です。

1987年。日本。
空条承太郎は留置場に入れられていた。
何でもない喧嘩が原因のための留置。
釈放はすぐにされる予定だった。
しかし、承太郎本人が釈放されることを拒む。
自分には悪霊がついていて他人に害をなすから
ここから出ないと彼は言い張るのだが・・・。



新しいジョジョが登場しました。

最初のジョナサンは真面目な優等生タイプ。
次のジョセフは軽くて破天荒だけれども、
やる時はやる直感タイプ。

で。
三人目の空条承太郎は
一体どんな感じなのかな~と思っていましたが。
・・・。
・・・・・・。
まだよく分かりません。

高校生ということで、年齢はとても若いのですが、
体格は流石にジョースター家の血筋。
もう完全に大人にも引けを取らない出来上がりっぷり。
ていうか、筋肉の壁のようだ・・・。

しかし、精神はまだ高校生らしいのかな~と
冒頭の母親ホリィの回想で思っていたら、

「うっとうしいぞ!このアマ!!」

ええー・・・。
何か、回想と違って荒んでるんですけど・・・。

けれども。
その後の言動を見ていると・・・
「自分には悪霊がついていて他人に害をなすから
留置場から出ない」という、落ち着いているけれど
まだ少し少年らしい思考をしているのかなと・・・
思ったけど、
そのあとお祖父さんの連れてきた仲間を
病院送りにする勢い、
もしくは殺す勢いで悪霊を野放しにしたり、
怖いやばい・・・
と思ったけれど、
お祖父さんを「お祖父ちゃん」と呼んだり、
可愛いところもあるじゃないかと思ったら、
段々と「じいさん」「じじい」に変化。
え・・・ええー・・・。

まだどんな人かよく掴めません。
でも何だか個性的なのは分かりました。
ジョースター家の血筋は個性に富んだ人間ばかりで
見ていて面白いです。
多分、承太郎も色々と面白い面を持っているはず
だと思うので、楽しみに見ていきたいです。



それよりも。
最初の船の人達が・・・。
余計なことを・・・。
余計なことをー!!

しかし、ディオはしつこいなあ・・・。



☆第二話「裁くのは誰だ!?」の感想です。

花京院典明による承太郎への殺害予告。
そして、初の本格的スタンドバトルが展開される。
そんな二話。


今まで噂には聞いたことがあるけれども、
どんなものかよく分からなかった「スタンド」。
今回、初めてそのスタンドによる敵とのバトルが
繰り広げられ、なんとなーく理解出来た気が
しました。
あーなるほどー。
これが「スタンド」ってやつなのかー。

また、承太郎という人間についても
一話よりもぐっと分かってきたような気がします。

承太郎は寡黙で強面だけど、とにかく女にモテる!
朝、玄関で母親にちゅーされ、
通学路で女生徒たちにきゃーきゃーされ、
学校に着いたら着いたで保健室の女医さんに
厳しく優しく面倒を見られ、
とにかくいつでも女が周りで騒いでる!

・・・イケメンかもしれないけど、
そこまできゃーきゃー言われるタイプじゃないと
思うんだけどなあ・・・。
怖いし・・・。

なんて思いましたが、
母親の体調をさり気なく気遣ったりする優しさ、
弱い者、特に女性には酷い扱いをすべきでないと
思っている紳士的な部分が魅力なのだと思います。

でも・・・ちょっと怖いけどね。
不良だし。

本人は
「この空条承太郎は、
 いわゆる不良のレッテルを貼られている」
しかし、不良ではない、というような雰囲気で
話してましたが・・・。

喧嘩でやり過ぎた相手がまだ病院から出てこれない。
とか、
威張る教師に「気合」を入れてやった。
とか、
まずい料理を出すレストランで料金を払わないのは
しょっちゅう。
とか、
承太郎さん、人はそれを不良と呼ぶ!!
つーか、もう最後は普通に犯罪じゃないですか!

優しいんだか恐ろしいんだか、
誠実なんだか不良なんだか、
正義なんだか悪なんだか、
やっぱりまだよく分からない人だなあと思いました。

本人なりに筋が通っている部分はあると思いますけど・・・。
やっぱり・・・人はそれを不良と呼ぶ。

で。
そんな承太郎さんが、
怪我をしたあの人に優しくハンカチを渡して
殺害予告をしちゃうぞ、きゃっ
とかいう、無駄に乙女ノリの花京院さんを
ぼこぼこにして連れ帰ったことで、
次回は何かディオに関して進展もあるのかな~?
どうかな~??と期待されます。


あ。
あと、茶室で茶道の道具をめちゃくちゃに使って
インスタントコーヒーを飲むジョセフが
とても面白かったです。
流石、ジョセフ。
いつまでも自由。



☆第三話「DIOの呪縛」の感想です。

ディオに忠誠を誓い、承太郎を襲った花京院典明。
彼はディオによって忠誠心を呼び起こさせる
「肉の芽」を埋め込まれていた。
額にある肉の芽を取り除かなければ
彼の命はあとわずか。
しかし、方法がない。


日本人の単なる(?)高校生の花京院典明が、
なんでディオに忠誠を誓う理由があるのか?
そう疑問に思ったら、物理的に誓わされてました。
ああ・・・そうなの。
なんて不幸な。

エジプトに旅行に行ったら、
ディオに肉の芽を埋め込まれちゃった。
承太郎にぼこぼこにされちゃった。
そして余命は数日です。
・・・不幸。

しかし、その不幸を救ってあげる手立てが何もない。
どうしよう。
・・・と、思っていたら、
そこで承太郎が驚きの行動に。

俺のスタンドは精密な動きが出来るから大丈夫。
脳に食い込んだ肉の芽を精密に取り出すから大丈夫。
精密に動けるから大丈夫。
脳に刺さったものを抜くだけで大丈夫大丈夫。
って、本当に大丈夫なんですかね!?
後遺症とかなんかこう大丈夫なんですかね!?
精密な動きとかそういう問題じゃないんじゃ!?
だって脳に穴開いてるんでしょ!?

意外と大丈夫だった。
花京院典明、丈夫な男。

色々と驚きましたが、
とにかく可哀相な花京院典明が助かってよかったです。

それと、彼を助けるために自分の危険を全く顧みず、
恐ろしいほど落ち着いて対処していた承太郎は
格好良いと思いました。
なるほど~。
こういう冷静さ、肝の太さが魅力なのかな。
母親のホリィがスタンド発現して余命50日でも
冷静に対処しようとしてたしね。

・・・って、そうなのよ!ホリィが!

花京院が助かって一難去ったと思えばまた一難。
そして、解決策はディオを探してぶち殺すという
非常に分かりやすいもの。
王道で分かりやすく、しかも飽きさせない。
やはり凄いな~と思いました。


そんで次はエジプトかな?
楽しみです。


あとハエの名前がかわいかった。
なんとかウエウエバエ。
かわいい。