「バディ・コンプレックス」第十三話の感想です。
最終話です。

今、余裕がないので、コメントのお返事
は明日以降(明日とは言ってない)します。
いつも遅くなってごめんなさい。


※ネタバレします。


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☆第十三話「アクセプション」の感想です。

謎が明らかになり、運命が変わる。
最終回。



熱い最終回でした。
涙あり、笑顔ありの最終回でした。
良い最終回でした。

アラスカ基地上空で衝突した連合軍とゾギリア軍。
ゾギリアはガラプーシカを発射。
連合は甚大な被害を受ける。
しかし撤退するわけにはいかない。
進軍を続ける連合軍。

そこへハーン博士によって洗脳されたヒナと、
そのバディになったビゾンの乗るカップリング機が
登場。
戦況は増々ゾギリアに有利になる。

この辺りの場面。
ハーンの薬と機械によって洗脳されたヒナ。
そして、そのヒナに無理矢理バディとして迫るビゾン。
この二人の様子が物凄く印象的で、
もうなんかすごい強烈でした。

ヒナは死んだ目で「スラーバ・ゾギリア」としか言わないし、
ビゾンは完全に「ヒナと青葉を殺すぜぇ!超やるぜぇ!」
的なハイテンションだし。

もう何なの。
気持ち悪い。
ビゾンさん、気持ち悪い。

そうだよ。
ビゾンさんが気持ち悪いんだよ。

ビゾン「ヒナ、さあ、カップリングしよう❤」
    「何をしてる、ヒナ。『アクセプト』だろ?❤」

なにその猫撫で声。
すごく気持ち悪い。

それでいて

ビソン「気をつけろ。
    俺のヒナに何かあったらどうするんだ!」

ハーン博士相手にはドスの聞いた声で
このマジギレっぷりですからね。
気持ち悪い。
ほんと気持ち悪い。
あと、「俺のヒナ」じゃないから。
あーそれと、「何かあったら」って言うけど、
もう「何かあってる」状態だから。
ハーン博士とあんたが何かしてる状態だから!
ビゾンさん、気持ち悪い!

ああ、最初は美青年だったのに、
もっと遡れば天使のような微笑みの美少年だったのに、
何がどうしてこんな残念を通り越して無残なことに・・・。

しかし、ビゾンさんの暴走はまだまだ止まらず。
無意識で懸命に拒否するヒナに、
無理矢理カップリング強制。
うわー・・・。
ヒナ可哀相・・・。

で。
こんな最低最悪の卑劣な所業からヒナを救うのは、
やっぱり王子青葉ですよね!

てなことで、
最終回の青葉とヒナの諸々、
すごくテンションが上がりました!

元々、本人登場前から会話に出てくる
「青葉」という名に反応を示していたヒナ。
それが、実際に本人が目の前に立って語りかけると、

青葉「ヒナ、青葉だ!」
ヒナ「あおば」
青葉「そうだ、青葉だ」
ヒナ「あおば・・・青葉!」
青葉「ヒナ!」

一瞬で正気に戻る!
いやーん、戦場のロミジュリ再びよ!
やだー、盛り上がるー盛り上がるわー。

だが、こんなもんじゃない。
こんなもんじゃないよ、この二人のラブパワーは!

「俺のヒナをー!!」という本日二回目の寝言を
ほざきながら追いかけてきたビゾン。
ヒナを強引に奪い返して再度カップリングを
強制しようとします。

が。
そこで青葉がヒナに
「今から俺たちでカップリングするぞ!」。
そして、ビゾンの洗脳カップリングを振り払い、
ヒナと青葉、驚異のラブパワー数値でもって
ナイスカップリング!

ここの、青葉の「コネクティブ、ヒナ!」の後の
謎空間での二人の会話。
穏やかな二人の表情と声。
それからヒナの「今度は私が貴方を信じるわ」のセリフ。
で、

ヒナ「アクセプション」

いやあああ、ヒナ、かんわいいいいい!!
テンション最高潮になりました。
ここ良かった。
すごく良かった。

おまけに二人のラブパワーが凄過ぎて、
ゾギリアでのネクトオリビウム採掘量一年分、
連合艦隊半分壊滅のエネルギーを弾くしさあ!
もうあんたたちどんだけナイスカップリングなのよ!
ラブラブで熱いどころか、
タイムトンネルが開いちゃったじゃない!

・・・タイムトンネルが。
どこかで見たようなタイムトンネルが。
一話で見たようなタイムトンネルが。


ということで。
ここで怒涛のネタばらしが来ました。
どうやらヒナは同じ時間を何度もループしていた模様。
えー・・・と?

2014年の一話ヒナ。青葉を未来に送る。

タイムトンネルで青葉と別れたあと、
何故か幼児化して未来の紛争地域へ。

リャザン少佐に拾われ育つ。

2088年、戦場で青葉に会う。

十三話までの出来事を経過しタイムトンネルに入る。

2014年の一話ヒナへ。以降繰り返し。

・・・ってこと??
何で幼児化したのかとか、
ヒナとヘアピンは元々どこから来たのかとか、
始まりはどうなってるのとか、
よく分からないけど、
考え出すと頭痛いから考えない!!
複雑なことは考えられない!
ふわーっと流す!ふわーっと!
細かいことはいいってガチャピンも言ってた!

で。
多分、青葉の言葉から察するに、
ヒナはそのループを何度も何度も繰り返して
無限の輪の中に嵌まり込んでいたわけですよね?
今までヒナがタイムトンネルで過去に行った後、
青葉やディオが残された未来の世界の先が
どう動いていったのか。
それは世界が分岐したのか、並行世界なのか、
上書きなのか、また違うのか。
よく分かりませんが、
とにかくヒナだけは延々ループしてたと。

そのループを断ち切ってヒナを救い出す。
運命を変える。
それが今回のこの世界の流れ。
ということで、青葉とディオが動くわけです、が。

えー・・と?
今まではヒナを助けようと動いた青葉をディオが止め、
青葉はヒナを救えなかった。
けれど、今回はディオが数話前のカップリング時に、
青葉の記憶を覗き見て情報を共有していたため、
青葉を止めなかった。むしろ協力した。
そのためにヒナのループを止められ、ビゾンを倒し、
過去が変わり未来が変わった。
・・・ってこと?

何が切欠かは分からないけれど、
とにかくスカイナイトとファイヤブランドで出撃した時、
以前はカップリングに失敗したけれど、
今回は成功したので未来が変えられた。
・・・ということ、ですよね?

あー。そうか。そうだったのか。
あれとあれとそれが伏線だったのか。
そんな風に、ここにきて色々なことが繋がり、
霧の晴れるような爽快感を味わいました。


タイムトラベルの謎が解け、問題が解決する爽快感。
そしてまたもう一つ。
主人公・青葉を中心とした物語の終わり。
相棒ディオとの強い絆を持って
敵の手からヒロイン・ヒナを救い出し、
まだ見ぬ誰も知らない未来へ踏み出す。
皆が希望に満ちた明日を迎える。
その爽やかな終幕。
タイムトラベルに関する問題の解決、
そして物語全体の終わり方と、
二つの爽快感をもって
そつなく綺麗に作品が締めくくられました。


まさに王道。大団円。
とにかく地味で、お約束ばかりの展開で、
意外性がなくいまいち引き付ける力が弱い。
そう思われる向きもあるでしょう。
けれど、私はこの作品のそういった地味で
王道な安定感が好きでした。
そして、最後までその安定を保ったまま走り抜け、
爽快感と満足感を残して終わったこの作品が、
私はやはり好きで・・・・・・





とか何とかねっ
色々書いたけどねっ
そんなことよりも何もよりもねっ
全てに勝って印象に残ったのは

ビゾンさんですよ!!

当ったり前じゃないですか!
何ですか、あの人!
何ですか、あの終わり!

もうね、最終回はビゾンさんのためにあったと
言っても過言じゃない!
もっというと最初から全てがビゾンさんのため!
あれ?
もうビゾンさんがこの物語の中心じゃない!?
主役!主役だわ!
運命を変えるのはビゾンさんのストーカー根性よ!

そんな錯乱も起こすような終わり方でしたよ、ええ。
凄かったですねー最後。
本当に最後の最後。

ゾギリアの行政局で偉い人になってる
ビゾンお爺ちゃん。

もうこの一瞬で全てが変わりました。

ああ、無難に綺麗にまとめて終わったなあという
気持ちを呆気なく吹き飛ばし。
清々しい余韻を粉々に叩き壊し。
青葉、ヒナ、ディオに向けていたこちらの微笑みを、
何ともいえない堪え切れない爆笑に変え。

それからゾギリアと未来の世界に関する見方を
一変させる。

そう。
ずっとね。
青葉とその周囲の人間模様を描く作品だから、
戦争に関しては放り投げているんだと思ってましたよ。
いつ見てもシグナス近辺とアルフリード部隊の
近辺しか描かれないのもそのためだと思ってましたよ。
何を目的として戦争が進み、今どのような戦況で、
そして互いの国の上層部がどう動いているのか。
そんなような戦争全体を俯瞰するような描写が
一切ないのは、人間ドラマを中心にするためだと
思ってましたよ。

まさかこの一瞬のためだったとは。

くそっやられた!
しかし騙されて悔いなし。

驚きました。
まさかビゾンの個人的復讐のために
戦争が起こっているなんて。
女をとられた恨みを何十年も引きずって、
とった相手を抹殺するためだけに
世界を巻き込んだ大戦争を引き起こす。

ビゾンさん凄い!
なんてスケールの大きい男!
人間的にはスケール最小!
きゃービゾンさん素敵!

もうそんな大爆笑で全てが終わりました。
凄かったです。


凄い最終回でした。    
狂乱のビゾンさんが熱い最終回でした。
不憫で最低で醜悪なビゾンさんに涙あり、
大どんでん返しのビゾンさんに笑顔ありの最終回でした。
ビゾンさんの魅力が爆発した良い最終回でした。

とにかくとにかく
ビゾンさんに全てが持って行かれた作品でした。
面白かったです。

二期があるのかないのかはよく分かりませんが、
とにかくビゾンさんのために続きを待ちます。

スラーバ・ゾギリア!