「バディ・コンプレックス」第十二話の感想です。

ビゾンさんはこじらせ過ぎてしまったのよ・・・。
色々と・・・。
何でこんな子になっちゃったのか。

※ネタバレします。


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☆第十二話「ふたりの絆」の感想です。

ルクシオンとブラディオン。
戦局を左右する可能性を持つカップリング機を、
ゾギリアに奪われた連合軍。
敵にカップリング機を開発させてはならないと
急ぎ新たな作戦を展開するが。



うわー。
うわー・・・。
これはやばいわ・・・。
ビゾンさんにドン引き。

でも、これはこれで爆笑した!

本当に面白い人だ・・・。
やばいけど。
やばいけどね・・・。


それはともかく。
今回の話は、

ルクシオンとブラディオンを
すんなりゾギリアに奪われた連合。
このままではゾギリアでもカップリング機が開発され、
カップリング機同士の戦闘になってしまう。
それは避けたい。
動くなら早い方がいい。
ということで、連合軍はかねてから目をつけていた
ゾギリアのアラスカ基地を攻めることにした。

とかいう流れだったような違ったような・・・。


しかし、正直、戦況がどうとかよりも
青葉とディオ、青葉とまゆか、
それからビゾンとヒナとハーンなどの
人間関係の色々の方が気になった回でした。

まず青葉とディオについて。

前回、危険なカップリング試作機で出撃し、
互いの記憶を覗き見てしまった二人。
ここでようやくディオが証人となり、
シグナスの人々が青葉のタイムトラベル話を
信じることになりました。
遅い(笑)
そして結論が
「過去から来たとしても別に変わらないじゃん」
適当(笑)

まあそれはそれとして。
青葉が過去から来たと知ったディオ。
同時にヒナが鍵になる存在だとも知り、
青葉のヒナヒナ病に、より寛大になったようです。
前だったらヒナヒナ発作起こしたら殴る!というような
態度だったのに、今ではもう青葉が
「戦場でヒナに会ったら戦えない」と言っても
「ま、お前の思うようにやってみろ」
「どうせお前のことだ。言っても聞かないだろ」
という包容力無限大のお言葉。

ディオ・・・愛ですわ!素敵だ!のレベルを
更に上げに上げて・・・。
何という懐深い男に・・・。
包容力のある男って素敵よね・・・。
と、思ったけれど、
もしかすると覗き見た青葉の記憶の中でヒナが
「ディオが待ってるわ」と言ったから、

(俺と青葉がナイスカップリングだなんて
こいつ、いい奴だ・・・!)

と判断したのかもと思うと・・・。
愛ですわ!素敵だ!!

もうディオは青葉にデレッデレで好きにしろって
感じです(笑)
いや、しかし、彼ら二人の友情は見ていて
面白いです。
喧嘩したり殴り合ったり仲良くしたり楽しいね。

そして、そんな二人の会話を影から聞いていて、
自分の敗北を悟るまゆかちゃん・・・・・・。
いや、ヒナ相手にだよ!?
ディオにじゃないよ!?
多分・・・多分・・・・・・。
ああ、しかし、まゆかちゃん。
切ないよう切ないよう。


で。
一方。
連合側で人間関係が色々あったころ、
ゾギリア側では、もう・・・ねえ・・・・・・。

青葉とディオがナイスカップリングの理想形だとしたら、
ヒナとビゾンはバッドカップリングの一つの到達点かも
しれないなと・・・そう思いますご愁傷様です。

前回、ヒナと青葉の密会現場に乱入したビゾン。
今回、ヒナの父親・リャザン少佐達の葬儀も
そこそこに、「あいつは何者だ」「どういう関係だ」
とヒナを詰問します。

もう完全に浮気した彼女を責める彼氏の風情。
※付き合ってません。

そして束縛ストーカーDV風味。
※付き合っててもダメです。

完全にやばい。
※付き合う以前の問題です。

うわー・・・。

「お前・・・!」
「そんなこと信じられると思うのか!」
「ふざけるな!(ヘアピン弾き)」
「俺がそれを報告すれば、
流石のアルフリード中佐も許してはおかないだろう」
「お前を許してやれるのは俺だけなんだ」
「余計なことを考えず、
俺の言う通りにしておとなしくしてろ!!」

うわーお・・・。
ビゾンさん、最低!
これほどまでとは・・・。
清々しいほどの屑男っぷりですね。
特に「俺がそれを報告すれば~」の脅迫から
「お前を許してやれるのは~」に至る、
典型的なマインドコントロール手法が素晴らしいです。
うーん、ビゾンさん、最低!
ドン引きしたよ!

そして、極め付け。
「分かったわ」と答えたヒナに無理矢理キス!
うわー最低!

しかし、即座に「やめて」と拒否られる。
ここのヒナの態度が。
「やめて!」とかいう強い拒絶でなく
「やめて」という静かな拒絶が。
なんかもう
「あんたのキスで心を乱されるほど
あんたに興味ないから。
犬に噛まれたと思って一瞬後に忘れるから。
ていうか、既にもうどうでもいい」
というほどの、徹底的な無関心、に見えて、
流石にビゾンがちょっと可哀相になりました。
「あんたの全存在に無関心」みたいな扱いだよ!

まあ、ヒナもね・・・。
ちょっとどうかと思うところはありますよ。
いくらリャザン少佐の実子でなかったとはいえ、
そこで育った10年間を一瞬で忘れてしまったかの
ような、ゾギリアでの年月全てが無価値のような
そんな態度はどうなのか。
その10年のリャザン少佐の思いや、
ビゾンやラーシャやタルジムとの友情は
全く心に残らないものだったのか。
なんだか・・・ちょっと釈然としませんよ。
でも・・・今のヒナにとっては
それらは支えにはならなかったのかな。
初めから嘘だったから、
青葉の言葉にしかすがれないのかな。
あ、でも、
ビゾンは殴っていいと思うよ!
ビゾンとの友情は綺麗さっぱり忘れ去ろう!
もうその存在全てを記憶から抹消しよう!
あ、もう無関心だから問題ないんだっけ!

・・・こんな感じで。
何もかもの歯車が狂ってしまって、
もうどうにもならない二人。

でも、ここから更に拍車がかかって
酷いことになります。

元々カップラーを養成していないゾギリアで、
即戦力になるカップラー候補を探すハーン博士。
当然、ほぼ全滅の結果です。
が、ただ一人だけ。
ヒナだけがシステムに驚異的な数値で適合しました。
で。
ハーン博士が悪そうな顔全開でヒナに近づきます。
連合との、青葉との戦闘に躊躇を覚え、
カップラーになることを決めきれないヒナに、
ハーンが怪しいお薬を!
薬物はダメ、ゼッタイでしょ!

結果。
ヒナさん、完全に目がアレになり、
廃人になって「スラーバ・ゾギリア」。

それを見たビゾンさん。
「俺がバディになってやる」
「それでヒナの力になれるのなら、
 俺は地獄の業火にだって焼かれてやる!」
ハーン博士の愉快な手駒になり、
精神と肉体がきっとどうにかこうにかなって
更にやばい人に。

あああ・・・。
このバディはもう最初から壊れてる。
可哀相に・・・。

でも、何故かご満悦のビゾンさん。
何故かっていうか・・・
まあヒナが自分の思う通りのヒナだからですよね。
一緒に連合と青葉を殺しに行くヒナだからですよね。

ああ・・・不憫な。
当初思っていた形とは違うけれど、
これはこれで不憫で、
何だか私はとても
爆笑した!

ビゾンさん、本当に愉快な転落人生だなあ!

しかし・・・
ビゾンさん、最低で最悪だけど、でも、
私にはやはりどこか可哀相に見えます。
彼がヒナを想う強い気持ちだけは
本物だと思うんですよ。
「ヒナのためなら何でも出来る」という気持ちは
本当だと思うし、実際、精神崩壊の可能性があると
思われる実験も躊躇わずに受けてますしね。
その気持ちの強さは本物だと思うんですよ。
でも、
決定的に間違っていた。
最初から根本的に間違っていた。
想い方とメンタルが!

ああ・・・。
不憫な。

きっと最初から、例え青葉がいなくても、
ビゾンはいつかヒナに振られていたし、
狂気の人になっていた。
そう思うと・・・ねえ・・・。
何だか不憫でならない。
最低で最悪でやばい人だけど。
でもどこか不憫で・・・。

まあ、
だからといって、
一話に繋がる展開をやめろとは微塵も思わないけど!
むしろ待ってる!
すごく待ってる!!




そんな感じで。
青葉とディオはますますナイスカップリング、
ヒナとビゾンは・・・まあ・・・うん・・・・・・。
そんな十二話でした。