「バディ・コンプレックス」第十一話の感想です。


※ネタバレします。


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☆第十一話「真実」の感想です。

連合のハワイ基地に潜入したゾギリアの部隊。
目的はルクシオンとブラディオンの強奪。
するっと潜入したゾギリアに対し、
するっと潜入されてしまって慌てる連合だが。



ここですよね。
ここだと思うんですよね。
ここでこそ言うべきだと思うんですよね。

「なんだこのザルなセキュリティは!!!」

ってね!

面白いくらい簡単にハワイ基地に入り込まれる連合(笑)
まあでも以前にも千歳基地をあっさり獲られてたし、
連合はこんなもんかもしれません。

というか。
この作品は戦争に関してが主眼ではなく、
青葉を中心とした人間関係やタイムトラベルに
関する謎が主眼の作品だと思ってるので、
別に戦争描写が適当でも構いやしないと思ってますが、
いやしかしどーよ!
流石にどーよ!

あと、何だか今回は話の持っていきかたが、
いつもより雑というか適当というかそんな印象が・・・。
お約束ばかりだけど丁寧なところが好きなんで、
なんかなーとちょっと思いました。

特にヒナ父!
リャザン少佐!!
あんたそんな死に方でいいんか!!

目的であるルクシオンとブラディオンの元に
特に問題なくするするっと辿り着いたリャザン少佐たち。
何故かカップリング機のコックピットも全開で
「ウェルカム!早く奪ってよ!」状態だし、
なんだこのざるなせきゅりてぃは!
ザルどころか積極的に敵を受け入れてるし(笑)
そんな感じで障害など全くない作戦の進みように
もう安泰安泰よ・・・と思っていたら、

ヒナ、危ない!
ぐわーっ、特に危機でもないところで撃たれた!
そしてその一発が急所に当たって俺はもう駄目だ・・・。
「お前は俺の娘じゃない」
がくっ。

いいのか!
それでいいんですか、少佐ぁ!!

物凄い「真相を明かして父が死ぬよイベント」を
こなしてる感に、なんかもういっそ笑っちゃいました。
ごめんなさい少佐。

しかし、敬愛する父の死と、
その父が明かした驚愕の(ヒナ的には)真相に、
激しく動揺するヒナ。

敵地で作戦の最中にふらふらと歩いていたら、
偶然にも青葉とばったり。
そして二人で自販機の前に座って語り合う。
呑気だな~(笑)
そう思っていたら青葉が唐突に
「こっちこいよ!」発言。

えええええ!?
いやいやいやいや、無理でしょう。
流石に無理でしょう。

「70年前から来たって言っても受け入れて
もらえたから、敵だって言っても大丈夫!」
そんなわけあるか!
お前がナンパしたいだけだろ!

とは思いましたが、
しかし、根っからのとんでもないお人好し馬鹿な
青葉としては、目の前でヒナが悲しんでいるので
自分が出来る精一杯をしてあげたいと思った、
その結果がこれなのかもしれません。
良い人なんだよね。
ちょっとおバカさんなのが玉に瑕なだけでね。
その瑕の部分が結構大きいけどね。
でも良い奴だよね、青葉。

ヒナもね。
ゾギリアの国と人を守りたいという兵士部分が
即座に消滅しちゃってたけど、
まあ、年頃の女の子だから。
ショックなことがあったばかりだから
まあね、しょうがないのよ。
多分。

と、そこへ、
来たよ、ビゾンさんが!
駄目だ、もう笑う。
出てきただけでもう笑う。

そんでもって今日はアクセルかなり踏み込んで
きましたね!

ビゾン「ヒナ、お前やはり・・・」
    「今までずっと一緒に戦ってきた俺たちを
    何故・・・!?」

ヒナが裏切ったと決めつけてかかるビゾンさん。
まあねえ・・・ヒナも実際ほぼ裏切りかかってた
ようなものだしね・・・。
今までの経緯を考えれば
仕方ないっちゃー仕方ないけど・・・。
でも・・・ここはもうちょっと信じようよ!

だってさー・・・

青葉「ヒナはヒナだろ!」
ビゾン「ヒナお前やはり!」

この差。
駄目だ。
これは駄目だ。
この歴然とした差は如何ともしようがない。

それどころか。

ビゾン「お前は父親をも裏切るのか!!」

それは言っちゃダメだ!!

もうビゾンさんの必死さが
悪い方へ悪い方へとしか転がらなくて
どうしようもありません。

それであれだよね?
多分、一回、ヒナと青葉の両方を撃とうとしたよね?
(もしくはヒナが巻き込まれても構わないと思って
青葉を撃とうとした?)
その行為自体は、目の前で敵をかばって、
裏切ったとしか判断出来ない兵士に対する
ものとしては正しいのだろうと思います。
軍人だし、戦争中だしね。

なのに、なのにどうしてだろう。
このどうしようもない青葉との差!
戦争中に軍人がとる行動としては
ビゾンの方が明らかに正しい気がするのに、
どうしてこんなに敗北オーラを感じるのか!

10年かけて初恋を熟成させてきたのに(多分)、
この一瞬で、まあ御覧なさいよ、
ビゾンの隣にいるヒナの目の死によう!

ああ・・・。
ああああ・・・・・・。

そんなこんなで。
浮気を押さえた修羅場のような、
わけわからない様相を呈していたところへ
ディオが乱入して更に滅茶苦茶なことに。

ビゾンに引っ張られ、
共にカップリング機に乗って逃走したヒナ。
カップリング機を完全に奪われるのはまずいと
判断した艦長は「撃墜しよう」と命令しますが・・・

青葉「やめてくれ!あれにはヒナが乗っているんだ!」
   「ヒナが望んでいたことじゃない!」(そうか?)
   「俺はそんなヒナを撃ち落せない!」

・・・もう誰かこいつを殴れよ!
ディオ、殴れよ!
殴れってば!

ディオ、青葉につきあって
危険な試作カップリング機で出撃。
おい!

そんで

ビゾン「ヒナから離れろおおおお!」
ディオ「青葉を放せえええええ!」

なんだろうこれ。

なんだろうこれ?

三角関係というか四角関係というか・・・
なにこれ?

わけわかんないけど爆笑した。



そんな感じで。
もうわけわかんないね!
何だこの人達!
・・・と思った十一話でした。



あ。
そういえばヒナが記憶喪失で戦場をふらふらしてた
謎とか、
絶対にカップリング成功するはずのない試作機で、
しかも一瞬落ちるイメージ?が出たのに、
現実はそのままカップリング成功したバディの謎とか、
青葉とディオが互いの記憶を覗き見た映像とか、
色々と気になることも増えてきたんですが、
なんかもうどうでもよくなってた!
忘れてた!
今、思い出した。
あれらはどういうことだろう。

あと。
出来ればビゾンに落ち度は一切なく狂気に走って
欲しかったんですが、
今回のを見るとちょっと無理な気もします。
残念・・・。
でもまあ、これはこれでいいんじゃないかな!
さあ、いつフルスロットルになるかなーわくわく。