「バディ・コンプレックス」第九話の感想です。


※ネタバレします。


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☆第九話「カップリングシステム」の感想です。

雛に会えば過去に戻る手がかりを得られる。
その期待が無惨にも打ち砕かれた青葉。
希望を失い落ち込む青葉に、
それまで無言を貫いていたディオは。



やっぱり男の友情は拳での語り合いですよね!

・・・てな感じで。
今回は、青葉とディオの殴り合い、罵り合いに
燃えました。萌えました。
若いっていいねぇ。

過去に戻る唯一の手掛かりを失い、
珍しく浮上出来ないほど落ち込む青葉。
まあ、当然ですよね。

一方、その青葉の様子をじっと見ていたらしいディオ。
不意に青葉に語りかけます。

ディオ「機械は騙せても、俺を騙せると思うなよ」
    「お前、会ったんだな?あの島で。
     ヒナとかいう女に」

発言が危なく感じるのはきっと気のせいです。
かなり気のせいです。
とても気のせいです。
ナイスカップリングと同じで気のせいだよ!
皆の心が汚れているだけなんだよ!

それはともかく。
その言葉から始まった二人の喧嘩。
お互いの欠点をつく罵り合い、
掴み掛かっての殴り合いが、
初めて真正面から相手と会話しようとしているようで、
非常に熱いものを感じました。
若いっていいねぇ。
そして二人して牢にぶち込まれる体たらく。
そのうえまだ喧嘩腰なのが、
また何ともいえずに微笑ましいものを感じました。
ああ、若いっていいねぇ。

それにしても。
ディオの罵倒の言葉がいちいち可愛かったのは
なんででしょう。
「メソメソ!」とか「ウジウジ!」とか。
やっぱりこれまで友達とこんな喧嘩をしたことが
なかったので悪口の語彙が少なかった・・・とか
そんなような理由なんでしょうか。
だとしたら・・・とても・・・いいです。へへ。

あと、青葉が意外と強くて驚きました。
軍人のディオと張り合う青葉。
前回の洞窟での無限の体力といい、
バスケ部というのは恐ろしい部活なのだと思います。

それからあと一つ。

青葉「このシスコン野郎が!」
ディオ「黙れ、このウジウジが!」

青葉「このシスコン野郎が!」
ディオ「なんだと!?どっぷり落ち込んでいたくせに!」

青葉「うるっせぇ、シスコン」
ディオ「ふん」

シスコンと罵られ反発はするものの、
ただの一度も否定はしないディオさん。
やはり、そうだったのね。
ディオは自他ともに認めるシスコン。
揺るぎない事実が再確認されました。
まあ、知ってたけど!

しかし、まあ、そんな面白い部分が色々とありつつも、
二人が喧嘩しながらカップリング状態で
ゾギリアのミサイルをがんがん落としていくシーンは
素直に熱い気分になりました。
胸が躍りました。
いいねえ。
若いエネルギーっていいねえ!燃えた!


そんな感じで。
とにかく青葉とディオの初めての対話のような
喧嘩に心が躍りました。
燃えましたし萌えました。
友情、最高!


・・・という感想で終わる、かと思いきや。
一番萌えを感じたのはゾギリア側だったというね。

なんなんですかね。
シグナス側も好きだし、青葉とディオにも、
その他のクルーにも好感と興味を持ってるし、
これからの彼らの行き先も気になるんですが、
それでもこう心をぐっと掴んでくる敵のゾギリア側!

今回はマルガレタ特務武官殿が最高でした。
敬愛していた(かもしれない)ドルジエフ閣下を失い、
もう後のないマルガレタ。
新登場の、連合からの亡命者であるカップリング
システムの研究者・ハーンさんにもこれが最後の
チャンスだと念を押されてしまいます。
で、そのハーンの情報を基に有効な作戦を立て、
自らが戦場に出て陣頭指揮をとったのですが・・・。

青葉とディオの謎のナイスカップリングパワーで
まさかの敗北!

ドルジエフの時もそうだったんですが、
ゾギリア側は毎回決して悪くはない作戦を
立ててきていると思います。
それなのに、毎度毎度、青葉とディオの
ナイスカップリング!!パワー!!が
非常識な働きをして強引に勝利をもぎ取って
行ってしまって、本当に可哀相です。
今回も本来ならマルガレタの作戦がうまくいって
シグナスは全滅してたはずだし・・・。

げに恐ろしきはナイスカップリングの愛パワーよ・・・。

それはともかく。
何故なのか不運ゆえに敗北したマルガレタ。
撃墜され、あわや海へとダイブか!
・・・というところのあのシーンが。
いつもツンとお堅い様子で、プライド高そうで、
上からの特務武官殿が、もう恥も外聞もなく
泣き喚いちゃってるのが・・・
なんだろう、あの不思議な可愛さ。
何故か妙な魅力を感じました。
脇役も脇役の位置にいるはずなのに何故。


そして。
そしてだ。
ビゾンさんがさあ!
私の大本命のビゾンさんがさあ!

前回、ルクシオンからヒナの通信がきたことに
不信感を持っていたらしいビゾン。
二人きりの時にヒナを問い詰めます。

が、
ヒナの虚実織り交ぜた巧妙な嘘に
あっさり騙されます。

というか。
多分、騙されることを自ら選択しました!

お前・・・。
それでいいのか・・・。
本当に、それで、いいのか。
徹頭徹尾目を合わせない、
明らかに嘘をついている、
来た瞬間にさっとヘアピンを背後に隠す、
そんなヒナさんにその対応で、本当にいいのか!

ビゾンは、内部でも派閥争いの激しい、
いつ誰が蹴落としにくるか分からないゾギリア軍の中で、
ただでさえマルガレタに疑惑をもたれているヒナを
自分だけが守ってやれると思っているのかなあ・・・
どうかなあ・・・と思いますが、
それにしてもその対応で本当にいいのか!
あとヒナとの温度差がちょっとアレだよ!
あなた本当にそれでいいんですか。
本当に、それで、いいと思ってるんですか?
私はいいと思いますよ!
とてもいいと思いますよ!

ああ、このビゾンさんの先に不幸しか見えない感じ。
とても胸がときめきます。


そんな感じで。
今回も連合側、ゾギリア側ともに胸が躍り、
楽しい九話でした。