「バディ・コンプレックス」第四話の感想です。

 ※ネタバレします。


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☆第四話「決断の時」の感想です。

戦闘により損傷した箇所の修理と補給のため
習志野基地へ入港したシグナス。
その間に青葉は下艦し、生まれ育った習志野の街を
見て回るが、そこはやはり70年後の習志野だった。



戦闘から帰ったゾギリア側では、
雛が青葉の無謀な行動によるとばっちりで
営倉入りになってしまったようです。
まあ、確かに敵にあんな接触の仕方をされたら
疑われても仕方ないですが、完全に冤罪です。
可哀想・・・。

そして、そんな雛を100%いや120%信じて心配し、
上官に物申しに行ったビゾンさん。
熱い気持ちとは裏腹に宥められて終わります。
なんか可哀想・・・。
かわいそう・・・だけど・・・わらってしまう・・・。
かおが・・・しぜんに・・・わらってしまうの・・・。
ごめんね・・・ごめんね・・・。

でも。
他の方の感想等も見ていると、
結構ビゾンさんの転落を心待ちにしている声も
多いのではと思われます。
決して私だけが鬼なのではないと思います。
そうです。
これは自然な心の動き、大いなる世の流れなのです。
というわけで、
ビゾンさんには心置きなく精神崩壊して頂きたいです。
あたし、ずっとまってるから!


えー。
それはともかく。
一方、習志野基地へ入港したシグナスでは。

青葉がディオに殴られてました。

あー、ですよね。
流石に殴られますよね。
戦争中に、命のやり取り中に、コクピット開けて
「雛ー!結婚してくれ!これが本当のプロポージング!」
ですからね。
あ、いや、そんな台詞はなかったかもしれない。
しかし、戦闘中に味方を危険に晒して何やってんだ、こいつと、
いくら相手がド素人の民間人でもディオさんも我慢の限界の
ようです。

流石の青葉も自分のとった行動のせいで
傷ついたリーさんを見て反省した様子。
しっかりと頭を下げて謝る青葉には好感が持てました。

いいですよね、青葉君。
唐突に未来に飛ばされ、そこが戦場でもすぐに適応し、
自分のやるべきことをやれる。
周囲の人を素直に信頼する。
巻き込まれる形で理不尽に戦闘に参加させられても
恨むこともせず、自分の行動に非があったと思えば
謝罪する。
真っ直ぐで嫌味ない明るさで好感のもてる主人公だと
思います。

まあ、ただ・・・「雛が雛が」うるさいってのは
若干、ありますけどね。
あと、戦場で敵、つまりは人を殺しても葛藤が
ないのはちょっと怖いです。

けれど、多分、それらは青葉がまだ未来の時代に
現実感を持てないからなのではないのかなあと
思ったりなんなり・・・。
まゆかと話している場面でちょいちょい見受けられた
リアリティを欠いた発言。
70年後の習志野でも生まれ育った町だから
案内はいらない、とか、
戦争中であるゾギリアの兵士の雛に会いに行くには
どうすればいいか、とか、
何の躊躇もなくごく自然にシグナスに適応している
ように見えても、実は彼の内面には相当な葛藤や
不安があるのではないでしょうか。
そのため、無意識に目の前の世界に現実感を
持つことを拒否しているのかなあと思うと・・・。
青葉君、可哀相・・・。
崩れ果てた学校で空に光の渦を探す場面は
胸が痛くなりました。

だが、しかし!

可哀相と言えばバディであるディオさんも
なかなかですよ!
一話で相棒予定だった人が死亡し、
急遽どこから来たのかも分からない正体不明の
胡散臭い人間と組まされる。
で、その胡散臭い人間が戦闘中に勝手に動き、
精神崩壊の危機に晒される。
挙句、他の人間には謝っても自分には謝らない。
イライラゲージマックス。
なのに、何故か周囲は皆胡散臭い奴に好意的。
「敵の女の子に会いたいから戦います。
彼女に会ったら何するか分かりません。
でも戦いたいです!」
と、朗らかに精神崩壊の危機その2を宣言するかの
ような態度に更にイラついていたら、
艦長が「まあそれでもいいだろう」と快諾。
おい!俺の精神はどうでもいいのかよ!
と抗議の一つや二つや三つや・・・かましたいけれど、
なんとなく黙らせられる。
そのまま戦闘に出させられる。
そんなもんだから気分は最悪。
青葉にも嫌悪しかない。
で、カップリング出来ず。
そしたら艦長が一言。

「まだ仲違いしてるの?」

当たり前でしょーが!
一回精神崩壊させられそうになって、
またいつそんな目に遭わせられるか分からない相手を
どうやって信頼せいと言うの!

もう私はディオさんが不憫で不憫でね・・・。
ええ・・・。
笑いがね・・・。



そんな感じで。
ビゾンといいディオといい、
私好みの表面クールビューティー系のイケメンが、
無邪気に素直な青葉君の行動によって
直接的に間接的にじわりじわりと精神を蝕まれて
いくさまがもう楽しくって楽しくって・・・ええ。
この先にも青葉君には期待している。
そんな二話でした。



あ。
あとディオに関してはこれもツボでした。

「ディオ・ウェインバーグの顔を見忘れたか!」

う、上様!
ディオ様!上様!(笑)