「ぎんぎつね」全十二話、視聴終了後の感想です。



※ネタバレします。



◎「ぎんぎつね」

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☆全話視聴後感想


江戸時代から続く冴木神社。

その十五代目跡取りである女子高生のまことは、

神使の銀太郎、そして宮司であり父である達夫と暮らし、

また多くの人や神使たちと交流して日々を過ごしていた。




小さいながら由諸正しい稲荷神社である冴木神社。

その十五代目跡取りであり、

現在は女子高生であるまこと。

彼女が、多くの人や神使と触れ合い、

日々を明るく健やかに過ごす物語・・・だった気がします。


何故だかあまり記憶に残っていません。


最初のうちは、まことや学校の同級生たちに

独特の嫌らしさのようなものを感じ、

ちょっと・・・と思っていました。

しかし、回を重ねるうちにそういったものは薄れていき、

終盤にはすっかり丸く優しい雰囲気に変わりました。


そして、それと並行して次第に記憶が薄れていき・・・。


しかしこれはつまらなくなっていったのではなく、

この作品が温かい空気のようなものに

私の中で変化したからだと思います。


大きな波乱やドラマもなく、

強く感情を揺さぶるような何かがあるわけではない。

ただ小さな事件があり、小さな葛藤や悩みがあり、

それなりに解決していく。


何かが起こったようでいて、

翌日になれば忘れてしまっていそうな、

些細なことが繰り返されていく日常。


そんな展開のどこかから

じんわりと沁みだす温かな雰囲気。


何がどうとは説明できないその温かさは、

見る度に増していき、

最終回には懐かしさと清々しさも伴って

最高潮に達したと思います。


最終回、夏越の祓の最後、

形代を川に流す場面では、

登場人物たちと一緒に河原にいるような、

そこで同じ風を受けているような

親近感と爽快感を覚えました。


まるで彼らと昔から近くで暮らしていたような、

故郷で昔馴染みといるような、

そんな錯覚さえ起りそうな懐かしい不思議な感覚。



心が強く動くわけでもなく、

記憶に焼付くわけでもない。

けれど、確かに何かが温かい。

そんな癒しの空気を与えてくれた作品だと思います。












あと、見ようにによっては非情に爛れている

船橋さん関連の恋愛模様の先行きが

とても気になりました。

ファザコンとロリコンとストーカーと色々・・・。

うーん・・・気になる。