「革命機ヴァルヴレイヴ」第二十三話の感想です。



※ネタバレします。



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☆第二十三話「モジュール77奪還作戦」の感想です。


拠点であったモジュール77を連合軍に奪われ、

宇宙空間を漂うしかなくなった咲森学園の生徒達。

このままでは待つのは死のみ。

そこで、ハルト達はモジュール77奪還作戦を決行する。



モジュール77を奪われた咲森学園の生徒達。
今、彼らが所有しているのは、

数個のコンテナとヴァルヴレイヴ四機のみ。
おまけにいつまたドルシアアルス連合軍が

攻めてくるかも分からない。

このままでは近いうちに全滅する。


それを避けるために、

そしてまた、新たに出来た(主にハルトの)目標、

「人間とカミツキの共存する世界を創る」ために、

モジュール77奪還作戦を実行に移すハルト達。


おお、何だか盛り上がってきましたねー。


後がない状態で出撃する4機のヴァルヴレイヴと、

それに対する、40万機(?)のドルシアアルス連合軍。


おー、盛り上がるー。


しかも、ドルシアはヴァルヴレイヴの機能を参考にした

新機体キルシュバオムを多数投入。

ヴァルヴレイヴと互角に戦え、

エネルギー補給も簡単なキュルシュバオム。

ヴァルヴレイヴのように熱暴走もしないし、

誰でも乗れるし、量産も出来るキルシュバオム。

乗ってもパイロットが化け物化しないし、

突然女の子を襲いだす恐れもないキルシュバオム。

・・・どう考えてももうヴァルヴレイヴよりこっちのが使える。

そして、それ以外にも、連合軍には他の機体や兵器や

人員や何もかもが盛り沢山。


お、おー・・・。

盛り上がる前に負けそう。



そんな絶体絶命のピンチの中、


ショーコ「私は総理として、安全の確認出来ない

      あなたたちを受け入れるわけにはいきません!」

その他「追い返してショーコ!」

その他「何しに来たんだ!」

その他「こっちは人間の船だぞ!」

その他「人殺し!」


まだ言うか。

まだ、言うのか。

この状況でそれを言えるって、あなた達ちょっと・・・

逆に勇気があって尊敬するよ!

あんたら、凄いな!


しかしまあ、モブさんたちはともかく、

ショーコは「総理大臣」という立場があるから

そう言わざるを得ないという部分が大きいと思います。

本心ではハルトに対して別のことを思っていると

思います。

心がかなり揺れていると思います。


思いますが・・・


ハルト、折角ショーコとの思い出も消えていってる

ことだし、ここはサキちゃんを幸せにしようぜ☆


・・・とね、どうしても思っちゃってね・・・・・・。


だって。

全世界が敵。

土地も資源も人もない。

もうヴァルヴレイヴしか活路を開く当てがない。

この状況でヴァルヴレイヴパイロットを

「使うだけ使うけど仲間には入れないよ」と

名言しちゃう総理ってどうなの・・・。

いくら国民が反発してるからって、

それはどうなの・・・。

ハルト達が「それでも守る!」という

聖人揃いじゃなかったら、

とっくに国民全滅じゃないですかね・・・。

ていうか、もし生き延びることが出来たとしても、

その後、どうする気なんだか・・・。

あと、ショーコの乗ってる船以外、

コンテナの人間生徒達は普通にパイロットと

接触してるみたいだけど、その人達との

意思疎通とかはどうなってんの・・・?

なんかもう・・・色々どうなんですかね・・・。

あと、それよりも何よりも、


アキラちゃんを悲しませたなあああ、お前えええ!!


・・・と思うので、

ハルトは速やかにサキさんと結婚式の準備を

始めよう今すぐにほらすぐになう!


ああ、それにしてもサキちゃんは今回も女神だった!

ハルトに本心で話していいと促して、ハルトと約束して、

「私に構わず先に行けー」。

ああ、なんでサキちゃんじゃないのか、ハルト!


まあそういうハルトも、ショーコ関連以外では

だいぶ変わったと思いますけどね。

昔より随分強くなったし、

最近吹っ切れてわりと自然に前向きだし。


しかし、今回一番輝いたのは山田ですね。

主人公でもなく、ヒロインでもなく、山田さん。

いや、本人の希望によるとサンダーサン。

あんだけ毎回主張していたのに、

結局最期まで誰も呼んでくれなかった

「サンダー」さん。


・・・。

山田。

奴は熱い男だった。

死んだ友のためにヴァルヴレイヴに乗り、

仇を取るんだと一貫して言い続け、

更に化物呼ばわりして拒否した仲間を

「それでも守る」と言い切る漢らしさ。

そして最期もやっぱり「ダチ」となったアキラのために

命を張る。

山田・・・。

山田ー!

アンタ、漢だったよー!!

何故死んだー!

もうこの世界の常識要素が数少ないというのにー!!



そんな感じで。

色々と思いながら観ていたのですが、

最後はやっぱりエルエルフさんにもっていかれました。

あ、いや、エルエルフさん達とアマデウス総統に。


それまでのパイロットと生徒達の不和、

ヴァルヴレイヴパイロットたちの戦いが

吹っ飛んでしまうほどの衝撃。


まず、ハルト達の出撃に先駆け、

密かにドルシア軍に潜り込んだエルエルフ。

そこでアードライと再会。

ああ、アードライさんとね・・・大丈夫かな・・・

と心配しましたが、

特に問題なくブリッツンしてデーゲンするエルエルフ。

しかも会話の中で自然に笑顔も漏れる。


・・・やっぱりエルエルフも長年親しんだ仲間の方が

気安くていいのかな。

咲森学園だといつも結構アウェーだったしね。

たとえ相手がアードライでも、

たとえちょっと好意が強いアードライでも、

たとえ「お前を殺してその片目を私の目にする!」と

言い放ったアードライでも、

やっぱり古巣の仲間の方がいいのかもしれません。


そんなアードライ、そしてハーノインの死の真相を知った

イクスアインと組んだエルエルフ。


そ、そのドルシア軍服、お似合いですっ!

ああ、素敵ー!!


とかいう、欲望駄々漏れの感想はともかく、

三人が向ったのはドルシア総統アマデウスの

ところでした。


全世界に向け生中継中のアマデウス。

その檀上に乱入し、

ナイフを閃かせ、

アマデウスの喉元をかっさばくエルエルフ!


やられたらやり返す!

サキが生中継でぶっ刺されたら、

アマデウスを生中継でかっさばく!


そしてー

倍返しだ!

テレビで生中継のみならず、

アキラの力でネットで拡散&拡散してやるー!


凄いんだかしょぼいんだか分からん!

分からんが倍返し凄い!


そんなわけで。

また全世界に流血沙汰が生中継され、

その衝撃に私は笑いが止まりませんでした。

世界中の画面に映し出されるアマデウスの顔(笑)


しっかし、あの世界ではうかうかテレビも見れませんね。

つけた瞬間に乙女が刺されて流血してるかもしれないし、

つけた瞬間におっさんが首を切られてぶしゃーしてる

かもしれない。

ご飯時のお茶の間の皆さまなんかはどうなさったのか。

とても気になります。



そんな感じで。

今回は普通に大詰め的で盛り上がって来たなーと

特に構えずに見ていたら、突然、衝撃の最後がきて、

やはりヴァルヴレイヴは素晴らしいな!

と思った二十三話でした。


あと一話で終われるのか否か!