「京騒戯画」全十話、視聴終了後の感想です。



※ネタバレします。



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☆全話視聴後感想。


描いた絵を具現化出来る力を持つ明恵上人。

明恵の描いた黒兎でありながら、

彼に恋をしてしまった「古都」。


古都は仏の力を借り、人間の姿を得て、

明恵上人と夫婦になった。


その後、彼ら夫妻の間には三人の子供が出来た。
が、うち二人は明恵の描いた絵から生まれた子供。


何かと常識外な家族は世間に疎まれ、

彼らは明恵の描いた絵の世界「鏡都」へ移り住んだ。


しばらくは平穏な時間が過ぎるが、

ある時突然に明恵と古都が失踪。

両親に置いていかれた三兄弟は、

二人の帰りを待ちながら鏡都を維持し続けた。


何年も何百年(?)も。


そして、ある日唐突に空から妹「コト」が降ってきて、

鏡都は次第に変化していく。



・・・というように。

ストーリーの流れは大体理解出来ていた・・・と思う・・・

のですが、その意味するところが掴めず、

非常にもやもやとしたものが残りました。

というか、今でも・・・

誰か、誰か解説してー!


いや、一応ちょっとは想像してみたりもしたんですよ。


明恵上人(父)の創り出した絵の都「鏡都」。

人は年を取らず、物は壊れず、

一切変化のない世界である鏡都は、

父と母の創った永遠の愛の揺り籠。


しかし、

その停滞・・・というより、もはや停止した世界で、

始まりも終わりもなくただ生き続ける三兄弟は、

永遠の地獄、温かい死後の世界にいるようなもの。


その世界に唐突に現れた「コト」。

彼女は「アラタマ」で壊れるはずのない物を壊し、

始まりと終わりを意味する「阿吽」を供につれ、

鏡都と三兄弟に変化をもたらした。


停止した世界にコトが現れることで、

始まりと終わりができ、変化が始まり、

世界は死から生に転じた?

兄弟もまた?


・・・とかね?


最初の方から中盤までは、

両親の創った温かくも苦しい揺り籠の中で

ただただ現状維持するだけの三兄弟、特に明恵を、

コトが破壊し変えていく話かと思ってたんですよ。



コトは両親の創った世界を破壊し、

自分と兄弟(主に明恵)たち自身の世界を

創造するきっかけとなる。


「古都」「コト」は、「理」の「こと」。

だから、古い世界の理である「古都」は消え、

新しい世界の理である「コト」が現れた。

力が継承された。

「コト」によって世界のルールが書き換えられる。



・・・とかね?



でも、観ていくうちにどんどん分からなくなって

いきました。


「アラタマ」は、旧明恵上人、現稲荷(神)の

破壊の力であり、その心?


旧明恵上人が現明恵上人(薬師丸)に渡した

名前と数珠は、創造の力であり、その・・・何だっけ?


古都が聖域である月にいて、

そこが廃墟のように廃れているのは何故?


柘榴と朝顔の意味は?


コトと明恵(薬師丸)が祖父の後を継ぐ?


稲荷は神の子供であって神であり、

けれど己の存在に意義を見出せず、

色々悩んで禁忌の13番目の並行軸世界を

創っちゃったりして、

稲荷の父の創った世界を破壊しようとしちゃったりして、

しかし古都とコトに殴られて愛に目覚めてハッピーエンド?


もうわけがわからない。


兄弟たちがあれこれいろいろ悩んだり壊したり

変わったりしている話かと思っていたら、

いつの間にか父が中心になって愛を教えられ、

大団円になっていた。

つまり声的に言うとカヲル君が「おめでとう」されていた。


もう、

わけが、

わからないんです!


誰か、誰か解説してー!



私ではもう無理でした。

誰か解説して下さい。

いや、こういうのは、自分で拙いなりに一生懸命

理解しようとする部分が楽しいのだと思います。

思いますが、しかし、もう分かりません。

誰か解説して下さい。

他力本願上等だと思います。

人は一人では生きられない。

人には愛が必要だと本編でも言っていた。

ような気がする。

だから、

さあ、誰か、早く、解説してよ!




・・・そんな感じで。

興味深く楽しんで観てはいましたが、

私には理解が及ばずもやもやの残った作品でした。


うーん。

けれど、分からなくとも時々感動があって、

やはり面白い部分もあったと思います。

最後の方で諦めきった明恵を鞍馬が諭す場面が

好きでした。

鞍馬お兄ちゃん、かっこいい。