「革命機ヴァルヴレイヴ」第二十二話の感想です。



※ネタバレします。



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☆第二十二話「月面の拳」の感想です。


咲森学園の生徒達を守るため、

アルスの提案を呑んだショーコ。

提案内容はヴァルヴレイヴパイロットの引き渡しと、

生徒達の投降(?)。

これで生徒達は守られるはず。

しかし、白旗を上げたモジュール77に、

アルスとドルシアは躊躇なく攻撃を継続するのだった。

一方、犬塚に救われたハルトとエルエルフ。

カプセルのまま宇宙に放り出された彼らは、

何とか月面に不時着出来たものの、

誰とも連絡の取れない孤立状態に陥っていた。




・・・という、まとめ方で内容が合っているのかどうか。

だいぶ自信がない。

今、何が、どうなって、誰が、どうしてるのか、

物語がどこから来て、どこへ進もうとしているのか、

よく分からない。

ただ一つ、確実に言えるのは、


ヴァルヴレイヴ、最高に楽しい!!


・・・ということだけですね。


ええ。

今回も最高でしたね。

今回もとても楽しかった。

もうよくわかんないけど、最高に爆笑した!



えーと。

衝撃の少なかった順からいきます。


まず、アードライ。

いつも通りでした。

いつも通りのヤンホモさんでした。


いや、別にいいと思いますよ。

アードライがエルエルフを好きでも。

友情を超えた範囲で好きでも。

恋愛的に乙女的に

「もう世界でエルエルフしか目に入らない!」

「むしろエルエルフしか(私の)世界に存在しない!」

「もうエルエルフという単語だけで会話出来る!」

「エルエルフ!エルエルフ?エルエルファアアア!!」

というほど熱烈に好きでも。

ただね。

「私を撃ったのはエルエルフじゃなかった」

「エルエルフはジャックされていた」

まではいいのよ。

けどね、その後の裏切り、ジオール独立、

ドルシアへの攻撃、その他諸々は、


全部エルエルフ自身の意思によるものですから!!


そこを見ないふりしちゃうのが

アードライさんの困った所だと思います。


エルエルフが私を撃ったんじゃなかった。

てことは、信じられなかった私が悪かった。

てことは、罰のためにもドルシアを裏切る!(←?)

サキ解放!(←??)


ちょっと!

ちょっと落ち着いて考えて!

あのエルエルフがいつまでも普通の学生なんかに

好きに操られてるわけないでしょうが!

何でそう何もかもすぐに激しく思い込んで

過激な言動に走るの!

ああ、アードライ、何で貴方はそうなのか!

だから「ヤン」ホモとか言われちゃうのよ!

まあ、嫌いじゃないけどね!(怖いけど)


・・・いつでもどこでもブレずに恋に盲目。

いつも通りのアードライさんでした。



次にショーコ。

前回、咲森学園の生徒達を守るため、

アルスとドルシアの連合軍に

ヴァルヴレイヴパイロットを引き渡すことを

決めたショーコ。

総理大臣としての苦渋の決断。


・・・という側面もないではないと思いますが、

どうしても私情で決断したようにしか見えない
ショーコさん。


だって、貴女、イオリが「化け物」連呼してても

気にしなかったのに、ハルトが生き返った途端、

「嘘つかれた!」って態度一変したじゃないですか。

何ですか。あれ。

びっくりしましたよ。

ちょっと潔すぎじゃないですか。

いやまあ、それだけショーコがハルトを好きで、

信頼してたから、重大な隠し事をされて

ショックだったのかもしれませんが・・・。

それにしても・・・。

ねえ・・・。


ショーコ「仕方がないじゃない。

      嘘をついた人をどうやって信じるのよ」


長年付き合ってきて、お互い密かに好きで、

人柄も長所も短所も知っているだろうハルトが、

「自分が化け物になった」という言い辛い事実を

隠していたのは許せないし信じられないけど、

最近ちょっと協力してると見せかけてきて、

すぐドルシアと組んで裏切ったアルスは信じられる。

・・・どゆこと?


ショーコさんの思考回路は昔も今もよく分かりません。

ていうか、アキラちゃんが可哀想だろぉぉぉ!!

あと、それでも守ると言い切るサンダーさん、漢!



で。

最後に、やっぱりハルトとエルエルフ。

この二人は今回凄かったですねー。

楽しかったですねー。

もう最初から最後まで笑えました!

最高!最高!!君たち、最高!!


キューマによってカプセルごと救出されたけれど、

その後、そのまま宇宙空間に放り出された二人。

月面に不時着出来たはいいものの、

そこは汚染区域のため隔離されていて、

電波も通じない孤立地域。


それでとにかく何とかしようと、

辺りを捜索してみたり、電波を飛ばしてみたりする二人。


それはともかく、もう笑える。

普通にしてるだけで笑える。

だって、格好が・・・。

なんか宇宙服がもこもこしててかわいい!

おまけに、重力が弱いため、

動きがいちいち、ぽよんぽよん・・・!!

なんか、かわいい!

新手のゆるきゃらのようだ!


それでシリアスに殴り合いを始めるもんだから・・・!

もこもこ、で、ぽよんぽよん、の殴り合いが・・・!!


駄目だ!

これは笑いを誘おうとしているに違いない!


その状態のまま、内容はシリアス・・・

というか醜い罵り合いを繰り広げる二人。


エル「お前は捨てられたんだぞ、指南ショーコにすら」

   「未練がましいんだよ」

   「お前は化け物で人間の敵だ!」

   「俺だってリーゼロッテを失った!」

   「自分だけが未来を望もうなんて許されると思うな」

   「お前は指南ショーコの父親を殺している」


よし、ハルト、エルエルフ泣くまで殴ろうぜ☆


醜い二人というか、主に醜いエルエルフだった!

下衆い、下衆いよ、エルエルフ!

リーゼロッテを失ったのは自分の過失もあるでしょ!

ここまで進んできたのは自分の選択の結果でしょ!

それでハルトにも未来を諦めさせようとか、

八つ当たりと嫉妬にもほどがある!

そのうえここでショーコの父親のことまで暴露して!

最低!あんた、最低!


そして、殴り合いに発展・・・したいのに、

どうしてもエルエルフがハルトを一方的にぼこぼこ・・・

いや、ぽこぽこぽよんぽよんする展開に・・・。

なのに、何故か泣くのはエルエルフ・・・。


これは・・・笑うなって方が無茶ですよ!


エル「最初から気に入らなかったんだー」

   「リーゼロッテと同じこと言いやがってー」

ハル「いつも上から目線でー」

   「ほんとに頭いいのかよー」

エル「死ね!ここで死ね!」


子供のような言い合いで喧嘩する二人・・・。

思いっきり怒鳴り合って、一方的に殴り殴られして、

あんた達・・・酸素があと30分だってのに・・・。

月面でぽこぽこぽよんぽよんするバカ二人・・・!


ハルト「リーゼちゃんはマギウスだったよ」

    「人間の味方をして捕らわれてたんだよ」

    「大体、個人の力で国連動かしたり

     出来るわけないじゃん」

エル「はっ・・・!!」


エルエルフ君、おバカ可愛い・・・。

・・・可愛い・・・か・・・・・・?

可愛い・・・かもしれない。たぶん。


そして。

ついに酸素欠乏で幻覚が見え始める二人。

ハルトはキューマ、マリエ、アイナが招き、

そこに進もうとする自分を止める自分の幻を。

エルエルフは愛しのリーゼロッテの幻想を。


ハル「カミツキになってまで頑張って、

     ここで死んだら犬死にだ。

     せめて世界に生きた証を残したい」


エル「リーゼロッテと一緒に生きることは

   もう出来ないけれど、

   リーゼロッテの遺志を継ぐことは出来る」


二人「「だから、まだ、死ねない!!」」


あれえ、まさかの自己完結!

初めて腹を割って罵り合って、

男二人が拳で会話した(?)というのに、

最終的には、

まさかの各々での自己完結!!

爆笑した!

この二人、最高!!


それでもって、

各自で勝手に納得して生きようと決めたあと、

今までの殴り合いで蟠りが解消され、

相互理解が大いに深まったかのように、

一転して距離が近くなる二人。


ハルトからルーンの光が出たのを見たエルエルフ。

ハルトに駆け寄って手を握る。


エル「ときしまはると、いまのはなぁに?」

ハル「わかんない」

   「このちからで、ぼくたち、たすからないかなあ?」

エル「やろう」

ハル「やろう」


もうこうとしか見えませんでした。

私の中で彼らは幼児にまで退行した。

おまけに走っていく後姿は、もこもこでぽよんぽよん。

ああ、和む。

その後も二人揃って仲良く座ってるし。

ああ、微笑ましい。


   

もうね、

なんかね、

この二人、最高です!!

最初から最後まで爆笑しました。

ありがとう、ありがとう、ハルト&エルエルフ!




そんな感じで。

本当に楽しく、ほっこりした二十二話でした。


あと、最後のサキちゃんが女神でした。