「ダンガンロンパ」
全十三話、視聴終了後の感想です。
※ネタバレします。
◎「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生
The Animation」
- ダンガンロンパ The Animation 第1巻 (初回生産限定版) [Blu-ray]/緒方恵美,大本眞基子,櫻井孝宏
- ¥4,200
- Amazon.co.jp
☆全話視聴後感想。
ふと気が付くと「私立希望ヶ峰学園」にいた、
「超高校級」の才能を持つ十四人の生徒達。
それまでの記憶も、幽閉されたような現在の状況も、
何も分からぬまま、彼らは一カ所に集められる。
そして彼らに告げられたのは、互いを殺し合い、
疑い合う、絶望的なゲームの幕開けだった。
はっと気が付いたら封鎖された学園の中にいて、
何故か同じ状況の仲間がいて、
妙なぬいぐるみが喋って動いて命令してきて、
どうしてなのかお互いに殺人し合って、
犯人を探り合ってのゲームをすることになる。
よく考えると、いや、よく考えなくても
かなり滅茶苦茶な状況ですが、
こういう隔絶された空間での殺人ものが好きなので、
楽しめ・・・るかなあと思ったら、
ちょっと微妙・・・でした・・・。
序盤から終盤の大詰めに入るまでは、
同じ流れが繰り返されました。
誰か一人が殺害され、
生きている全員で捜査をし、
学級裁判で犯人と真相を暴きだす、という流れです。
それ自体は全く問題ない推理物の当然の流れ
だと思いますが、
ただ・・・
よし、少しは推理してみよっかな。
あ、最初の一人の超分かりやすいので
もう分からなかったんだ、てへ。
まあ、でもてきとーに考えるくらいは・・・
と思ったら、
これ、推理出来る余地はあるのか?
という絶望に突き当たりました。
何だか・・・気のせいかもしれないけど・・・
重要な証拠とか手掛かりとか
そういった情報がさらっと抜けてたりしない!?
そんで学級裁判で急に出てきたりしてない!?
う、うーん・・・。
これはどうなんだ・・・。
そう思って推理を諦め、
ただひたすら苗木君の名探偵っぷりを拝んでいたら、
終盤に入り、個々の事件とは違う、
別の謎に心を引かれるようになりました。
学園の謎。
荒らされた教室等の謎。
消えた記憶の謎。
記憶に存在しない写真等の謎。
何か大きな事件が過去にあり、
苗木たちはその記憶を消されている。
しかし、その真実を暴くのが最後の学級裁判だ!
ときて、おおお!これは面白そうだ!と
再び盛りあがる・・・かと思ったら、
真相がちょっと・・・微妙・・・でした。
外の世界は滅茶苦茶なんだよ!
絶望に侵されてるんだよ!
皆モノクマなんだよ!
だから学園がシェルターだったんだよ!
でももう絶望が中に入り込んでたんだよ!
そんでよく分からないけど色々あんだよ!
で、絶望的な外へ出るの?出ないの?
絶望に負けるの?勝つの?
絶望は希望に変えればいいんだ!
ばきゅーん!
・・・おう?
ど、どういうこと?
なんか・・・わかったようなわからんような・・・。
結局、破壊された教室で何があったのかも、
外がどんな状態で、どうしてああなったのかも、
黒幕が何故こんな行為に出たのかも、
灰色なままで流されてしまい、
もやもやっとした曖昧な気分で終わってしまいました・・・。
なんで。
なんでよ!
外の世界やらの真相が知りたかったのに!
楽しみに待ってたのに!
何でですか、モノクマはん!
これがあんたが視聴者に用意した絶望ですか!
ああ、絶望したよ!
だから、説明してー!
・・・とても消化不良な気分です。
もしかすると私はこの作品の楽しみ方を
間違えてたのでしょうか。
原作を知らないので分かりませんが、
その可能性は大いにあります。
うーん・・・。
しかしなあ・・・。
今でも色々と謎に思うばかりですが、
ただ、お仕置き場面は好きでした。
特に苗木君と最後のやつ。
そんな感じで。
何をどう受け取ればいいのか
いまいち不明な作品でした。
お仕置き場面は楽しかったけども。
・・・どうでもいいけどさ。
外があんな状況になってるなら、
あの学園生中継を誰が喜んで観てるの??