「銀河機攻隊マジェスティックプリンス」

全二十四話、視聴終了後の感想です。



※ネタバレします。



◎「銀河機攻隊マジェスティックプリンス」

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☆全話視聴後感想。


地球暦2110年。

人類は「ウルガル」という謎の存在と接触。

宇宙での交戦を繰り返し、

じりじりと領域を侵食されていた。


そんな危機的な世界情勢のなか、

全地球防衛軍「GDF」はウルガルに対抗するため、

新たな人類を創造。

遺伝子操作され戦闘能力に特化した新人類は、

特別な教育を受け、戦場へ送り出された。


その「MJP計画」の中で生み出された

少年・少女であるイズル達五人。

彼ら「チームラビッツ」は協調性のなさから

「ザンネン5」と揶揄され、軽んじられていたが、

ある日突如、前線に送り出され、

予想外の戦果をあげてしまう。



・・・というところから始まった、

人類とウルガルの戦争、

また、主人公たちと周囲の絆を描いた、この作品。


とても王道なロボットものだったのだと思います。


謎の敵、ウルガル。

次第に正体は判明していくものの、

決して対話や和平などあり得ない絶対的な敵。


「ザンネン5」と呼ばれる主人公たち。

個々の能力自体は高いものの、

チームワークの欠如から

いまいち成果を上げられない彼ら。

それが次第次第にチームとしてのまとまりを見せ、

家族のような絆を手に入れていく。


そのチームラビッツを見守る大人たち。


主人公たちが乗る、それぞれの遺伝子を組み込んだ

「アッシュ」という機体。

「ジュリアシステム」という生存本能を優先する

特性ゆえに制御が難しく、しかし覚醒すると

有り得ないほどの力を見せる機体。


そして、熱い戦闘シーン。


何もかもが王道で、熱いロボットものだったと

思います。

ロボットものを愛し、ぴったりと相性が合う人には、

堪らない作品だったのではないでしょうか。

とても燃える作品だったと思います。


ただ。

しかし。

私にはちょっと・・・そこまで・・・あまり・・・だったかな。

だって、ロボットものにそんなに興味ないし・・・。

色々分かってる風を装って書いたけど、

ロボットものの王道についても知らないし・・・。

大体、ロボット自体にときめきを覚えるハートを

持ってないし・・・。

だからそんなには・・・。


まあ、これは完全に好みの問題ですけどね。

私がロボものに興味ないというだけで、

別にこの作品がどうこうというわけじゃないです。


けれど、そんな私でも最終決戦の戦闘描写には

熱いものを感じました。


特にイズルとジアートの戦闘。

機体の激しい動きと二人の凄まじい気迫に

引き付けられました。


イズルの分裂する自己の様子も良かったです。

戦闘の本能に引き摺られる自分と、

好きな人達を守りたいから戦うんだと思う自分。

二つの自分の狭間で振り回され、

アッシュに飲み込まれるのか、

それともアッシュを飲み込むのかで

ぎりぎりのせめぎ合いを繰り返す。
そして、仲間たちの愛の貶しで自分を取り戻す。


・・・熱かったです。

そして眩しかったです。

イズルのドM精神の輝きが!

貶されて正気を取り戻すって相当ですね、イズルさん!

ではなく、

イズルの強さとラビッツ達の絆が熱かったです。


それから、最後に生死不明となったイズルを

皆が必死で探す場面。

あそこも印象的でした。

正直あまり死亡の心配はしていなかったんですが、

前期OPが流れて、コアだけになったボロボロの

イズルが発見されて、皆が心から喜んで、の

あの流れには、何か心が動かされました。

あれは最初の方のバラバラさとヘタレ加減を考えると

何かしら感慨深いものがあって良かったと思います。


ところで。

もし、あの戦闘でジアート様が勝っていたなら

どうなっていたのか。

それがちょっと気になりました。

もしイズルが負けていて、ジアートが勝っていたら。


ジアート様「やった!勝ったぞ!ははは・・・

       はっ!ゲートが消滅している!

       周りも敵ばっかり!

       どうしよう、妹よ!」


テオーリア様「知りません」


となったら、面白かったのにな~・・・

と、少し期待しましたがありませんでした。

残念だ。

ザンネンワンのジアート様が見たかったのに。


あと、敵軍一の将とされていたのに

あっさりひっそり散っていったドルガナさん可哀想・・・。

あの人もザンネンに入れてあげたい・・・。




えー。

なんの話か分からなくなってきましたが、

熱い王道のロボットアニメで良かったと思います。

と、書いても、本当はロボットも王道も分かりません。

分かりませんが、最終決戦は盛り上がりました。