「BROTHERS CONFLICT」
全十二話、視聴終了後の感想です。
※ネタバレします。
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☆全話視聴後感想。
父親の再婚により、突然十三人の義理の兄弟が
出来た女子高生・絵麻。
ただでさえ大家族に放り込まれて困惑する絵麻だったが、
父親と新しく出来た母親は子供達とは別の家に暮らす
ため、彼女は兄弟たちと同じマンションで生活することに
なってしまう。
大きな環境の変化に戸惑うばかりの絵麻。
それだけではなく、兄弟たちが次々と
彼女に好意を抱いていって・・・。
最初は、
「十三人の義理の兄弟って・・・。
しかも、イケメンばかりって・・・・・・。
おまけに医者やら弁護士やら美容師やら
作家やら声優やらスポーツマンやらショタやら
あと何故か坊主やら、
ハイスペック選り取り見取りって・・・・・・」
と、そこに恐れをなしていたのですが、
途中から、
「義理の兄弟たちを、特に何かしらのイベントもなく、
次々と謎の恋愛状態に陥れる絵麻ちゃんって・・・」
と思うようになり、
更に、
「義理の兄弟たちを謎の恋愛状態に陥れた挙句、
兄弟間の関係をギスギスさせる絵麻ちゃんって・・・
魔性の女っていうか・・・もう・・・怖い・・・怖いよ・・・。
この家には何かしらの負のオーラが満ちている・・・」
と恐怖に打ち震えるようになりました。
色々と確執がないではないものの、
表面的には良い関係を保って暮らしていた
十三人の兄弟たちの間に、
一人の美少女を突っ込んでみたら、
兄弟たちが争い合い、嫉妬し合い、
今まで心の中に留めていた鬱憤までもが
表面化するようになった。
ギスギスする兄弟間。
うわあ・・・。
と、思ったけど、
そういえば、
「兄弟衝突」というタイトルでしたね。
ああ、そうでした。
タイトル通りだ。
しかし・・・乙女ゲームなので、わりとあっさり目に
控え目に描かれていましたが、真剣に考えると
結構怖い物語です。
これさあ、乙女ゲームじゃなかったら、
普通に刃傷沙汰が起こってたんじゃないの?
兄弟たちが妹を取り合って骨肉の争いを繰り広げ、
恨みあい、憎しみあい、拳を振るって血が流れ、
一人、また一人と絶命していく。
夜の間、自室であるマンションの個室で
息絶えた兄弟A。
朝、別の兄弟に発見されたAだが、
おかしなことに個室は完全密室状態だった。
果たして犯人は誰なのか。
お互いが疑心暗鬼に陥り、猜疑の眼差しを
向け合うなか、また新たな被害者が生まれる。
そして立ち上がる名探偵・ジュリさん。
・・・なんか違う話になってきた。
それはどうでもいいんですが、
乙女ゲームでなかったら、
もっと殺伐とした恐ろしい展開になっていたと思います。
まあ、今のままでも毎回十分に怖かったですけどね!
どうしてこうなるの?
ねえ、どうして・・・??
と、毎回呟いていたような気がします(笑)
えーと。
ところで。
勿論、恋愛的なドキドキ(うふ)を求めて
見ていたところもあるのですが、
何しろ十三人もいますからね!
ちょっと人数が多過ぎて、
ときめきを覚える以前の問題でした。
まず顔と名前を覚えるのに一苦労。
特徴を覚えるのに一苦労。
どんな背景があるのか覚えるのに一苦労。
妹にどんな感情を持って、
どんなエピソードを作ったかを覚えるのに一苦労。
そうこうしているうちに最終回。
みたいな感じで・・・。
正直、もうちょっと落ち着いて
丁寧に描いて欲しかったです。
何人かは何のためにいたのかも分からなかったし・・・。
ゲームでそれぞれの情報を手に入れていれば
アニメの印象も変わるかもしれませんが、
私はアニメしか見ていないので
目まぐるしく過ぎて行っただけの印象でした・・・。
うーん・・・なんか勿体ない気分だ。
まあ、それでも何人かはお気に入りもいて、
楽しい場面も多々ありました。
特に不思議系美容師と、
あとは、何と言ってもクラスメイトの侑介君ですね!
彼が好きでした。
イケメンハイスペックばかりの兄弟たちの中で、
特にこれという特技も何もない侑介。
最初は、「これは圧倒的にこいつ不利だなー」と
思っていたんですが、途中から
「何もなくて普通だからこそ良い!
侑介、最高!凡人、最高!」
となりました。
何せ、他の兄弟たちに比較的濃いキャラが多くて、
しかも積極的に迫る場面は濃厚ですからね。
侑介の普通っぷりが逆に癒されるというか、
なんというか。
普通って素晴らしいなあと彼が出てくるたびに
噛み締めさせられました。
最後、絵麻は大学合格を果たしたのに
自分は落ちてしまい、ああ・・・と思ったら、
まさかの補欠合格で崩れた顔して喜んでいるのも
素敵でした。
素晴らしい。
凡人な侑介君、素晴らしい。
まーでも、
侑介君はどう考えても妹ちゃんの本命・・・
どころか恋愛対象に引っ掛かっても
いなさそうですけどね!
・・・負けるな、負けるな、侑介。
で。
結局、アニメで最終的に妹ちゃんが選んだのは、
まあ表向きには誰もいませんが・・・
とりあえず棗が一番本命に近いってことで
いいんでしょうか?
昴には「バスケを選択して」というようなことを言い、
坊主には「お兄ちゃん」と言い、
声優双子には「家族としては好きだけれど」と言い、
あくまで「恋愛としての心は抱いていない」と強調した
絵麻。
でも、棗に対してだけは
「今は、誰ともお付き合いをしないと決めた」
と含みのある言い方をし、
唇へのキスを受け入れてましたからね。
他の兄弟たちは抱擁だけなり、
手や額へのキスだけだったのに。
どうなんですかね。
私がそういう見方をしてしまっただけという
可能性も高いですが。
私には棗が一番の本命に見えました。
うーん・・・。
しかし、折角一緒のマンションに住んで、
食事なり生活を、時間を、共にしているのに、
それよりも別居している棗が本命に近いとなると・・・。
他の兄弟たち・・・どんまい。
そんな感じで。
もうちょっとゆっくりと丁寧に観たかったです。
少し残念。
でも、侑介君が素晴らしかったので、
その辺りはとても楽しめました。