「犬とハサミは使いよう」
全十二話、視聴終了後の感想です。
※ネタバレします。
◎「犬とハサミは使いよう」
- 犬とハサミは使いよう 1 (初回生産限定版、鍋島テツヒロ描き下ろし三方背BOX、更伊俊介書き下.../櫻井孝宏,井上麻里奈,阿澄佳奈
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☆全話視聴後感想
素晴らしかった・・・!
とても素晴らしかった・・・!
とても素晴らしい・・・・・・
クソアニメだったよ!!
という、感じで。
「クソアニメ」という言葉を使うと誤解されそうですが、
別に貶してるわけじゃありません。
確かに一般的に見ればつまらないかもしれません。
どこが楽しみどころか分からないかもしれません。
展開は意味不明だし、
キャラは色物ばかりだし、
テーマやドラマなんてものはゴミ箱に投げ捨てろ!
というような気迫すら感じられるし、
正直、視聴が苦痛になるレベルでしょう。
だが、
しかし、
そこが素晴らしいんだ、この作品は!!
展開の迷走、最高!
正気キャラの不在、最高!
まともなストーリーなんぞなし、最っ高!
とにかく寒いギャグとカオスな物語に
巻き込まれてわけが分からなくなって、
そのうちこっちの正気も浸食されていって、
癖になって楽しくなって癒される。
そんな素敵な作品なんだよ、これは!
ええ、熱くなりますよ、私は。
楽しかったんだよ、本当に。
癒されたんだよ、本当に。
だから敢えて言うよ、
「素晴らしいクソアニメ」だったと!
あー楽しかった。
主人公が死んだら犬になって、
好きな作家に飼われることになって、
それでその作家は何故か犬に恋してるが
毎日ハサミを振り回して虐待するし、
編集者はドMの変態だし、
犬の妹は包丁という名の兵器でカレーを作るし、
レインボーなカレーの中でカエルが跳ねるし、
メイドは公園で歌って踊って
箒という名の兵器で襲ってくるし、
新人作家はわけのわからない執筆術を使ってくるし、
かと思えばヒロイン作家はその執筆術を拝借して
犬に自分を襲わせようとするし、
あまつさえ最終回には
犬と結婚式妄想、
犬と新婚旅行妄想、
犬と新居と子供部屋妄想、
そしてそしていやーんな展開に・・・・・・
あれ?待って?そもそもこの話の目的って何だっけ?
ああ、そうだ。
ヒロイン作家がスランプで書けない大作シリーズの
最終巻「色欲」を書けるようになること。
これが一応の目標らしきものじゃなかったっけ?
最終回でふと思い出したけど、あれはどうなったの?
って、何となく書けてるのかよ!
って、え?あらすじ??
どゆこと?
どゆことー??
もう脳みそがパーンする!!
Yes!マキシ様の言うとおり!!
・・・ああ、素晴らしい。
今、思い返しても素晴らしいね。
しかし、この素晴らしさをどうやって伝えたらいいのか
私には分からなくて悔しい・・・。
そうだなあ・・・
観ていると、
面白いって何だっけ、
つまらないって何だっけ、
そもそも物語って何だっけ、
という疑問にぶち当たるけれど、
それもそのうちどうでもよくなって
ただただ癖になって楽しくなる。
不思議と心に入り込まれる。
何故か好きだ。
何故か癒される。
何故か二期が観たい(恐らくない)。
・・・というように、何故か中毒になる作品。
と、言えばいいのかなあ・・・。
なんか違うかなあ・・・。
うまく書けませんが、
とにかく私はこの作品が毎回楽しみでなりませんでした。
毎週の清涼剤のような存在でした。
癒されました。
ありがとうございます。