「ガッチャマンクラウズ」第九話の感想です。




※ネタバレします。



◎「ガッチャマンクラウズ」


日本テレビ系アニメ 「ガッチャマン クラウズ」オリジナル・サウンドトラック/バップ
¥2,500
Amazon.co.jp


☆第九話「Forgery」の感想です。



Xもクラウズも全て奪われた満身創痍の累が

ガッチャマンに合流。

一方、ギャラックスを乗っ取ったカッツェは、

クラウズをばら撒いて混乱の火をつけ始めた。




累とはじめ、あっさり再会。

累、ガッチャマン達にすぐ馴染む。

わりと和気藹々。


そうかあ・・・。

心身ともにズタボロで、もう誰も側にいなくて、

何もかも失った限界の累君に新しいお友達が・・・。

ガッチャマン達と出会えて、仲間が出来て、

自分のしたこと、するべきことを見つめ返せて、

また新たに一歩を踏み出せると。

そんな前向きな道が見出せたと。


良かった。

良かったねえ。

・・・ちっ。


いや、なんでもないよ。

もっと苦しめばいいのに、とか、

もっともっと罪悪感で壊れればいいのに、とか

思ってな・・・いわけじゃないけど、ううん、

なんでもない。なんでもないのよ。

ルイルイが前向きになれるなら、

ルイルイが幸せになれるなら、

それが一番よ。

うふふ。


・・・という感じで。

累君の救済展開に、少し残念なような安堵したような。


いや、しかし。

累が以前は馬鹿にしていた「謝罪会見」のようなことを、

率直に真摯にしていた場面は、

ちょっとぐっときました。


ルイルイ、いい子だねえ、いい子だねえ。

女装男子じゃないのよ、「男の娘」とお呼びしなさい。

敬意を込めてな!


とか、思いました。


んー。

しかし、こうまであっさりガッチャマンの仲間に入る

とは思わなかったので、少々拍子抜け。


まー、悪役ならまだカッツェさんがいるじゃん。

という感じではありますが、

あれはなんか違うんだよな~。


カッツェさんねえ。

そりゃ好きだけどねえ。

出てくると笑えるし楽しいし面白いし気持ち悪いし、

とても好きだけどねえ。

でも、何か違うんだよな~。

あそこまで悪意の塊に突き抜けちゃってると、

楽しいけれども心ときめかないというか・・・。

うーん。


何だろうなあ。

何かこう・・・なんなんだよ・・・。


それにしてもODさんのような

お姉さん?お兄さん?が欲しい。



まあ、そんなことはどうでもいいんですが。


序盤から中盤にかけては、人々の善性の

集合体のように動いていたギャラックス。

それが今は一転して、人々の悪意の

集合体として破壊と混乱をばら撒いています。


こういうネットの功罪というか、

匿名性を得た人々の光と闇というか、

そういう描写を見るのがすごく楽しい作品だと

今回も思いました。

今回も楽しかったなー。




あ。

あと

「正義のヒーロー」に憧れて、

しがない公務員をしつつ

現実に呑まれそうになりながらも

まだ夢を諦めないで熱い魂を持ち続け、

カッツェさんに最低最悪のノリでぶちのめされ、

すっかり心折れていじけてしまった、

夢は「世界平和」の29歳成人男性ジョーさんが

とってもとっても気になります。

いいじゃない。

三十路になっても夢は「世界平和」で、

ヒーローガッチャマンで、いいじゃない!

そういう大人もアリだと思うよ!

ファイト、ジョーさん!