「犬とハサミは使いよう」10話を観ました。
で、感想というか、思ったことをだらだらと。
※ネタバレします。
※ネタ的に愛してます。
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☆第十話の感想っていうか何かだらだらと。
今回は、高校のクライスメイトだった大澤映見に、
犬の正体が春海和人だと見破られるところから
話が始まりました。
毎度毎度のことですが、この物語に出てくる人達は
皆が皆、何の疑問も感じずに
犬=春海和人
だという結論に達して疑いませんね。
何でですかね。
哺乳類が哺乳類に生まれ変わっても、
まあ大したことじゃないよね。
というような認識なんですかね。
髪型変わったね、くらいの感覚なんですかね。
下手するとあれですね。
手足が全部で四本で、目が二つで鼻が一つで口も一つ。
導き出される結論は・・・はっ!和人君!
みたいな感じですかね。
うーん。分からん。
ああ、でも、今回の映見は、
「本が大好きで、なおかつ二人しか知らないはずの
原稿の隠し場所を知っていたから和人君」
という、一応筋の通る気がする根拠を提示してましたね。
ちょっと感動しましたよ。
あ、根拠がある。すごいよ、映見さん!みたいなね。
よく考えるとおかしいよね。
だって、犬ですぜ!?
あとあれですね。
毎日毎日本を買いに来る犬に、
何の疑問も持たずに本を売る本屋さんもね。
「お使いえらいね~」とか思ってるんですかね。
何なんですかね。
だって、犬ですぜ!?
それはともかく。
作家になっていた大澤映見。
しかし彼女は、新人作家として歩きだしたものの、
大好きな作家である秋山忍の影響から
抜け出すことが出来ないという苦悩を抱えていた。
その壁を壊すため、
今、
映見は立ち上がる。
打倒、秋山忍!
「執筆戦」でな!!
・・・うん?
作家だから作品で勝負する。
うん。
書くことで勝負する。
うんうん。
執筆戦で勝負する。
・・・うん?
先に原稿用紙100枚の短編を書き上げた方が勝ち。
いわゆるスピード勝負。
・・・・・・うん??え?うん???
見よ、この華麗なる大澤流執筆術を!
そしてひれ伏すがいい!
この圧倒的な技の前に!
万年筆を両手に握る「ダブル・ドライバー」!
ペン先で一定のリズムを刻み、眠りに誘う
「ウェイクアップ・・・」あー・・・何だったかな。
もういいや。
とにかく様々な妨害執筆術を繰り出す映見。
何だろう。これは。
何を観ているのだろう。私は。
一体何だろう、この全ては。
素晴らしい楽園のようなカオスではないか!
どうしようもなさすぎるどうしようもなさではないか!
ありがたや。ああ、ありがたや。
・・・とは思ったものの、
何でかいまいち乗り切れなかった私。
何ででしょうね。
ネタバレを見ちゃってたからかな。
しかし、その多少の歯痒さのようなものも、
最後で払拭されました。
「好きな作家の影響から抜け出せずに苦しむ
新人作家が、その憧れの作家と対決して
敗北を喫するも、作家としての資質を評価され、
励まされ、自分自身の書きたいという欲求に
素直になる。成長する」
という、この王道な美しい流れ(流れだけ見れば)
のあとで、
後輩のテクニックを取り入れた憧れの人気作家が、
そのテクニックを駆使して、
犬に自分を襲わせようとする。
という非常に低俗で狂気であさましい行動にでて、
そのままエンディングに突入という、
最低!最低ですよ、これ!
という余韻を残して終わっていて、
とても、非常に、凄く、
有難いものを観た気分になりました。
ああ、ありがたや。ありがたや。
だって、
秋山先生、
それ、
犬ですぜ!!