「はたらく魔王さま!」全十三話、視聴終了後感想です。
そういえば書いて放置してあった。
これで春アニメの感想は終わりです。
「悪の華」も観てたけど、途中で・・・・・。
そんなわけで、春アニメ感想はこれで終了です。
夏アニメの初回辺りの感想も書いてはいるんですが、
どんどん先に進んで行ってしまって心が折れそうです。
でも、まだもうちょっとは書くつもりです。
暑いから(暑くなくてもだけど)ゆっくりやります。
※ネタバレします。
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☆全話視聴後感想
エンテ・イスラで侵略を繰り返していた魔王。
しかし、一人の勇者の登場により、魔王は追い詰められ、
ついに魔王城は陥落する。
窮地に立たされた魔王。
彼は、配下のアルシエルと共に、
異世界・日本へと逃げ出すのだった。
冒頭。
エンテ・イスラで繰り広げられる激しい戦闘。
闇を背負った魔王と、颯爽とした勇者の対決。
ついに魔王は敗北し、呪いの言葉を吐きつつ
異世界へと逃げ出した・・・。
からの。
異世界・日本へ着いた魔王と側近アルシエル。
言葉も常識も分からず戸惑う彼らだが、
しかし、そこは魔王様。
戸籍を作るぞ!
銀行に口座を作るぞ!
それから魔王城(ボロアパート)を借りるぞ!
国民健康保険には入らないと!
とにかく金だ!
マグロナルドでバイトだ!
そして昇進して正社員になり、
いつかマグロナルドを支配し、
日本を支配する!はははは!
への、素晴らしい変化。
この第一話の落差でぐっと心を掴まれました。
もう心がきゅんきゅんして堪りませんでした。
この時点で最後まで観るに決まってるだろー!
となりました。
しかし、一話の最後では、もうしっかりと完全に、
日本の常識や慣習に馴染んでしまっている悪魔二人。
漫画雑誌を読み、アルシエルの小言を聞き流して、
バイトに行ってくる!と自転車を漕ぐ魔王さま。
家事に勤しみ、必死に遣り繰りをする悪魔大元帥。
もう完全に日本人!
一応、因縁の勇者も出てきて、危機ではあるものの、
これから先は何かやることあるのかな・・・
盛り上がるかな・・・と不安に思ってもいました。
けれど、そんな心配はいらなかったね!
確かに一話のような超超ハイテンションは
もうありませんでしたが、
でも毎回毎回、楽しく明るく元気が出る話ばかりで、
最後まで楽しませてもらいました。
それはキャラ達が個性的で好感がもてたことが
一番の理由だったかと思います。
普通の少年のように明るく元気で、
しかしバイトには誰よりも一生懸命で真剣で、
時々魔王姿で強さを思い出させる魔王様。
辛く厳しい過去から魔王に対する危機感は
拭えないものの、それでも次第に信頼していく
派遣社員の勇者。
「悪魔大元帥」「魔王軍一の智将」と肩書きは
派手だけれど、とにかく家計の遣り繰りに必死で、
一家のお母さん的存在のアルシエル。
異世界には全く関係ない暮らしをしていて、
バイトの先輩である魔王に一途な片思いをする
普通の女子高生ちーちゃん。
・・・などなど。
それぞれに魅力のある彼らが、
普通の、そして時々異様な日常を送るさまは、
ただ観ているだけで心が明るくなりました。
また、日本と異世界であるエンテ・イスラとの距離感も、
忘れ去られているようでいつも繋がっているのが
魅力的だったと思います。
描かれているのはありふれた日常。
でも、その裏にいつも
「こいつ魔王なのに・・・」
「この子勇者なのに・・・」
「悪魔大元帥様は家計のために毒も食べるのか・・・」
とずっと見える異世界の姿。
それがちょっとしたことでも笑いに繋がって、
とても楽しかったです。
ただバイトしているだけで、
ただ家事をしているだけで、
ただニートをしているだけで、
ただ修羅場(もどき)を演じているだけで、
何をしていても面白い。
非日常達のなんの変哲もない日常の様子。
毎回、楽しく、
そして増々キャラ達が愛しくなりました。
時々、襲ってくる異世界の刺客たちも。
戦いはシリアスな部分もあるのに、
そこはとても格好良いのに、
結局は「魔王様と愉快な仲間達」に組み込まれてしまい、
日常に馴染んでいくのが愉快で堪りませんでした。
天国は六畳一間にある。ニート最高!の漆原さんと、
結局センタッキーのロミオとして酔いまくる猿江さん、素敵!
そんな感じで。
最初から最後までいつも明るく元気に楽しませてくれた、
そんな素敵な作品でした。
あー楽しかった。
あと、アルシエルさんが可愛くて可愛くて!
中盤から終盤はずっと夏バテ(っぽいもの)に
苦しめられていて可哀想で可哀想で!
でも最後は「カツ・ドゥーン」を魔王様と仲良く
食べられるまでになったみたいで
良かった!本当に良かった!
アルシエルさん、最高!
そんな感じでした。