「翠星のガルガンティア」第十一話の感想です。


夏アニメも観始めたりしてますが、

まだ春アニメを引きずりますよ!

私が遅いんじゃない!

世間の流れが早過ぎるんだ!



※ネタバレします。



◎「翠星のガルガンティア」

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☆第十一話「恐怖の覇王」の感想です。


レドの協力の下にクジライカを排除し、

旧文明の遺産を手にして、

霧の海を支配したかにみえたピニオン。

しかし、その時、霧の向こうから

チェインバーと同じ銀河同盟で作られた

マシンキャリバーを掲げた船が現れる。




こちらから攻撃しなければ恐ろしくないとはいえ、

一度「敵」と判断されると死以外になかったほどの

脅威だったクジライカ。

その排除に成功し、

前人未到の地に踏み入ったピニオン。


そして、まだ誰も手にしたことのない

旧文明の遺産を手に入れたピニオン。

その圧倒的な力もまた。


こうなれば彼が世界の覇者にでもなったかのように

気が大きくなってしまうのは仕方のないことでしょう。

元々の性格もあんな感じだし(笑)


何せ、誰も対抗出来ないほどの力を味方につけ、

誰も対抗出来ないほどの力を発掘し、

これからも発掘し続けられるんですからね。

これはもう世界を支配したと言っても

過言ではない。かもしれない。


ま、誰も対抗出来ない力ならば、ね。


というわけで。

対抗出来る・・・

いや、それ以上の力の持ち主が来ちゃいました。


まさかのクーゲル中佐、再登場!


まじですか。

ここで、ですか。

なんですか、貴方。

今まで何してたんですか。


へー、宗教法人の立ち上げを。

ほう、先住民の統率、啓蒙(洗脳ともいう)を。

そして、世界の支配へと。

なるほどねー。


ピニオンが世界を征服した気分になってた頃、

既にクーゲル中佐が世界征服に動き出していた(笑)


しかも、銀河同盟の社会、文化、思想の有り様を

そのままこの世界に再現しようという

恐ろしい善意(?)付き。


善意のつもりの悪意ほど恐ろしいものはないわ・・・。

いや、悪意は完全にないっぽいけど・・・。

なんていうんだっけかな。こういうの。

本人は完全に善きことと信じてるんだけど、

でも・・・みたいな。

あー頭がぼんやりしていて分からない。

分からない、けど、

とにかくクーゲル中佐、とてもやばい。


「弱者が強者に尽くすのが節理」

だとか、

「幸福とは、個人が全体に奉仕する際の費用対効果が

最大効率を発揮する状態と定義される」

だから、クーゲル中佐の徹底した管理体制によって

「船団構成員の幸福度は大幅に向上した」

だとか、

最下層と上層の恐ろしい格差とか、

何故上層の人々は無意味にニヤニヤ笑っているのか、

何がそんなに面白いのか、

その笑顔の費用対効果は最大効率で発揮されている

のかどうか、とか、

なんかもう色々とやばい!


いや、これはクーゲル中佐個人がどうこうという

問題ではなく、

銀河同盟全体の問題だと思いますが・・・。


しかし、怖いなー銀河同盟。

本当に恐ろしいところだなあ。


ていうか。

私、ずっと、

「レド君が恐ろしい価値観の銀河同盟から完全異文化の

地球に来て、最初は戸惑うものの、段々と価値観の変革を

経て、最終的には人間として目覚める」

という物語だと思ってたんですけど、

それは間違っているというわけではないと

今でも思ってるんですけど、

でも、今、真逆のことが起こってますね!?


おかしいな。

レドが異文化に感化される話かと思ってたら、

地球が異文化に侵略される話になってる。

しかも、なんかこう宗教じみてる。


いや、宗教が悪とは全く思わないし、

価値観も宗教も大差ないといえばないだろうけど、

なんか怖いよ。

ピニオンもフランジも「入☆信☆」って感じに

なってるし・・・。

次の標的はあれだし・・・。


あれだし・・・。


ええ、当然の如くガルガンティアですね。

エイミーがこれみよがしに映ったりしてね。


ああ、

脚本がレドの精神を殺しにかかっている!!


すみません。

私が甘かったです。

イカの真実でレドの試練は終了するんだとばかり

思ってました。

私が間違ってました。

すみません。

本当にすみませんでした。


こんなもんで終わるはずがなかったですよね!


いいですよ!

どんどん来い!!



・・・そんな感じで。

もう完全に「今期は白い」と信じていた頃が懐かしい。

はは、あれは遠い昔のことじゃったわ・・・。

という気分になった十一話でした。



あ、そういえば。

話の濃さに流されて忘れそうになってたけど、

ラケージ様と愉快な妹分達も再登場しましたね!

やっほー。

彼女達、変なノリで好きなので嬉しかったです。

ま、喜んでいるとすぐ死ぬかもだけどね!