「翠星のガルガンティア」第十話の感想です。


まだ10話・・・。

まあ、いいのよ。

ゆっくりやるのよ。



※ネタバレします。



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☆第十話「野望の島」の感想です。


クジライカの巣を破壊し、

そこに巣食う群れを全滅させたレドとチェインバー。

兄の仇をとり、前人未到のお宝を手に入れたピニオンは、

有頂天になり、次々と独断で方針を決定していく。

一方、自身を根底から覆す情報を知ってしまったレドは、

動揺と恐怖に苛まれていた。




おお・・・。

おおお・・・。

なんか・・・こう・・・

楽しい展開になってきたじゃーないですか!!

ひゃっほう!


この回を観る前は

「もう話数もないことだし、レドの価値観の破壊と

新たな価値観の構築で終わるかなあ」

と簡単に思っていたんですが、

何だか他の部分も怪しくなってきましたね!


ピニオンさんが。

ピニオン兄貴が、

不穏な気配をばんばん醸し出す!(笑)


レドとチェインバーの力を借りたとはいえ、

実質、兄の仇を討ち、

そのうえに今まで誰も手にしたことのない

サルベージ屋垂涎のお宝を手にしたピニオン。

そりゃあ、舞い上がるってもんですよ。


やってやったぜ、俺は!

てなもんですよ。


兄貴、一緒に飲みたかったぜ・・・

てなもんですよ。


お宝を独り占めにするぜ!

てなもんですよ。


攻撃してくる奴は端から旧文明の兵器で

痛めつけてやるぜ!

てなもんですよ。


どんどん人と物を吸収して大きくなってやるぜ!

旧文明の兵器があればもう何も怖くない!

てなもんですよ。


旧文明の遺産、

明らかにこの世界のパワーバランスを揺るがす

危険な存在だけど、それを独り占めにして、

人も物もどんどん吸収して、大きくなって、

他との交流もせずに、力を蓄えて蓄えて・・・


やめろ、ばかー!!


と言いたくなるような舞い上がりっぷり(笑)

怖いなあ、この浮かれ様。

絶対、よくない。

ああ、怖い怖い。

楽しいですぅ。

みたいな。


でも、こんな風に暴走していて、

「敵対する奴は沈めればいい!」という

下衆な発言をして憚らないピニオンですが、

一方では態度のおかしいレドを心配して、

彼の功績を皆に称えさせるという配慮を

ちゃんとしているところが・・・あーにくい。

この憎み切れないキャラ設定がにくい。


うーん、ピニオン兄貴の将来が不安だ。


で。

一方、そのピニオンに心配されたレドはといえば・・・

レドは・・・


レドが死んでる!!


完全に精神がやられてました。

これはいけない。


今までヒディアーズは人類の敵、

ヒディアーズ殲滅こそが人類の究極目的と

信じて疑わなかったレド。

それが根底から覆されたのですから、

その衝撃はいかばかりでしょう。


自分がヒディアーズを、弟を踏みつぶす幻覚を見たり、

過去の記憶を手繰ったりして、精神の泥沼に迷い込み、

ほとんど座り込んで動かないレド。


これはいけない。

いけませんよ。

誰か、誰か、何とかしてあげて・・・


と、ここでチェインバーが


「ヒディアーズの記録映像の裏付けとなる事実を

発見した」

「これはヒディアーズが人類の恣意的進化の

帰結である証明であり・・・」


止めを刺しにかかる!

この鬼!外道!


そのうえ更に、戦う意味に迷い、戦意喪失したレドに

「なんで戦えないのよ。

だってヒディアーズは進化して知性を放棄したじゃん。

人類が人類たるゆえんは、その高等な知性、

知能によって作り出す文明でしょ?

チェインバーだってその結晶だよ。

ヒディアーズは知性を放棄して究極生物になって、

人類は知性を研ぎ澄まして発展した。

元々が同じ物だけど対極になってしまったら、

どちからが滅亡するまで戦うしかないよね。

さあ、殺ろうぜ!(意訳?)」

と、淡々と語るチェインバー。


レド君、泣いちゃってるし・・・。

鬼だなー、チェインバー。

嫌いじゃないけどね!


ていうか、このチェインバーの説得の最中に、

クジライカのスルメイカが映るっていうのが

もう・・・何て言うか・・・嫌いじゃないけどね!




そんな感じで。

今回も非常にいやーな感覚満載で、

とても楽しゅうございました。



というか。

最後に凄い人が出て来ちゃいましたけど、

どうなるんですかね。

まさかの再登場。

どうすんの!?どうなるの!?

すごく気になります。