「翠星のガルガンティア」第九話の感想です。
※ネタバレします。
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☆第九話「深海の秘密」の感想です。
ヒディアーズ掃討が人類の悲願と信じるレド。
クジライカに殺された兄の仇をとりたいピニオン。
その他、何人もの思惑が絡み合い、
クジライカと人との戦闘が始まった。
あれ・・・。
あれー・・・?
若干・・・裏切られたような気がしないでもない。
今回は白いって聞いてたんですけど。
わりと信じてたんですけど。
今期は白淵さんだって聞いてたんですけど!?
今回、黒いですよ!?
どうしてですか!
何でですか!
兵士として冷徹、無感情に生きてきた少年が、
温かい人と社会の中で人間らしく変わっていく
心温まる話じゃないんですか!?
どうしてこんなことになってるんですか!
大好きです!!
ありがとうございます!!
・・・みたいな(笑)
ちょっとエグい九話でした。
今まで生きて戻った者がいないという
クジライカの住む海域。
そこへ船を勧めたピニオン達。
レドはヒディアーズ殲滅の任務のため。
ピニオンは兄の敵討ちのため。
そして、旧文明の宝を手に入れるため。
それぞれがそれぞれの思惑を心に抱きつつ、
深海でクジライカとの戦闘が開始されます。
戦闘開始後、すぐに大量にクジライカが出てきて、
うわっ沢山居過ぎじゃないのこれ!と思ったら、
難なくチェインバーが倒していて驚きました。
どうやら地球のクジライカ・・・ヒディアーズは、
かつてレドが戦っていたものよりも
かなり戦闘能力は低いらしく、
チェインバー単機でも楽勝の模様。
すごいわ、チェインバー。
流石、対ヒディアーズ用の兵器。
今まで荷物運びとか愉快にやってたから忘れてた。
それからレドも。
レドも・・・。
レド「戦闘状況を開始する!」
「遅い!」
「やってやるさ・・・皆殺しだ」
完全に兵士の顔ですよ・・・。
ああ、ワカメパンを食べて一生懸命「美味しい顔」を
作っていた可愛いレドはどこへ・・・。
切ったり、刺したり、爆発させたりと、
次々イカの刺身を作っていくレドとチェインバー。
途中からはピニオンの援護も加わり、
海の中は刺身だらけに・・・。
大量ですね・・・。
最初はピニオンの回想シーンで
「うわっクジライカ怖い」
とか思っていたんですが、
途中から
「うわ・・・レドさん無慈悲・・・」
という気分になっていきました。
そう、途中から。
途中から・・・さあ・・・
明らかに怪しい雰囲気がぷんぷんしてくるのがさあ・・・
女王蜂というのか女王イカというのか、
卵を大量に抱えた母親っぽいものが出てきてさ・・
それを刺身にして先にすすんだらさ、
沢山の幼生体というか子供達がいてさ・・・
それを焼きイカにしていたらさ、
子供の一つが目の前にぶつかってさ、
あれー明らかにイカの中身が・・・とか思いつつ、
それでも先に進んだらさ、
産卵場があってさ、
それを強火で端から丸焼きにしてさ、
そしたら、
見つけちゃったよ、
過去の記録媒体を!
データを解析、復元、翻訳!
開いちゃったよ!
見ちゃったよ!
知っちゃったよ!
ああ・・・。
ああ、そうかい・・・。
実を言うと、この回を見る前にネタバレを見てしまい、
肝心な部分は知っていました。
でも、その事柄だけを知っているのと、
ちゃんと物語の描写を追っていくのでは、
やはり違いますね。
ネタバレを見た時は「えっ、そうなのか」と
思っただけでしたが、
ちゃんと物語の筋に沿って観ていくと、
とても、大変に、不快な気分になりました。
何だろう、この忌々しいような苦々しいような、
この不愉快な気分は!
ありがとうございます!
断片的に出される記録媒体の情報。
その所々にちらちら挟まれるクジライカの映像。
ほがらかに技術の進歩を称える男性の様子。
その家族の会話。
ちらちら見せられるクジライカの映像。
氷河期に直面して混乱する人類の様子。
ちらちら見せられるクジライカの映像。
それから核心部分へ。
はいやったー。
はいやっちゃったー。
松本、アウトー。
みたいなね。
この不愉快な感じ!
おまけにあれですよ。
絶望的な情報を知ったあと、
人とヒディアーズが手を重ねて、
ヒディアーズが笑顔を見せる素敵な映像を見せた後で、
目の前に同じようなクジライカを出し、
それをチェインバーが握りつぶすという無情さ。
この冷酷無比な外道の所業。
ああ、気分が悪い!
ありがとうございます!!
そんな感じで。
大変に楽しい九話でした。
大変美味しゅうございました。