「翠星のガルガンティア」第八話の感想です。
疲れているので、適当に。
※ネタバレします。
◎「翠星のガルガンティア」
- 翠星のガルガンティア Blu-ray BOX 1/石川界人,金元寿子,杉田智和
- ¥16,800
- Amazon.co.jp
☆第八話「離別」の感想です。
船団長の死。
大船主たちによるガルガンティア離脱の決定。
レドとエイミーの別れ。
色々なものに揺れるガルガンティア。
その様が丁寧に描かれた八話でした。
レドがクジライカを殺害してから、
一気に変化が訪れました。
今までずっと大船団を率いていたフェアロックが死亡。
その後継として指名されたリジットは、女であるうえ
まだ若く、船主たちの間には不安が広がります。
ただでさえレドのクジライカ殺害という禁忌によって
皆の精神が揺れている現在。
そこへ、
大船主フランジのガルガンティア離脱の発表、
フェアロックの死亡、
新しい後継者への不安、
と、いくつもの懸念が重なっては
内部がガタガタになっていくのも無理はありません。
その混乱した状況の中で、
それぞれがそれぞれの思いをもって
迷ったり決意したり怒ったり涙したりする姿が、
人間らしくて印象的でした。
なかでもリジットの姿。
前船団長への深い信頼と愛情を持ちつつ、
その彼が守ったガルガンティアを守るために
死を悼むことすら出来ない姿には、
もどかしさと愛しさを感じました。
精一杯、気を張り詰めて、背伸びして、
なんとか無理して完璧になろうとするリジット。
前船団長の死を悲しむよりも、
まずガルガンティアの結束を強める方が先。
ガルガンティアを守ることこそが前船団長の遺志。
けれど、死を悼むことすらしないリジットの姿に
ますます船主たちの心は離れ、
それによりますますリジットは追い詰められていく。
この悪循環。
よく理解出来る感情の動きで、
共感して少し息苦しい気分になったり、
もどかしくなったりしました。
焦ってどうにもならなくなるリジット。
そのリジットの肩の力を抜いたのは、
ベローズでした。
自分の過去の失敗を話し、
穏やかに諭すベローズ。
「充分と完璧は違うよ」
「あのじいさんだって、あんたを頼ってた」
一つ一つの言葉が優しく、懐が深く、
心に沁みる優しさを感じました。
気が強いだけではないベローズの姿。
これもまた印象的でした。
一方その頃、レドは。
チェインバーが地球の座標を掴み、
残酷な事実が告げられました。
曰く「本隊への帰還は事実上不可能と断定」。
帰る場所を失ったレド。
でも、目的は決して見失いません。
「奴(ヒディアーズ)を殺すのが俺の使命だ」
「俺は奴らを殺せればいい」
ああ・・・。
もう完全に兵士モードに・・・。
見失おうよ、その目的はさあ・・・。
もういいんだよ、そんなことしなくて。
エイミーはレドの決意に悲しみ、
ベベルもレドを思いとどまらせようとしますが、
その言葉は全くレドに届きません。
レドにとっては人間を守るため、
エイミーやベベルやガルガンティアを守るため、
ヒディアーズ抹殺はどうしても必要なことで、
何にも優先されるべきことだという確信があるようです。
まあ、銀河同盟で育ったらそうなるよねえ・・・。
まあねえ・・・。
しょうがないよねえ・・・。
とは思いますが、
レドも今では地球語をほぼ完璧に操るようになり、
別れに「翠の波の~」という定型の言葉を述べるまでに
なるほど馴染んだのに、
それでも言葉は通じても思いは通じないのが、
やりきれない気分になりました。
あー。
ちょっと疲れて力尽きたので、
今回はここまででやめます。
他の人も色々と印象的な言動をしていたのですが、
ちょっともう疲れたのでやめます。
とにかく。
なんだかすこーしだけ重い流れになってきたので、
次回がちょっと恐ろしい気分がします。