「翠星のガルガンティア」第七話感想です。



※ネタバレします。



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☆第七話「兵士のさだめ」の感想です。


クジライカを殺したレド。

神聖視される生物を無闇に殺害したその行為に、

ガルガンティア全体に動揺が広がる。




クジライカってそんなに重要な生物だったんだ・・・。

ベローズさん、何でもっと早く説明しとかないの・・・。

前回、レドがタコ(ていうか、あれタコじゃないよねえ)に

異常な反応を示したのを見てたんだし。

その際にクジライカのことも持ち出してたんだし。

何故、もっと早く・・・。


と、思ったけど、説明しておいても

結果は変わらなかったような気もします。


ともかく。

レドが船乗りにとって最大の禁忌である

神聖なクジライカ殺害をやってのけたことで、

ガルガンティアの人々に動揺が広がりました。


祟りがあると怯える者。

人々の不安を鎮めるのに頭を抱える者。

逆に、クジライカの巣に踏み込もうと考える者。


レドの行動は、ガルガンティアに何かしらの

ひびを入れたようです。


で、当のレドは・・・


完全に殲滅モード!


もう頭の中は「ヒディアーズ殲滅」でいっぱいのようです。

リジットの怒りも、

ベベルの困惑も、

エイミーの思いも、

完全に耳を素通り!

誰が何といおうとヒディアーズ殲滅はこの世の正義!と

信じて疑わないレド。


あー・・・。


何だか大変なことになっちゃいましたね。

初回から考えると、随分とレドは地球に馴染んだなーと

思ってましたが、やっぱりそうそう人間は変われないし、

異文化を理解出来ないということでしょうか。

同じ地球に住んでたって、

同じ国に住んでたって、

同じ共同体に属していたって、

なかなか分かり合うのは難しいのに、

地球人と宇宙人ですもんねえ・・・。

しかも、根幹の部分の考え方が全く違う。


チェインバーとの会話にはびっくりしましたよ。


チ「推測。これまでの言語解析に照らし、

  地球人類の生存戦略の定義が

  同盟とは大きく異なるためだと思われる」


レド「どういう意味だ」


チ「その疑義への回答は同盟標準辞書にない」

  「ただし、地球語には存在する」


レド「言ってみろ」


チ「『共存共栄』」


銀河同盟には「共存共栄」の意識どころか

言葉すらないのか!

どんだけ異質なものを排除したいんだ!

これだけ徹底してると、排除排除排除で、

最後には誰も残らなくなりそうだ!

そして誰もいなくなった!


一方、ガルガンティアの方はレドとは逆で、

「出来る限り共存共栄」が基本思想のようです。


海賊には「手を出せば損」と教えるだけでいい。

クジライカも攻撃しなければ手を出してこないから

何もしなくていい。

クジライカの大群がきて恐怖に慄いていても、

こちらから危害を加えさえしなければ大丈夫と信じ、

全動力を停止する。


うーん・・・。

レドとガルガンティアの人々が本当に理解し合うのは

かなり難しそうです・・・。

というか、ガルガンティアに不時着して帰り方が

分からないという状況から考えれば、

どうしたってレドが地球の思想に沿うしかないような

気がするんですが・・・。

うーん・・・・・・。

「俺は兵士だ!」だもんなあ・・・・・・。

うーーーん・・・・・・。


クジライカ=ヒディアーズって証明もされたし、

一方ではレドとチェインバーを使って

クジライカの領域に踏み込もうと画策する人々も

出て来たし、なかなか厳しい・・・。



でも、多分、この高い壁を乗り越えて、

レドが人間らしく、楽しく、愉快に逞しく、

人生を生きられるようになるんじゃないかなー・・・

と、信じてます。

信じてます!

信じて・・・多分、大丈夫、だと、思う・・・。





ところで。

クジライカはヒディアーズだったわけだけれど、

あれはあれなのかな?

過去の人類が文明を発達させて排除に勤しんだから、

ヒディアーズもどんどん強力になって、

両方とも宇宙に進出してってまで戦ってるのかな?

どうなんだろう。

そうだとしたら、バカみたいだね!

あ・・・じゃなくて、悲劇だね!