「翠星のガルガンティア」第四話の感想です。



※ネタバレします。



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☆第四話「追憶の笛」の感想です。


ガルガンティアに滞在することになったレド。

しかし、そこでの生活は理解出来ないことばかりだった。




今回は、

ガルガンティアに本格的に滞在することになったレドが、

そこでの生活の様子に疑問や違和感を持つ話でした。


大人達がそれぞれに働く風景。

子供達がはしゃいで遊びまわる風景。


そのなかにチェインバーを作業させる形で

加わってはみたものの、いまひとつ馴染めないレド。
チェインバーを貸したあとは、

ただ日陰で笛らしきものを作っているだけ。


おいおい。

何かしなよー。


と思ったけれど、

その後のエイミーとの会話で

彼の常識が少しずつ見えてきて、

それを踏まえると仕方ないと思えるようになり・・・

どうだろう。

それでもただ日陰にいるのはおかしいような

気もしましたが、でも、仕方ないなと思いました。


というか。

レドのいた銀河同盟の社会って恐ろしいですね。


非効率は徹底排除。

組織の構成員は完璧に統制されているべきである。

有益な行動だけするべきである。

弱者や戦闘不能になった者などは淘汰あるのみ。

で、

「人類の行動目的は、

敵・ヒディアーズの討伐にあるべきである」

ですからね。


わーお・・・。

これは根本から考え方が違う。

「人類はヒディアーズと戦うために生きている」と

レドは思っているということですよね。

戦闘で勝利に繋がることだけが「有益」。

そのほかは「無益」。


これではガルガンティアの人々が、

その生活が奇異に映るのは仕方ありません。


が。

そんなレドに対して、

ガルガンティアの人々は優しく接してくれました。


エイミーは彼のためにオルダム医師を紹介してくれ、

オルダム医師は懐深く話をしてくれ、

エイミーの弟・ベベルも率直に温かく会話をし・・・


うまく言えないんですが、

ここのガルガンティアの人々の言葉や態度や、

色々が本当に温かくて感動的でした。


価値観の違うレドに、

大切な命や家族に価値をおかないレドに、

嫌悪感を抱くのではなく、普通に受け入れて、

自分達との違いや自分の思いを素直に語る。


とても温かい光景でした。

あーなんて言ったらいいのか。

うまく言えない。

ただ心が温かくなった。


そして、何人もの人と会話をして、

レドの中に何かしらの変化が生まれようと

している場面もまた感動的でした。


雨の中でレドが立ち尽くして、

人々が協力しあっている姿を見ている場面。

とても印象に残りました。




今回、レドの中に少し変化が生まれたようで、

それは多分これからも大きくなっていくと思います。

その様を一緒になって観ていきたい。

そう思った四話でした。



でも、ガルガンティアの価値観に完全に馴染んだら、

もうレドは銀河同盟に帰ることはできませんよねえ。

そこのところ、彼がどう思うのか、

ちょっと気になります。