「翠星のガルガンティア」
第一話~第三話の感想です。
この作品は継続して感想を書く・・・かもしれません。
余力があれば。
余力があれば・・・。
最近、私、虚淵さん大好きなんじゃないかと
ちょっと思ってきました。
観た作品は端から好きになってる気がする・・・。
※ネタバレします。
◎「翠星のガルガンティア」
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☆第一話「漂流者」の感想です。
うーん・・・。
わかんない!
全っ然、わかんない!
というのが、今の率直な気持ち・・・。
まだ一話なので全然分かりません。
とにかく。
主人公レドは、人類銀河同盟に属する兵士で、
宇宙で謎のお花ちゃんと戦っていた。
お花ちゃんにやられてワープが失敗し、
知らない所へ飛ばされた。
そこは地球だった。
記録上でしか確認できない地球。
宇宙での生活しか知らないレドは、
大気のある大地(海?)にびっくりした。
・・・という流れでいいんですかね?
多分、そうだと思う。
よく分からないけど。
で。
これから言葉も文化も違う地球で、
レドは一人なんとか暮らしていかなきゃ
ならないわけですよね・・・?
多分。
なんと大変な・・・。
そんな感じで。
まだ全然分からないけれど、
レドが初めて地上・・・じゃないな、大気の中に出て、
周囲をぐるりと見回す場面が印象的でした。
何故か爽快な気分でした。
☆第二話「始まりの惑星」の感想です。
トラブルによって地球に不時着したレド。
そこで、言葉も文化も違う人類に接触したものの、
孤立無援の膠着状態に。
で、どうするか。
という、二話の始まりでした。
宇宙からきたレドと、地球の原住民たち。
言葉も通じない。
技術のレベルも文化も全く違う。
チェインバーの翻訳によって会話は出来るものの、
交流し、友好関係を築くというところまで達するには、
なかなか難しい状況です。
しかし、レドには彼らと敵対したくない理由が
ありました。
現在地も分からず、友軍との通信も出来ない。
全くの迷子状態。
しかも、いつこの状態が解消されるか分からない。
レドはまさに孤立無縁なわけです。
今、自分がどこにいるのか分からない。
どうすれば帰れるのかも分からない。
原住民はあまり友好的な雰囲気ではない。
なのに、この厳しい状況の中で、
ひたすら冷静に淡々と判断するレドは、
流石に生粋の兵士という感じでした。
かっこいいです。
が。
彼の本当のかっこよさはそこではなかった。
エイミー「んっ」
チェインバー「水生生物の死骸である」
レド「死骸!?」
エイミー、魚の干物を半分食べてみせる。
あんど、差し出す。
レド「どうしろと?」
「まさか食えってんじゃ!?」
チェインバー「友愛の儀式と推測される」
レド「死骸だぞ!?」
しかし。
ここはぐっと堪えて対話のために。
食べる!
おおお!
レド、あんた男だよ!
かっこいい!!
多分、ここってレドにとっては、
異文化民族と接触して友好のために虫を食べろと
差し出されたに等しい場面だったと思うのです。
でも、そこで拒否するのではなく、
思い切って食べる!
おお漢らしい!!
ここでちょっとレドに惚れました。
だが。
しかし。
最後の方で、仲間の船が海賊に襲われて
エイミーが助けを求め、レドが出撃した場面。
ここでの彼が・・・
レド「殲滅」
ビーム発射。
海賊船、一瞬で大爆発、沈没。
敵海賊に向け、個別にビーム照射。
海賊たち、瞬時に蒸発。
おおい!
やりすぎー!!
ただでさえ「鉄砲に大砲で応戦する戦力じゃあ・・・」
と思って観てたのに、手加減する気もゼロ。
船が沈没まではまあまああれだけど、
そのあと海賊さんたち、蒸発しましたよ!?
影も形も残りませんよ!?
うわー・・・。
えげつない・・・。
レドさん、鬼畜・・・。
ちょっと引くわー・・・。
でも、そんな無慈悲なところ、嫌いじゃないわ。
えー・・・。
そんな感じで。
レドさんがけっこう好みかもしれないと思った回でした。
あとチェインバーもちょいちょい冷酷で嫌いじゃない。
中の人などいない!(笑)
☆第三話「無頼の女帝」の感想です。
助力を求められ、
海賊を皆殺しにしたレドとチェインバー。
そのあまりの徹底した虐殺に、
ガルガンティアの住人達は彼を嫌悪する。
そして、やってくる海賊の報復・・・。
エイミー「仲間を助けて!」
レド「分かった。任せとけ」
海賊、影も残らないほどに蒸発。
わーお・・・。
と思って引いていたら、
やっぱりガルガンティアの人達もドン引きした様子。
おまけに、この結果ではメンツを潰された海賊達が
全力で報復攻撃に出てくるのは必至。
これではレドの援護で助かったどころか、
ガルガンティア存続の危機を招いただけ。
助力が取引材料になるどころか、
更に敵対感情を煽ってしまいました。
ああ。
異文化コミュニケーションって大変・・・。
けれど、ここでちょっと動きがありました。
レドに助けられたベローズが、
対話をしにきたのです。
そこで初めて自分がやり過ぎたこと、
地球の殺生に対する価値観を知るレド。
ここの会話。
これが個人的にはちょっと・・・なんだ・・・
良い感じ?素敵?・・・うまく言えないけれど
印象に残りました。
取引を持ちかけようという計算はあったものの、
厚意でもって助力したレド。
レドの常識では完璧な結果をもたらしたはず。
なのに、友好的な雰囲気を作るどころか、
更に拒否感を示し、武器を向けてきた
ガルガンティアの住人達。
それに対して一切怒ることをせず、
ベローズの説明を素直に聞き、
自分の行動の非を冷静に了解するレド。
一方、助けられたけれども、
悲惨で過剰な殺戮を見せられたベローズ。
あまりに価値観の違う、
しかも桁違いの力を持つ相手。
その異物に対して、しかし、少しも恐怖することなく、
嫌悪することもなく、一つ一つ分かるように言葉を
重ねるベローズ。
このレドとベローズの落ち着いていて
客観的な判断の出来る態度が、
なんだかとても・・・心地よかったです。
感情的になって拒否しあうのではなく、
かといってへつらうのでもなく、
計算だけで会話するのでもなく、
ただ、お互いの理解のために対話する。
そんな風に見える会話が、
とても素敵に見えました。
ただ・・・レドに関しては、
ちょっと不憫だと思う部分もありました。
常に冷静で合理的判断を優先するレド。
「ありがとう」という感謝の言葉を
「不思議な言葉だ」と呟くレド。
彼は今まで感情をもって他人と関わり、
他人に感謝したり、逆に感謝されたりという
経験がなかったのではないでしょうか。
そう思うと、
彼はガルガンティアの住人に怒らなかったのではなく、
怒ることを知らなかったのではないか。
そんな気がして・・・なんだか不憫だなと・・・。
でも。
そんな彼にも転機が。
海賊の報復攻撃を受けたガルガンティア。
どう考えても既存の戦力だけでは
完全な負け戦のその場に、
レドはチェインバーと共に請われて出撃。
しかし、今度はちゃんと地球の価値観を理解し、
要望に沿う形での援護です。
多少の想定外はあったものの、
ちゃんと人的被害をゼロにして
ガルガンティアを守ったレド。
その彼に浴びせられる、
多数の人の「ありがとう」という言葉。
それに「よく聞く言葉だ」と他人事のように呟きつつ、
でも、
そのあと、
「お疲れ様!今晩も御馳走にするからね!」
と嫌がらせのように活き活きした魚を
持ってきたエイミーに、
「アリ・・・アリガ・・・アリガ・・・アリガト」
と、片言で返すレドー!!
ぐはあぁっ!!
やられた!
これはやられた!!
王道といえば王道だけど、
だからこそいいというか、
このタイミングでというか、
とにかくやられた!
素晴らしくノックアウトですー!!
そんな感じで。
見事に最後の「ありがと」にノックアウトされました。
これは毎回感想を書くべきでは!と思いました。
が、まあ・・・それは余裕があったらで・・・・・・。
なんか最近余裕がないの・・・。
なんでかな・・・。
理由が分からないの・・・。
それはともかく。
素敵な三話でした。
あと、女海賊ラケージ様が首輪と鎖をつけた
女性達を侍らせていて、
しかも合意の上らしいような雰囲気で・・・
良い御趣味だなと思いました。
あの人、また出てこないかなあ。