「ジョジョの奇妙な冒険」

全二十六話、終了後の感想です。



※ネタバレします。


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☆全話視聴後感想


もう今更・・・というほどに有名なこの作品。

なのに、全くもって知識ゼロな私は、

本当に真っさらな状態で観始めました。

(あ、ジョジョ立ちとかのポーズだけ

ちょっと知ってたかも。でも後は本当に無知)


第一部のジョナサンとディオの因縁話。

第二部のジョセフ、シーザーと柱の男達の戦い。


第一部と第二部では主人公が違い、

物語の雰囲気も少し違いますが、

どちらも楽しみました。


少年漫画らしい王道の展開と、

この作品独特の言い回しや効果音、演出。

愛され続ける作品だけあって、

やはり面白かったです。


ただ・・・やはり描かれたその時代にリアルタイムで

読んでいたら、もっと楽しめただろうなあとは思いました。

今では見慣れた展開や演出も、

きっとこの時にはひどく斬新だったに違いないと思うと、

なんだか非常に勿体ない気がします。


・・・そんな感じで。

今更、感想を・・・という作品でもないような・・・・・・。



あー・・・。

あとは何だろう・・・。

えーっと・・・・・・。


あ、そうだ。

カーズ様がとても気になりました。


究極生物を目指して赤石を求めていた「柱の男」三人。

そのボスであり、二部のラスボスでもあったカーズ様。


その部下のエシディシは変人雑魚でしたが、

もう一人の配下ワムウはとても誇り高い戦士でした。

敵であるシーザーの思いを汲んだり、

戦いのルールをきちんと決めて守ったり、

最期の姿のまた高潔で気高いこと・・・!


こんな立派な戦士の、更に上にいるカーズ様は、

さぞや人格の出来た尊いお方に違いない・・・


と思いきや、


カーズ様は下衆でした。


戦いのルールは守らないわ、

人質はとるわ、

卑怯じゃないのよ、勝てばいいのよ!

勝てば官軍!はーっはっは!

・・・みたいな。


え、えー・・・・・・。

なんでよ・・・・・・。

なんであの誇り高い戦士が崇めるのがこれなのよ・・・。


おまけに、ジョジョにやられたかと思えば、

わりとラッキーで究極生物に進化し、

そのまま世界を絶望に叩き込むかと思えば、

わりとすぐにアンラッキーで宇宙に叩きだされてエンド。


なんなの、この人・・・。

いったい、何が何だったの・・・。

嵐のように暴れてすぐ去っていた・・・。

というラスボス具合で、とても印象に残りました。


あと、最終回でちらっと語られたカーズの過去。


過去に平穏に暮らしていた、太陽の下に出られない

以外はほとんど究極だった一族。

その一族の中に生まれたカーズは、

もっと究極の生物になれるはずだと考える「天才」だった。

そして「天才」カーズは石仮面を作り、

太陽を克服しようと考えた。

もっともっと究極へ。

全てを支配下へ。

そのためには膨大なエネルギーが必要になり、

地球の生物を根絶やしにしてしまうほどだったため、

一族はカーズを危険視し、彼を抹殺しようとする。

が、逆にカーズに滅ぼされてしまう。

そして「天才」カーズは究極を求めて旅立った・・・・・・。


というような過去だったと思うんですが。

カーズ様って天才なの?

でもさあ、石仮面で究極になっても、

地球全体の生物のエネルギーを食い尽くしたら、

その後どうする気だったんですか。

違う星に食糧探し求める気だったんですか。

いや、でも宇宙で岩みたいになって

「考えるのをやめた」状態になってましたよね?

明らかに宇宙に適応出来ない究極体でしたよね?

え?

じゃあ、地球のエネルギーを食べつくしたら、

その後は・・・??

カーズ様って・・・もしかしてドジっ子?

え、えーと・・・天才とあれは紙一重的な・・・??



誇り高い部下に崇められる、

下衆で卑怯でラッキーでアンラッキーで

天才でバ・・・ドジっ子なラスボスカーズ様・・・。


なんだかとても気になって仕方のない人でした。

何だったんだ、彼は・・・。



そんな感じかなー・・・。


あーっと、あとそうだ。


本当の究極の生命体は、

波紋を持たない凡人でありながら

何度も柱の男達と対峙し、

足を失っても、

自爆しても、

体をほとんど失っても

火山の爆発に巻き込まれても

何度となく生還するシュトロハイムさんだと

思いました。

ドイツの科学力ってすごいなー・・・。




そんな感じです。