「進撃の巨人」第一話~第三話の感想です。



※ネタバレします。



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☆第一話「二千年後の君へ」の感想です。


襲ってくる巨人。

それから身を守るため、

街の周囲に50メートルの高い壁を作った人類。

壁の中での平穏な生活は百年続き、

人類は巨人の恐怖を忘れかけていた。

だが、ある日、壁を超えるほどの巨人が現れ、

人々は恐怖と屈辱を思い出す・・・。




巨人が人々を食べるために襲ってくる。

だから、巨人が越えられないほどの壁を作った。

巨人たちは壁から中には入ってこなかった。

壁の中は安全だった。

平穏な生活は百年続いた。

人々は恐怖を忘れた。

外の世界への憧憬も、

巨人への恐怖も、

危機感も忘れた。

そして、壁の中だけの平和を満喫していた。


その状態に対して、

「ずっと壁の中で家畜のように生きるのを

受け入れられない」

「外の世界を見てみたい」

という主人公・エレンの気持ちも分かります。


が。


私としては、平和に安住して

昼から飲んだくれていたハンネスさんの

「自分達兵士が馬鹿にされているくらいが

平和でいいんだ」

という気持ちの方がより分かります。


これは私がエレンのように若くはないからでしょう。

未知を求めて無駄死にするより、

今の退屈な平穏。

その方が幸福な気がするのは。


けれど、今の生活がずっと続くと盲目に信じて、

「昨日、壁が破られなかったからといって、

今日はどうなるか分からない」

という不安を忘れたふりをしていたら、

それはそれで問題があるのでしょう。


ということで。


期待に応えて、

壁を超えるほどの巨人、襲来。

平和から惨劇へと放り込まれた人類たち。

さあ、どうする。


というところで一話が終わっていました。


エレンの迸るような若い熱さ。

ハンネスや母達のような諦めに似た分別。

ミカサの純粋な思い。

アルミンの鋭い臆病さ。


どのキャラにも共感と反発を抱ける部分があり、

その彼らが平和から一転、とんでもない窮地に

追い込まれたことで、価値観がどのように

変貌していくか。

これがこの先、楽しみだと思いました。




どうでもいいけど、

何で巨人さん達は口が裂けてるんでしょう。

もうちょっと可愛い感じだったらもう少しは・・・

巨人(美少女)が、

「ごめんね、ごめんね。痛いよね。

でも生きるためだから。ごめんね。

いただきま~す」

だったら・・・。        

それはそれでムカつくな・・・・・・。


あと、エレンの父は地下室に何を隠してたんでしょう。

気になるわー。




☆第二話「その日」の感想です。


巨人に侵入されたシガンシナ地区。

人々は逃げ惑い、叫び、祈り、泣き喚き、

ある者は逃げ、ある者は喰われていった。




一話に引き続き、

巨人に蹂躙されるシガンシナの地獄絵図が

描かれました。


泣きながら逃げる人。

喚きながら摘みあげられる人。

叫びながら喰われる人。


逃げる人。

戦う役目を持ちつつ、何の反撃にもならない人。

救おうとする人。

切り捨てようとする人。


脱出する船を待つ人。

乗れる人。

乗れない人。


まさに阿鼻叫喚の地獄絵図。

観ているこちらまで息苦しくなるような惨状が、

これでもかこれでもかと描かれました。

この「もし自分がこの中に放り込まれたら」を

肌で感じさせるような危機感溢れる描写は、

物凄いものがありました。

絵も構図も動きも声も何もかもが

神経に突き刺さりました。

凄かったです。


そして、その惨劇のなか、

エレンとミカサ、そしてアルミンは、

なんとか脱出船に乗ることができ、街を離れます。


けれど、巨人の歩き回る地獄を脱したからといって、

もう安心できるというわけではありませんでした。


避難民を待つ過酷な状況と、食糧不足、

受け入れた地域の人々との摩擦、

それから口減らしのための強制的な遠征軍・・・。


幾つも困難の中でエレンたちは生き延び、

そして、彼らは成長して、

巨人たちと戦う兵士に志願しました。




・・・という所で二話が終わっていました。

物凄いクオリティは一話だけかと思ったら、

二話も引き続いていて、何だかこっちが驚きました。

大丈夫なんですか。


それはともかく。

今回もエレンの青くて純粋で正義感に燃えていて

猪突猛進で無謀で馬鹿なほどに熱いところは、

観ていて苛々しつつも眩しく可愛らしく、

何だか・・・面白かったです。

なんていうのかなー。

好きっていうか・・・違うな、いや、嫌いじゃないけど、

苛々することも多いけど、でもその真っ直ぐさが

羨ましいような・・・・懐かしいような・・・

でも苛々するような・・・・・・

んー何だろう。

よく分からないけれど、観ていて面白いです。


あーあと、

人々がこれ以上被害を広げないために

必死で門を閉めようとしているのに、

門ごと破壊して巨人が突っ込んできた場面は

笑いました。

閉める閉めないの問題じゃなかった(笑)

えーと。

あと、エレンの父がエレンに何をしたかが

とてもとても気になります。

絶望的な展開よ、来い!!





☆第三話「絶望の中で鈍く光る」の感想です。


訓練兵団に入団したエレン、ミカサ、アルミン。

「巨人を駆逐してやる!」と息巻くエレンだが、

「立体機動術」の初歩で躓いてしまう・・・。



巨人に故郷を滅ぼされ、

家を潰され、

母を喰われたあの日から。


「巨人を殺す。世の中から駆逐する」


それだけを目標に生きてきたエレン。


そのための、まずは第一歩の第一歩。

兵士になるための訓練から。

二日目で躓いた!


早過ぎ!!


でも、本当は躓いてなかった!


そうか、良かったな!!


エレン「どうだ、ミカサ!俺はやれる!

     もうお前に世話を焼かれることもねえな!」


ミカサ「これで私と離れずにすんだと思って

     安心してる」


良かった・・・のか!?

ヤンデレちゃんが加速してるよ!?



・・・そんな感じで。

シリアスな中にギャグがちらほら入ってきて、

少し和んだ三話でした。



そんなことより。

萌えキャラがきたよーーーーーー!!


サシャちゃん!

サシャちゃん!!

芋半分(という名の四分の一くらい)くれようとするなんて、

何て優しい子なの!?

あんなに欠食児童なのに!

あれは彼女にとっては身を切られるほどの

覚悟の行為だよ!

あそこはこうだよ!

本当はこうだよ!


サシャ「半分・・・どうぞ」

教官(・・・キュン♡)


これが正しい展開だよ!

ここから始まるハートフルほのぼのラブストーリー!!



えーと。

そんなこんなで、サシャさんにきゅんきゅんした

三話でもありました。

あーかわいいなあ、サシャちゃん。